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これは“世界”を救う物語。  作者: 高平めめこ
ヒトトセヤクロトイフモノ
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0-2-11 魔術協会

朝にも投稿してます。

 魔術協会を目指して歩き出して十数分。ようやく見えてきた。入り口の前ではクローディアさんが待っていた。


「それじゃあ移動しましょうか」

「防衛魔術があるから一旦外に出るのか?」

「いえ、手っ取り早く転移します。最近開発した魔術でマーキングした場所へならどこからでも転移できる魔術です。これなら王都の魔術協会本部まで一瞬です。……何故歴代のクローディアが作らなかったのか不思議ですよね」


 そういうと彼女を中心に魔法陣の様なものが展開される。この場合は魔術陣か? 手を握る様に促されその手を握る。幼い少女の様な、柔らかい手だ。

 これで世界最強の一角なんだから可笑しい話だ。一体どれだけの研鑽を積んだのか、想像すら出来ない。


「それじゃあいきますよ〜」


 その言葉と同時に景色が変わる。

 辺りを見回すと書類の積み重なった机、何らかの魔術的な道具の入った棚、一応すっきりした長テーブルとソファ、重厚な感じの扉、壁一面に貼られた依頼書の様な紙、お世辞にも綺麗とは言えないが、此処が魔術協会の本部の一室なのだろう。


「散らかってますけど、そこは気にせず。此処は私のというより歴代クローディアの執務室です。これでも整えた方なんですよ。それに誰かを入れたなんて話聞いた事もありません」


 あはは、と笑いながら彼女は言う。

 良いのか入れて。いや、クローディアである彼女が入れていいと思ったんなら良いんだろう。それに執務室なら秘書辺りが入った可能性だってある。

 そういう事は一々口伝しないだろうしな。


「えーと、何からやりましょうか」

「魔術適正ってのを調べるんじゃないのか?」

「それも良いんですけど検査もしたいので……」


 まぁ確かに。なんで俺の時だけ泥竜が活性化したのかは疑問である。ここでより精密な検査ができるならそれに越した事はない。


「でも簡単な魔術適正から調べますか。オーブと夜黒さんが有ればできますし」


 某忍者漫画みたいに紙で調べるのではなくオーブとな。輝き具合とかで調べるのかな?


「持ってくるんで適当に座って待っててください。確か一階に……」


 そう言って彼女ば出て行ってしまった。良いのか執務室に出会ったばかりの人間放置して。もしどこぞのスパイだったら情報取り放題だぞ。

 そんな事しないけど。それに都市に防衛魔術があるならクローディアさんの部屋の物にもそういった魔術がかかってておかしくない。


 魔眼で見てみると……


 あーダメだ。込められた魔力が大きすぎて視界が色と輝きに溢れる。太陽程ではないがそれを直視したみたいに眼がチカチカする。

 そうだよな。世界最強の私室とも言うべきこの部屋に魔術がかかってないはずがない。うおー、眼がやられた。


 ていうかこの部屋で魔力込められてない物が一つとしてないんだが、ある程度魔術に詳しくなれば魔眼でどういう魔術が込められてるのか分かるんだろうが、全然分からん。色も複雑だし、これは勉強しないとなぁ。

 でもクローディアさんて魔術とか教えるの得意なのか? 魔眼もあるわけじゃないだろうからなんだか俺と相性が合うのか疑問だな。


「ただいま戻りました――大丈夫ですか?」


 目を押さえてソファに身体を預けていたらクローディアさんが帰ってくる。

 別に隠すようなもんでもないから素直に吐いた方が楽だな。それにこの魔眼についても分かるかもしれないし。


「あー自爆しただけだ。魔眼で見たらこの部屋が凄くてね」

「魔眼持ちですか。どんな魔眼ですか?」

「魔力に応じて色と光が見える魔眼。いやーこの部屋は魔力に溢れてる」

輝色(こうしょく)魔眼! それがあれば大体の魔物から先手が取れますよ。……この部屋はちょっと特別ですから眼がやられちゃうのも仕方ないですね」


 輝色魔眼っていうのか。まぁ魔眼で通すから覚えてなくても問題ないだろうし、クローディアさんも知ってる魔眼なら教えて貰う時に補助も入るだろう。

 教える側にどれだけ情報があるかは重要だ。それにこの人とは敵対する意味がないし、今は未習熟の状態。知られて困ることは一切ない、はずだ。


 それにしてもオーブでかいな。

 勝手にバスケボールくらいだと思ってたが、身長百五十くらいのクローディアさんが両手に抱えるくらいの大きさだ。

 透明で歪曲する作りでもないからクローディアさんの身体が見えるが、色付きなら確実に見えないだろうな。


「魔術適正はこのオーブと夜黒さんの魔力で測ります」


 どうやらあのでかいオーブとやらに魔力を流して色やら輝きやらを見るらしい。魔力の流し方はなんでもよし。遠隔でやる人もいれば手を当ててやる人もいるそうだ。メジャーなのは手をあてる方。

 流す方法は魔術の発動をイメージすればいいらしい。自分と同調させる事で全魔力を出さなくても体内の魔力を測れるそうだ。


 確かに魔力量とかそうしないと測れないもんな。

 よく出来てる。魔術協会はこういうのも発展させてきたとドヤ顔で語る彼女は可愛らしかった。


「大抵の人はオーブの中心に小さく輝きが出るんですけど、私の見立てだと夜黒さんは通常サイズだと割れると思ったので私用を用意しました」

「ああ、だから時間かかった訳だ」

「どのくらい色付き輝くか楽しみです」


 期待されても困るし、クローディアさんレベルなら目測で魔力量分かるのか。もしかして魔眼か? 聞いてもいいけど自分とは違って何か魔力を感知する仕組みがあるのかもしれない。

 とりあえず今は魔術適正を測りますかね。魔術って言ってるけど魔力量も測れるんだから高性能な気がする。一度で二つ測れるってなんか地球の体重計と比べるとしょぼいな。あれはどうやって筋肉量とか測ってるんだ? まあもう知る機会はないんだろうけどな。


「それじゃあ失礼して」


 オーブに手を当てて魔力を流す。

 イメージは爆裂の魔術の時の様に魔力を集中圧縮させる感じ。というか俺にはそれしかない。後で試せたらクローディアさんの『太い魔力砲』もレンジの限り試してみよう。


 さて、こいつはどうなるのかな?

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