↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/99

おじさんね、説明するの頑張ったの。

 「子供でもわかる! 地理」と言う本をしまい、とりあえず鏡の前に立って見れば、おじさんの目は片方ずつ色が違った。容姿もなかなか悪くないねぇ~、前世のおじさんの顔とは大違いだわぁ~。

 おじさんの右目は深紅、左目は藍色で、右目と左目の色が違うよぉ。

 おじさんは目立つのはあまり好きじゃないからねぇ。目立つことは他の転生者に任せておくとして、ほわほわっとおじさんは自由に生きていくからさ。

 おじさんはあまり何かに縛られることも好きじゃないし、風のごとく誰にも捕らえることも出来ないくらいに、ふわふわと生きていきたいの。


 だからね、おじさんはハーレムもチートも望まない。ある程度の力を持ち、その力に傲慢にならず努力をし、前世と同じく独身で生きていきたい。

 おじさんはもう……、誰かを好きになったりなんかしないのよ。

 おじさんは……。とっくの昔に誰かに恋をすると言うことを、気持ちをあの時をきっかけにしないと決意したのだから。その気持ちを変わることはないだろう。

 ……あら。しんみりとしちゃったね。ごめんね、おじさんらしくないよね。

 きっと疲れているんだ、今日はもう眠ることにするよ。……おやすみ。


◇◆◇◆◇◆


 おはよう。おじさん、今日は朝ごはん食べたよ。日本食より少し濃いめな味付けだったけど、凄く美味しかったよ~。

 今日は「子供でもわかる! 魔法」と言う本から参考にして説明するよぉ!


 魔法とは、空気中に含まれる“魔力”と言う魔法を使う際の源が存在する。

 が、魔法を使う際、魔法のエネルギーとして使うのは空気中にある“魔力”ではなく、自分の体内にある“魔力の器”の中にある魔力を使い、得意分野である何らかの魔法を発動することが可能である。

 “魔力の器”は人それぞれ大きさは違うが、幼い時から魔力の器が大きいからと言って良い訳ではないらしい。魔力量を多く持ち過ぎても、上手く魔力制御が出来るようになるまではアレルギーのような症状が出てしまい、逆に身体が弱くなってしまう場合があるとこの本には綴られていた。

 だが、得意分野の相性にあった鍛練を続けることで、後々から魔力をためられる量を後天的に増やすことは可能。だが、どこまで魔力をためられる限界値を上げられるかは天性的なものだとも綴られている。


 魔法の得意不得意については、どうやら加護が関係してくるらしい。

 要は神、天使、精霊……などの強い力を持つ者の誰に護られているかによって、魔法の得意不得意が決まるが、例え不得意であっても鍛練を重ねれば使えない訳でもなく、得意な魔法よりは威力の伸びが悪いだけだ。

 自分の加護関係を調べるためには、三歳から五歳の間に調べることが妥当とされていると綴られているが、魔力が三歳未満で暴発した時のみ、特例として加護を調べることを自分の住む国の王族から認められるらしいとも綴られている。

 魔力量が多いからと言って良いことばかりじゃないと言うことがわかった。


 最後に魔法の種類別に分けるとなると、古代魔法、現代魔法、禁忌魔法、特異魔法の四つとされている。

 古代魔法とは魔力の燃費は悪いものの、大魔法並の強さがある魔法。

 そして現代魔法は、古代魔法の魔法陣を現代の言葉に直した魔法陣で魔法を発動させるため、古代魔法よりは威力が弱まった魔法だ。だが、なかには現代の言葉では魔法陣が発動しなかったものもあるとも、この本には綴られていた。

 禁忌魔法、これは名前の通りに禁じられた魔法で、ものによっては一回でも使ったら無期限に牢獄行きな魔法もあるらしい。

 最後に特異魔法なのだが、自分の大切な何かを犠牲にし、手に入れることの出来る魔法。その威力は古代魔法を超えるものもあると言われているくらいな魔法もあるんだってよぉ~!

 でも、おじさんは大切な何かを犠牲にしてまでも強くなりたいなんて思わないね。


 これ、絶対に子供向きじゃないよぉ。専門用語? みたいなのがあったりして、専門用語を分かりやすく直して説明してたら、おじさんってば頭痛くなってきちゃったぁ!

 転生してきた研究者さん達が真面目に働いていてくれてたら、おじさんが一生懸命専門用語をどう訳し、説明するのか考えなくてもすんだのにぃ!

 でも、これはコタくんの評判に関わることだからね。おじさん、少しだけ頑張っちゃったぁ! これで少しは役に立ったよね?


(……あ、はい。凄く役に立ちました。研究者達も魔法について教えてはくれたのですが、彼らの予想もあって俺達凄く混乱しちゃって……。(本当は俺も八神さんを異世界に行かせるのは大反対だったのですが)八神さんのおかげで助かりました)

 と、再び唐突に現れるコタくんの声に、おじさんは頬が緩みます。

 てか、少しだけ間のあったところでおじさん的に嬉しいことを言われていたような気がするのは気のせいでしょうか?


(気のせいですっ!)

 ……ですよね。そう言うことにしておくね〜、おじさんは空気の読める子だから。


(……うるさいですよ、八神さん!)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。