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キミらと僕らとアレら  作者: モカこ
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初投稿なので暖かい目で読んでいただければ幸いです。

ふと思ったことはないだろうか。

世界なんか壊れてしまえばいいのにと


セカイなんか終わってしまえばいいと・・・




「おーい」


聞きなれた声が僕を呼んでいる、また変なモノでも見つけたのだろう。僕はいつも通り荒れた果てた街で使えるものがないかを探している途中だった。


「早く来いよ〜」


僕はあまり期待せずにその声の元へと向かった。


「見ろよこれ」


目を輝かせながら見るとその視線の先には大量の箱があった。中には見慣れない固形のモノが入っていた。


「これ食べれるんじゃない?」


ミツキは直感で食べれるモノだと分かったようだった。たしかにこれは食べれるモノだ、そしてこれだけの食糧があれば軽く3週間は食べていける。


「すごいな、、、これならしばらくは大丈夫そうだね」


ろくなものしか見つけないミツキが珍しくいい物を見つけた事に驚きながらも、不安だった食糧問題が解決され少し喜んだ。

僕らは寝床にしている古びた建物に大量の食糧を運び入れた。寝床にしている建物はこの荒れ果てた街の中でもまだ綺麗な方だ。



「ねえねえ」


ミツキが僕の肩を軽く叩き、先ほど運んだ箱を指さす。


「ひとつくらいは食べてもいいよな?最近何も食べてないし…」


たしかに最近は何も食べれていないし断る理由もない。


「少し食べるか」


僕らは箱を開け中の包みに入ったモノを取り出した。匂いはなく、パサパサしているがなかなか美味しい。


「こんなに美味しい味のする食べれるモノは久しぶりだな」


ミツキは食べながらそう言った。僕も味のする食べモノは久しぶりだった。最後に味のする食べモノを食べたのはいつだっただろう


「そうだね。最近はずっと草しか食べてなかったもんね」

「草は味がなくてモサモサしてるから嫌い!」


不機嫌そうに顔にシワを寄せるミツキ。


草も生えているところが限られていて簡単に手に入るものではないが、、、

今日も、いつもと同じようにこのセカイで過ごしている。いや生き延びている。


食べている時にふと僕は思い、立ち上がって大きく息を吐き出した。そして僕は視線を外へ向け荒れ果てた街を見渡す。


「はぁ」

「なあミツキ、なんでこんなセカイにいるんだろうな」


僕の言葉を聞きミツキは黙って目の前荒れ果て街とその奥の「ソレ」をみた。


目の前に広がる大きいな穴、暗く深く底の見えないようなその穴はここだけではなく世界13箇所存在する。



「こんなセカイなんか終わればいいのにな」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その昔、世界中に突然穴があいた。穴は海、山、街、さらには空にまであいた。

そしてその穴からは「アレら」と呼ばれる存在が現れた。

「アレら」は現れると同時に破壊の限りを尽くした。


13年に1度「アレら」は動き始め、1年間行動し、破壊しては、止まるを繰り返している。


そこから人類はみるみる衰退して行き、今では穴があく前の十分の一まで人口は減っているらしい。 だがその生きている人達もどこにいるかは僕らは知らない。


世界には確認されているだけで12体の「アレら」が存在していて。12個の穴からはそれぞれ一体づつ現れている、そして「アレら」は12体目以降は何年もの間現れていない。


ところが数ヶ月前13個目の穴があいた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ミツキが口を開き言った


「終わってるよこのセカイは、だから新しく始まればいいのに」

「君なら出来るよ...」


そう言うとミツキは僕の方を見る。

僕はミツキの言葉に少し黙り込んでいた。


なぜなら


僕は数ヶ月前出来た穴から現れた13体目の「アレら」と呼ばれる存在だからだ。























思った事をそのまま書いたような小説です。

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