第三問 超怒級シスコンモード
LAN武さんごめんなさい。話の関係上長くなりすぎて白姫の登場は第四問になりました。
三問 超怒級シスコンモード
胸糞悪い声が聞こえると同時に背後からとてつもない殺気を流れ出した。
「ほう。いい度胸してるじゃないか。
まさか、つぐみやひばりに対して言ったんじゃないよな。さっきの発言をしたバカは」
「……(りゅうくん落ち着いて、確かに言って良い言葉じゃあないけど始めてみたら疑問に思うのは仕方ないよ)」
後ろの方で芹香さんが抑え込んでいるようだが無理だろうなと陸は思っていた。
「仕方ない。俺の柄じゃないが助けに行くか」
少しでも余計な事を言えば龍星によってクラスメイトになる奴は病院送りになる。
陸個人としてどうでもいいがそのことでひばりやつぐみが、気にする可能性が高い。
そんな二人を悲しませないために陸は仲裁に入る。
「ひばりにつぐみだいじょう…ぶ…かって」
ひばりとつぐみのフォローをするために陸は仲裁をするために教室に入ったとき唖然としていた。
なぜならつぐみ達の前で一人の男がひれ伏しているのだから。
「あ! リッくん。こっちこっち!」
俺が入ってきたのを気づいたのかつぐみに呼ばれてつぐみの傍に行くと。
そこにはどうすればいいのか困っているひばりがいた。
「……何があったんだ?」
「それがあたしたちにも何が何やら」
「とりあえずここにいたるまでの状況を教えてくれ」
ひばりと話をしても分からないためここに至るまでを聞くことにした陸。
「う、うん。実はそこにいる彼があたしたちを小学生と勘違いをしてて、
それを違うよって言ったんだけどを聞き入れてくれなくてあたしたちを追い出そうとしたときに突然あーなったの」
「なるほど、事情は分かった。
ひばり達を助けるために誰かが重力の魔法を使ったんだな。
よくもまぁここまで高度な使い手がいるとは、さすが最高峰の魔法学院オ―タルリングの生徒と言えるな」
「ふぇ。これ重力の魔法が掛かってるの?」
「信じられない。普通重力の魔法の効果範囲が狭いから使い手は少ないのに」
陸はそれだけの説明で理解したのか結論をのべる。
ひばりがそう陸に問いかけるとつぐみは不思議そうな様子で呟く。
「一般ではそうなってるな。確かに範囲は狭いがそれを伸ばす手が無いわけじゃないさ。
要は、媒介させるアイテムによって効果を変え弱点を克服してるのさ。
例えば俺のようにサーフボードを媒介にしてサーフボードの周囲を軽くすれば浮く事が出来る。
無論これは誰かがサーフボードに乗ってないと使えないけどな。
今回の場合は相手を押さえつけるためにしようした。
ならば相手に気づかれない程度の小さな物で十分だったというわけさ。
それこそ消しゴムでも構わない。
投げつけた瞬間に発動するからな。だがそれだと証拠が残ると思うだろ。
でもそうはならない。何故なら媒介になった物も重さで壊れるからな。
媒介を中心に発動するんだ。
壊れないはずがないだろう?それゆえ証拠も残りにくいと言うわけだ。
でもまあ今回は動けなくすることが目的のようだからな。
証拠も残ってるわけだ。
奴の周りを良く見てみな。周囲にクナイやそれとも何かの銃弾が落ちてるだろう。
それらが媒介と見て間違いないな。
クナイか?それとも銃弾か?あるいは両方と言える可能性が高いな」
陸がそれを聞いてひばりとつぐみに説明する。
「ふ~ん…ってあれ?リッくんの場合風の魔法を使ってなかったけ?」
「そう言えばそうだよね」
つぐみとひばりがふと気づいて呟くと
「確かに風の魔法だけでも飛べるがそれだけだとバランスを取るのが難しい。
それゆえ二つに魔法を利用してるんだ」
「なるほど。それで、なんで最後の方は爆発させたんだ?」
それに答えるように陸が説明していると龍星が会話にはいる。
「……(そうそう教えてほしいな)」
もちろん芹香も会話にくわわる。
「簡単な話だ。
重力を使って風を圧縮してそれを開放すればどうなるか聞かなくても分かるだろう」
「ほう……なるほど、それほど危険な物を校門の間でやったのか?」
陸がよくぞ聞いてくれたみたいな感じで説明すると龍星が笑みを浮かべて尋ねる。
龍星の目は笑ってないのは御愛嬌だ。
「いやいや…!!爆発と言ってもせいぜい人が軽く転がる程度で威力で済むように計算してるから大丈夫だ!」
それに焦るように陸が説明する。
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