プロローグ
僕は生まれつき目が見えない…
周りは、僕を見て「可哀想…」と言った。
「不幸か?」と聞かれれば、「不幸じゃない」と答えるが、他から見たら不幸なのだろう。
だが、そんなことは知ったこっちゃない、元から目は見えないのだから、不自由なのかも分からない。確かに景色と言うものを見てみたいとは思ったこともある。
だが、今は目が見えなくとも働けるし、友達もいる。今が楽しいのは確かだ。自分のために働き、自分のためにお金を使う。そんな生活をしている。
まぁ働くってよりはネットで稼いでいるって言うのがいいのかな?まだ高校3年生だしね。
ん?親孝行をしないのか、だって?する相手はいないさ。親の顔を知らない、唯一親孝行のようなものをできる相手は、もう病気で亡くなったよ。
あぁ、自己紹介がまだだったね。
僕の名前は 小野宮 冬夜 だ。
それともう1つ、どうやら僕は異世界へ飛ばされるようだ。笑うしかないよ。
なぜこうなったか説明しようか…
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僕は今日?なのか分からないが、学校へ行く時、友達と一緒に行くのだが、今日はそいつから
「熱で休むから1人で行ってくれ」という連絡がきた。
仕方なく、杖をついて歩いていた、いつもは混まないようなところが混んでいた、そこでゆっくり歩いている僕を横から押した奴がいたんだ、ちょうど車が来てる時に…
そして僕は意識を失った。
多分、即死だね。
自分でも信じられないが、僕は意識が戻ってしまった。死んだはずの僕が。
すると、後から「小野宮 冬夜様」と声をかけられた。
「私は、ルラリナ。神をやってるいるものです。」
「はぁ…」
何を言っているんだ?と思った。
「これから説明致しますね。」
「お願いします。」
こう返すしかないだろう。
「冬夜様は事故で亡くなられました。
そんなあなたに選択肢を与えようと思います。」
「突然ですね…」
「ええ、私の気まぐれです(にっこり)
1つ目は、異世界へそのまま行く
2つ目は、異世界に私がスキルをさずけ、転生する
この2択です。」
「え?異世界行きは確定なんですか?!」
「はい!決定事項ですね。」
まぁ答えは決まっていますけどね
「では2つ目でお願いします。」
「あら?焦らないのですね。」
「まぁ、なってしまったものはしょうがないですからね。ですが、1つ言っておきたいのですが」
「なんでしょうか?」
「僕は目が見えないのですg…」
「大丈夫ですスキルでどうにかなります。」
…なんと返したら良いのだろうか。
「あっ、いけない!もう時間がないわ。
渡すスキルはもう決めてあるわ!向こうに付いたら確認してみてね?ヒントは目が関わってるスキルだからね!」
「え?えぇぇぇ?!!」と叫んでいるが、意識が薄れていく、その中で神様…ルラリナ様が バイバーイ と言っているのがわかった。