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7リルルとエルフ

 おきた、まだ寝むいけど、リルルは頑張っておきる。


「こっそり」


 ゆーまはまだ寝てる、今日は悪戯しない、ゆーまに内緒で秘密特訓だ、ゆーまは、今日ダンジョンで魔石集めてスラムの皆でどう使ったらいいか、いろいろ試すって言ってた。


 リルルはよく分からないから、今日は森で修業する、リルルえらい。


「えっへん」


 さて、おばあちゃんに、伝言を頼まなくては、ゆーまが心配しないための伝言だ、そしておばあちゃんにも心配かけては駄目、難しいミッションである。


 勿論正直に言ったら駄目だろう、「森で修業してきます」「馬鹿言ってんじゃないよ!」

 うん、こうなる、リルルは目が見えないから、おばあちゃんや、ゆーまは心配してしまう。


 しかしリルルは作成がある、なるべく嘘をつかないで、心配ないよ〜的な感じだ。



「おばあちゃん、友達とあそんでくる〜」


 内心ドキドキだ。


「おや、そうかい、暗くなるまで遊ぶんじゃないよ」


「は〜い」


 大成功だ、うん、友達は大袈裟かもしれない、ありがとうアリさん



 森についたー、アリさん(ともだち)と木の実を食べて遊び、さぁ修業開始だ。


 ……修業ってどうするんどろう、うん、とりあえずパンチだ!


「えいっ、えいっ」


 ガサガサ


 今、音したよね、何かいる?


「くんくん、あのー誰かいるのですか〜?」


 嫌な匂いじゃないよね、何だろう森っぽい匂い。


「こらっ」


 怒られた、びっくりして、ちょっと泣きそうになってしまった、言い返すんだリルル。


「ごめんなさい」


 あれ?


「貴方知ってるわ、スラムの子よね? 目が見えないんじゃないの?」


「うん、リルル目は見えないけど、平気」


「馬鹿ね、あぶないわよ」


「ううっ、リルル馬鹿じゃない……」


「そ、そうね、悪かったわ、でも一人じゃ危ないし寂しいでしょうからアタシが一緒に居てあげるわ」


 ちょっといい人なのかも?


「でも、リルル、修業しないと」


「あら、面白そうね、一緒にやるわよ」


 えっ?


「あの、お姉さん?」


「あぁ、アタシは森のエルフよ、内緒ね」


「リルルはリルルです、12才です」


「ふ〜んアタシはアタシよ13才くらいよ」


 て、てきと〜だ


「お姉さんは森に住んでるの?」


「そうよ、一人でね、べつに寂しくなんてないわ」


 ホントかな、一人は寂しいよね?


「じゃあリルルが友達」


「そう、なってあげてもいいわ」



 二人で修業しながら、お互い、初めての友達が出来た。


「「えいっ、えいっ」」




「いい汗かいたわ!」


「うん、リルル強くなった?」


「なってないわね!」


 ううっ、なったと思ったのに。


「ぐすっ」


「い、一日じゃ無理よ、色んな事試すのよ!」



 二人で、キックやジャブ、タックルの練習をして強くなった。



 そして、二人をじっくりと見つめる影が……



「……アニキ」


「しっ、静かに」


 あいつは鼻も耳も高性能だ、わざわざ川で洗う、草を体に巻き付ける、そして匍匐前進のコンボだ。


「あれが友達か、ちんまいな」


「……かわいいっすね」

「……こどもエルフ」


 あれがエルフか、思ってたより乱暴そうだな。


「いじめられたらどうしようかと思ったが、なかなかいい子じゃないか」


 それにしても、タックルが甘いな、そんなんじゃカウンター食らってしまうぞ。


「アニキ、声かけないんすか?」


「あぁ、たまたま見かけただけだからな、さぁ薬草も見つけたし、今日はもぅ帰るか」


「え? これ薬草探してたんすか?」

「……言っちゃった」


「……帰るぞ」




 匍匐前進で帰る、怪しい三人が居た。




《装備:草の服》

《持ち物:薬草1》

《友達できました:リルル》

《……かわいかったな:アドン》

《兄様は心配性、アドン兄は心配:ドゴン》


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