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エピソード0 第3話

シオンが見た最深部の存在はライオンの頭に山羊の頭と胴体に蛇の頭の尻尾を持っている、いわゆるキマイラと呼ばれる合成獣であった。

これにシオンは、


「…あんなん出てくるとか完全に予想外なんですが…?ていうかあれと戦わないといけないの…?」


と、言って完全に及び腰になったのである。

そんなシオンにキマイラが、


「…グゥオオオオォォォォォォォ!!!!」


という凄まじい雄叫びを上げながら襲い掛かってきたのであった。

このキマイラの攻撃にシオンは、


「くっ!とりあえずこれでなんとかならないか!?」


と、言ってこれまで戦ってきた相手と同じように松明とショートソードを向けていったのである。

しかしこれにキマイラは、


「グオォォォ!」


と叫びながら火を吐いてきたのであった。

これにシオンは、


「…!?あ、危なっ…!!」


と、言いながらなんとか後ろに飛び退いてキマイラの火の範囲から離れていったのである。

そんなシオンにキマイラは更に接近、噛み殺そうとしてきたのである。

これにシオンは、


「くっ!」


という一言と共にナイフをキマイラに投げ付けたのであった。

これにキマイラが一瞬だけ動きを緩めた瞬間にキマイラの横を通り抜けて隙をつこうとしたのである。

しかしシオンがキマイラの横を通り抜けようとした瞬間、キマイラは蛇の頭の尻尾の一撃でシオンを吹き飛ばしたのであった。

この一撃でシオンは洞窟最深部の壁にまで吹き飛ばされ、そのまま壁に激しく叩き付けられたのである。

これにシオンが、


「…がっはっ…!…ヤバいどころの話じゃない、殺される…。…なんとか逃げないと…」


と、言いながら痛む体を無理矢理起こすと目の前にはもうキマイラが迫ってきており、これをシオンは、


「…くっそおぉぉ!!絶対死んでやらないからなぁぁ!!」


と、叫びながら持っている松明を全力でキマイラに押し付けたのであった。

そうしてキマイラの動きを僅かに押し止めたところで今度はもう片方の手に握っていたショートソードをキマイラに突き刺したのである。

これでキマイラが怯んだところで逃げ出そうとしたシオンだったが、キマイラの側から走り去ろうとしたシオンを再び蛇の頭の尻尾の一撃がシオンの体を捉えたのであった。

そうして再び壁まで吹き飛ばされて叩き付けられたシオンは、


「…そうだった…。二回目だけど、あの尻尾の事を忘れてた…」


と、言って再び全身の激痛に苦しみながらも無理に体を起こしていったのである。

そんなシオンにキマイラは容赦無く襲い掛かったのであった。

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