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おじさんね、転生したの。

 ……どうしよう。おじさん、五十一歳にして異世界に転生しちゃったよ。

 ……元の世界には、戻れないよね?

 どう考えてもおじさん今、赤ん坊だし、不可能だよね……。諦めよう。

 おじさん、眠くなっちゃった。ここは安全そうだし、ここは抗わず眠ることにするね。……転生しちゃったならしょうがない、焦りは禁物って言うしね。

 またね、おじさんは今から眠気に逆らわず眠ることにするよ。


◇◆◇◆


 あっ、おはよう。おじさんだよ、僕何日眠りについていたんだろうね。

 おじさんの今の家族なのかな、安堵の表情を浮かべてる。よっぽど長い間、眠りについていたんだね。おじさん、吃驚だよ!

 まあ、いっか。過ぎちゃったことだしね、おじさん気にしないことにする。


 おじさん、最近気づいたんだぁ。僕って少しだけのんびり屋さんだって。

 そろそろおじさん、内心でずっとボケ倒すの疲れてきちゃったよ。体力回復のためにまた眠るね、またね!


◇◆◇◆


 皆、おはよう。僕ね、あれからどうやら一年くらい眠っていたらしいの!

 吃驚だね! 眠りから覚めたら体起き上がれるし、言葉もわかっちゃう。

 まだ眠いんだけど……、流石にまた眠っちゃうのはまずいよねぇ〜。

(……あのさ、いい加減にしてくれませんかね。八神〈やがみ〉さん)

 と、脳内に声が聞こえてきたよ。おじさん、吃驚しちゃった!

 あれ? この声、おじさんの部下だった平井小太郎〈ひらいこたろう〉くんの声だね。相変わらずのイケメンボイスの声に、懐かしさを覚えるよぉ。


(……八神さん、まさか任務を忘れてずっと寝てたんじゃないですよね?)

 と、小太郎こと……コタくんは恐る恐るそうおじさんに聞いてくる。

 おじさんは勿論、こう答えたよ!

(うん、覚えてるよ! あれでしょ。転生する方法を科学で見つけたから、おじさんが先に行って下調べしてこいってヤツ!)

 と、コタくんが会話してくるヤツを真似をしてそう答えると、「偉い偉い」とほめてくれる。どっちが上司なのかわからないね、おじさんが上司だけど。

 でもね、ほめられたのは嬉しいけど……おじさんは嘘は嫌いなの!

 だからね、

(さっきまで忘れてた。ごめんね、コタくん。怒らないでね?)

 と、正直にそう言えば、コタくんは鋭いツッコミをしてくれた。


(思い出したのはさっきなのかよ!?)

 コタくん、こんな情けないおじさんだけど、一応は君の上司なんだよ?



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