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失恋 作者:デイリー岡村ではない
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ファミレス2

1月13日
飯井竹がスマホをテーブルのわきに置いてから、でさ、と言う。
「狙ってるんだよ」
「どうやって捕らえるんだよ」
ジャングルに住みつく野生感あふれる動物とはわけが違う。
「クアラルンプールに行ったやつから聞いたんだよ」
「そもそもクアラルンプールってどこの国だっけ」
「国じゃない」
「じゃあなに」
「シンガポールの首都だよ」
日陰はへえ、と適当な相槌を打った。そして
「それが?」
と日陰はあくび交じりに聞いてみる。背もたれに背中を押し付け、反るように両手を使って背伸びをした。
「あそこの熱帯雨林に行ったらしいんだそいつ」
「ジャングルね」
そうそう、と言って飯井竹はコップの水を飲み干す。
「そこのジャングルではさ、虎が出るからさ」
「虎」
となんとなく日陰は反復する。
「一晩中寝れずにびくびくしてたらしい」
「ジャングルに泊まったの?」
「らしいぞ。夜も平気で狙ってくるんだって」
「小屋とかなかったのかな」
「さすがにどっか屋根の下には入って寝ただろうよ」
「だよね」
「で虎はさ虎視眈々と狙ってくるわけ」
「人間を?」
「そう。一晩中ずっと見てくるんだ」
「こわいなそれ」
「それだよ」
え?と日陰は漏らす。
「虎大作戦だ」
飯井竹はきっぱり言い切るが、日陰にとってはなんのことだかさっぱり分からない。日陰はスマホを手に取り、横画面にしてゲームを起動する。
おいおい、と飯井竹が言っている。まだこれからだぞ、と。
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