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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

『最恐』と恐れられた暗殺者は『最強』の勇者に恋をする。

(9月に入ってからは)初投稿です。

 


「お前には特に恨みはないが、これも仕事なんだ」



 場所は王城の一角。

 客人のために用意された豪勢な部屋の中で、少女と男が向かい合っていた。

 ひとえに男は少女に会いに来た尋人とも捉える事ができるが、その風貌や手に握られた双剣、何より二人の間を通る尋常じゃない空気がそれは違うと否定する。



「悪いが……死んでくれ」



 男が少女に向けて剣を構える。

 それは無惨で無情な行動の始まりを示した。


 月夜が昇る暗がりの中、少女の顔は被さったフードによって遮られ、その表情は窺えない。


 男は目の前の少女に目を向ける。

 果たして少女は今、どんな顔をしているのだろうか。これから起こる事柄を想像し苦難の顔を浮かべているのか、はたまた窮地に追いやられても尚、笑っているのか。


 答えはどうであれ、双剣を構えた男、ザグリにとってそれは障害にすらならない些細な話であった。

 ザグリを始めとした暗殺者は、依頼の内容通りに人を殺す、そこには正義も悪も関係ない、生きるか死ぬかの二択だけ。

 そんな戦場に長い間身を投じてきたザグリにとって容赦とか情けとか、そのような雑念はとうの昔に葬り去っていた。


 故に迷いもなく殺せる。

 ザグリはこの冷えきった空気感を誰よりも体験し、そして誰よりも陶酔していた。


「……!」


 対して少女は有無も言わず自身の剣を抜く。

 細身な四肢と大きめの剣、その華奢な身体のどこに剣を支えるほどの力があるのか、そのアンバランスさに一種の不気味さを覚えるが、少女の構えには一切の隙が無く、ただ一心にザグリを見つめている。


 死から来る恐怖。


 震えなど初めから無かった。



「うぉら、うぉらッ、うぉらっぁあ!」



 突然の飛躍。一瞬にて間合いが詰められた少女に激しい斬撃が襲う。


 奇声を上げ、思うがままにその剣を振るうザグリだが、攻撃は極めて冷静。

 常に相手の次の手を考え、振り下ろされた刃は的確に少女の弱いところを突いていく。


 少女もザグリの剣筋を見極め、うまく攻撃を躱しているが、激しい猛攻から全てをいなすことが出来ず、徐々に背後へ下がりつつあった。


 ザグリはその一瞬の隙すらも逃がさない。

 少女の僅かな後退に合わせ両刃を押し付けつつ前進、一瞬怯んだ少女を横目に絶対に躱しきれない射程に踏み込んだザグリは少女の首に向かっての一閃を決める。 


 しかし、肉を割いた感触は帰ってこない。


 間一髪の所でザグリの攻撃を避けていた少女は身を翻し大きく距離取った。

 その過程にて、切られた少女の髪先とフードが宙を舞い、少女の顔が露わになる。


 月夜の光に照らされて、映し出されたその顔はとても白く、とても可憐で、なによりも輝いていた。


 ザグリはそれを見て、目を見開く。

 そしてニヤリと口角を上げ密かに笑った。


 自身の攻撃を避けたことに驚いているのか。

 想像以上の腕利きに喜んでいるのか。

 その心の内を知る者はいない。



 再びとして始まった両者の見合い。

 果たして栄光の勝利を掴むのはどちらか。


 二人の間に冷たい風が流れた。




(きゃ、キャ、キャワワーーーッ!!!)




 ……と思われていた。



 ザグリは心の奥から込み上げてくる暖かい感情から半ば冷静さを失っていた。



 彼はこの日から『恋』という物を知ったのである。







 ー『最恐』と恐れられた暗殺者は『最強』の勇者に恋をする。ー







 この世には『ギルド』といった組織が存在する。


 帝国による統治によって長らくの平和と繁栄はもたらされたこの世界では、多少のいざこざこそはあるものの、人々は国からの支援を受け、一部の富裕層以外は貧しいながらもそれなりの生活を送っていた。


 しかし、それを好意的に受け止めない人がいるのも事実。

 限られた自由しかない生活に痺れを切らした人達は、自分達のルールに沿って生きる代わりに国からの支援を一切受けない生き方を選んだ。

 後にそれは組織となり、いつの日から『ギルド』と呼ばれるようになった。


 現在、ギルドのシェアは各方面に広がっており、貿易ギルドから傭兵ギルドなど、ありとあらゆる物事にギルドは存在する。今やギルドが経済のほとんどを回していると言っても過言ではない。


 それでも国とギルド、両方の生き方は真逆であり、今でもトラブルが治らない犬猿の仲ではあるが……。




 まぁ、そんなとこで。


 主に暗殺の仕事を請け負う暗殺ギルド『世直し屋』の現首領、私、アルテスタは今現在非常に頭を抱えていた。


 世直し屋が創立してから早数十年。

 今や四大ギルドの一つとして呼ばれるようになり、かなり大きくなったと思うこの頃。

 前首領のオヤジから首領の座を貰い、まだまだ未熟ながらも着々と仕事の両々を掴めてきた今日この頃。


 最近、世直し屋の中で一番の稼ぎ頭であるザグリの様子がおかしいと思い、相談に乗ると言ってみたのだか……。



「……その、よく気が付きましたね。俺の様子がおかしいって」


「あぁ、うん。最近、お前変わったよなぁって思うことがあってな」


 目の前で喋る冴えなさそうな青年、肩まで伸ばした目立つ赤髪を揺らす彼こそが『最恐』の名を馳せ、国だけではなく、ギルド内でも恐れられている『ザグリ』そのものだった。


「その……。部屋とかな?」


「部屋?」


 ギルド内の暗殺者には世直し屋から寮を提供している。ザグリもそこに住む一住人であるのだが、以前から彼の部屋には個人的な私物が置かれていなかった。

 殺風景なその部屋には最低限の生活品が置かれているだけで、まるで暗殺者の部屋かと錯誤してしまう程。

 いや、暗殺者なんだけど。


「お前、前まで自分の部屋に私物とか置かなかったじゃん。でも、最近はやけに鮮やかになったなぁ……って」


「確かに最近は買い物に行くことが増えたかもしれないです。……自分でも気が付きませんでしたが」


 鮮やか……と言ったが実際のところかなり可愛らしいと言った方が正しい。

 私は以前ザグリが鼻歌を歌いながら巨大なクマのぬいぐるみを買ってきたことを思い出した。

 人って変わるんだなぁ。


「あぁ、いや。あれって俺の趣味とかじゃないですよ。あの子の事を思いながら買い物をしているとつい買い込んでしまって……」


 どうやら私は自然に遠い目で彼を見ていたようで、即座にザグリは俺に訂正を入れた。


 しかし……。


「あの子?」


「あっ……いや、その」


 急に歯切りが悪くなるザグリ。

 何か言いたくないことがあるのだろうか。


「すまない、話したくないなら別に構わないんだ」


「……いえ、話したいです。アルテスタさんになら相談できます……し」


 さすがに現首領とはいえ、個人的なプライベートにづかづか入り込むのは好ましくないと思い、違う話題に変えようかと思っていたが、ザグリはそれを止める。


「……そうか」


 しばしの沈黙。

 見るにザグリは覚悟を決めたような顔をしているが、彼よりも人生経験が多い私から見れば何を話そうとしているのかはすぐに分かった。


「……私には分かるよザグリ。お前"恋"してるだろ」


「うぇッ!?あっ、その。……はい」


 私からの返事に思わず素っ頓狂な声をあげてしまうザグリだったが、すぐにそれを認める。

 やはり恋か。

 長い付き合いの知り合い、それも、人間味がほとんどなかった奴が恋を知ったとは。

 私は彼の人としての成長を心の底から祝福した。


「フフ、しかし、お前が恋……か。ホントに人生とはどんな事があるか分からない物だな」


「はい、俺もそう思います……」


 再びの沈黙。

 どんな子なのか、どのような馴れ初めなのか、聞きたいことは山ほどあったがとりあえず疑問に思っていたことは解消された。


 最近、仕事にあまり積極的でなかったり、部屋をいきなり模様替えしたり、些か社交的になっていたりしたのは全て恋を知ったからであって、それが初めての事ならば戸惑うのも当然だろう。


 ならばその戸惑いを解決するのも首領の仕事。生憎、私には恋愛の経験はないが、こう言った相談には自慢ではないが慣れていた。


 さぁ、恋愛相談(恋バナ)を始めようじゃないか!




 ーーーー




「……うーん」


 そして現在に至る。

 先程までザグリから件の少女、ユノについての出会いだったり、その後の進展?などを聞いていたが、そのほとんどが奇妙な物であった。


 よくよく考えれば、今まで恋はおろか、その他の感情ですら欠如していた暗殺者に普通の恋愛ができるか、といった話だ。

 多少でもウブな恋愛トークができるのではないかと想像していた自分を殴りたい。


 私はザグリが語った内容を振り返る。


 まずはその出会いについてだ。



 ーーーー



 出会いは数週間前。

 雲がない、澄み渡った空に登った月がとても綺麗な夜だった。


 その日のザグリは帝都周辺の依頼をこなしていたようで、その中には件の依頼、少女の暗殺依頼もあった。

 ザグリはそれに対しても特に気にせず現場へと向かった。


 そして起きたファーストコンタクト。

 少女がいる部屋のドアを勢いよく蹴り飛ばしたザグリが困惑する少女に向けて幾らかの言葉を投げかけた後に、有無を言わさずの猛襲。

 その戦闘の過程で少女の顔を見たとのこと。


 ザグリが言うにはどんな宝石よりも美しく儚い存在に見えたそうで……。



「……なんて言うんでしょうね。胸の底から込み上げてくるあの感じ。今でも鮮明に覚えているんですけど」



 その時のザグリはよく分からない気持ちに苛まれ、冷静さはほぼ失っていた。

 脳は考える事をやめていたが、彼の本能は自発的に動いたようで、咄嗟に次の動作へと移ったそう。


「一言、声をかけたんです……」

「なんて言ったんだ?」

「……名前を」

「名前?」


「『ザグリだ。』……って」


「えぇ……」


 暗殺者からの突拍子のない突然のカミングアウトに終始無表情を貫いていた少女も思わず眉を顰めたようだった。

 そりゃ私だってそうなるよ。


 しかし、変に察しが良かったのか、その場の空気に合わせようとしたのか、少女も何かを言おうと口を開こうとしたその瞬間ーー。


『変質者は……消えろぉッ!!』


 ……っと、騒ぎを聞きつけて駆けつけたもう一人の少女がザグリに向かって魔法をぶっ放し、無事、ザグリこと変質者は遥か彼方へと吹っ飛んだのでした。


 ちゃんちゃん。




 ……人は第一印象がすべてとも聞く、実際に一ギルドの首領である私からしてもそれを深く実感する場面は何度もあった。

 それらを踏まえて、少女から見たザグリの第一印象はハッキリ言って『最低』の一つに収まるだろう。

 少なくとも好感触では無いのは確か、最悪、変に疑念を抱いている可能性だって考えられる。


 一応、次の日にザグリは帝都の市街地で買い物をしている彼女達の前に現れ、少女について詳しい話を聞こうと励んだらしいが。

 案の定、少女を前に本調子を失ったザグリに出来ることは精々、虚な瞳に、にへらにへらと不気味な笑みを浮かべ、時折奇声を上げる程度。

 またもや例の爆裂少女にぶっ飛ばされたザグリはやはり変質者からのランクアップが難しいようだ。


 そして、一番の問題は当の本人がその事実を理解していない事だろう。

 しょうがないと言えばしょうがないが、ザグリ自身がこのことに気付かない状態が続けば、恋愛成就なんて愚か、最悪の場合、国とギルドの関係に更なる亀裂を生み出すかもしれない事実に重い腰が余計に重くなる。



「……ふぅ。よしザグリ。まずはそのユノさんに、自分は害する物では無いことを証明してから、友達として始めるんだ」


「は、はい」


「正直お前は気分が高揚さえしなければ、今みたいに普通に受け答えもできるし、紳士的な対応だってできるはずだ」


 だから……。


「……自分に自信を持て、ザグリ」



 その後、私はザグリに私の見解のすべてを話した。

 正直、好調に物事が進んでいると思っていたザグリにとっては酷く重い話であったと思うが、それでもザグリは私の話を真剣に聞いてくれた。

 今、私の目の前にいる青年、ザグリは、本当に自分を変えようとしている。

 状況がどうであれ、それを真摯に受け止めて背中を押すのが首領、そして彼を古くから知る人間である私の責務である。

 そこに理由なんていらなかった。


「ありがとうございます、アルテスタさん。……なんか、自分、いけるんじゃないかって思えてきました!」


 私からの話を聞き終えたザグリは、げんなりする様子もなく、かえって勇気が湧いてきたようだ。

 鼻息を荒げ、腕をブンブンと上下に振る彼は、今にでも飛んでしまいそうだ。


「あぁッ!もうこうしちゃいられない!今すぐにでも『友達』になりないと!」


「お、おい。ザグリ。早る気持ちも分からんでもないが、一旦落ち着け」


「……ァァ!すいませんアルテスタさん。修理代は払いますからァァツ!」


 バゴンッ。

 勢いよく上空へと向かったザグリは軽快な音とともに天井を破壊し、そのまま飛んでいってしまった。


「まったく、瓦礫の後始末をする私の気持ちも考えろってな」


 愚痴こそ吐いたが、怒りの気持ちは無い。

 もう見えなくなってしまったザグリの背中をしばらくの間眺めていたが、私は途端に踵を返し、一人の部下に連絡を入れる。


「…….ん。あぁ、忙しいところ申し訳ないが、急ぎで調べてほしい事ができた」


 ザグリとの会話の中、私にはとある疑問が浮かんでいた。

 それはザグリの意中の相手である少女、ユノの事であった。


「あぁ、白髪で小柄、ここ数週間帝都に滞在している剣を持った少女について調べてほしい。名前はユノだ」


 彼女に対しては不可解な所が多い。

 まず、ザグリと対等、またはそれ以上の実力を持っている事である。

 あんな奴ではあるがその実力は同業者のみならず、歴戦の覇者達をも凌ぐほどだ。帝国の人間、はたまた王族や貴族が太刀打ちできるほど柔な物では無い。


 それに、少女、ユノに対しての暗殺依頼の件に関してもおかしいのだ。

 まず、我らギルド『世直し屋』は名前の通り、この世界を正しい姿に変えるために暗躍するギルド。

 国の法律じゃ捌けない悪を捌くのが我々『世直し屋』であり、無差別に依頼を受けているわけではない。


 依頼として送られてきた仕事はすべて私の元に送られ、私の判断によって受理するのかを決めるのだが、少女の暗殺依頼、それも国が呼んでいる人間の暗殺など身に覚えがなかった。

 ならば、必然と何者かが新たな仕事として密かに忍ばせた可能性が高い、なによりザグリの元へ届いたということは、その対象を必ず暗殺してほしかったとも捉えることができる。

 少女への暗殺は少なくとも失敗に終わったが。



「世界を大きく揺るがす……何か」


 連絡を切り、私は思考を巡らす。

 帝国やギルド、いや、それ以上の大きい存在が動こうとしているような気がしてならない。


「失礼します、アルテスタ様。先程、帝都で視察中の仲間から情報が入りました!」


 堂々巡りを行う私の元にまた違った部下がやってくるのはザグリがこの場を去ってすぐ後のことだった。




「……なにッ。『勇者』だと……!?」




 その日、物語の中だけの存在は現実となった。




 ーーーーー


「おい、さっきの様はなんだ。僕の足を引っ張るだけならさっさと田舎へ帰るんだな」


「はぁ!?誰のせいでこんなことになってると思ってるの。第一、私の役職をご存知でない?」


 同時期に薄暗い森の中を進む一行がいた。

 すました顔で先頭を歩く白髪の少女、ユノ。

 そのユノの幼馴染であり、魔法使いのクロナ。

 国から遣わされた由緒正しい血族の剣士、レイス。


 彼女らは先程、王直属に勇者パーティとして、復活したとされる魔王の討伐を任された若者達である。生憎彼女らの仲は良好とは言えないが……。


「私は魔法使いなの、魔・法・使・い!二人とも前衛なら、後衛を務める人間は必要でしょ!」


「そのぐらい理解している。冒険や戦闘に関する本なら屋敷にある、ありとあらゆる物を僕は読んだんだ。バカにするな!」


「本の知識なんかが実践に敵うはずがないでしょ!?どっちかならアンタが引っ込むべきなの!」


「ハッ……!田舎なんかで培った知識が役に立つとでも?話にならんな」


「……二人ともうるさい」


 ここまで来るのに、何度か現れた魔物と戦ってきたのだが、彼女らの性格の上、上手く連携が取れず、予定では既に抜けているはずの森を未だに抜けられずにいた。

 そのせいか、先程から二人がずっと口喧嘩をしているのだが、それが更に自分達の足を遅らせていることに彼女らは気付かない。


「このバカ女とは話にならん。おい、ユノ。今日はこの辺りで野営にするぞ」


 クロナとの話を打ち切り、レイスがユノに野営の提案を行う。

 日は既に落ちきっており、目を凝らさなければすぐそこの景色すらもよく見えないほどであった。


 ユノはこくんと頷き、せっせと野営の準備を始める。

 レイスもそれに続くが、不慣れなようで順調では無い様子、それに気付いたクロナが先程の話を掘り返し、またもや口喧嘩が始まろうとしていた。



 そんな最中、森全体を響かせる程の大きな雄叫びが鳴り響いた。

 周囲の木々は揺れ、鳥達が一斉に飛び出した。徐々にこちらに近づく地響きに三人は武器を手に取り、顔を見合わせる。


 けたましい足音はすぐそこまで。

 木々を薙ぎ払い、その姿を表した巨大な熊の魔物。

 通称『キラーベア』は三人を視界に捉えると再び大きな雄叫びを上げる。


 しかし、その刹那、キラーベアの背後から流れた鋭い光がキラーベアの首筋を切り裂いた。

 眩いほどの閃光、一撃で倒れ去ったキラーベアの亡骸の上に立つそれは奇しくも人の形をしていた。


 返り血を浴びさったその男の名はザグリ。

 勇者として目覚めたユノを殺そうとした唯一無二の暗殺者。


 一人は彼を見て、心底嫌そうな顔をし、また一人は、名を馳せた強者に心躍らせ、そして、また一人はただひたすらとザグリを見つめていた。


「…………チ、………ダ…チ」


 これは運命か、それとも偶然か。

 いつかのような月が綺麗な夜に、またもや対峙し合う『最恐』と『最強』。



「トモダチィィィィッツ!!」



 動き始めた暴走列車は既に止まることを忘れていた。


数ヶ月前に書き、お蔵入りしていたコレを最近読み、意外にも面白いと感じたので投稿しました。

設定等で、とあるゲームを参考に(ほぼパクリ)してます。

続きは無いです……多分。

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― 新着の感想 ―
[一言] とりあえず…言葉をまともに話せる様にならんとね(笑)
[良い点] 続きカモン。ですよ。これ。せめて結末をつけてくれないとスッキリしないです。凄く面白いだけに。
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