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掟破りの魔法使い  作者: ヒョウガ
合格試験偏
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第一話 空気を読まないバカ登場

連続投稿が出来たので投稿します。

第一話 空気を読まないバカ登場


筋肉質の男のアイアンクローから解放された赤い髪の男は今だ痛むのか。

顔をしかめていた。


「……相変わらずの馬鹿力が」


勿論皮肉も忘れずに言っている。


「はぁ……陸、お前はどうして学習しないんだ」


「ふん、愚問だな。俺とて常に学習してるさ。だが……だが後悔はしない!」


ため息をつく筋肉紳士の青年が言うとニヤリと笑い、赤い髪の男はそう叫んだ。


「「「ちっとも学習してないじゃんっ!!」」」


「……!!(きちんと反省してよ!!)」


全然反省しない赤い髪の男いや陸と言うらしい。

そんな男に複数のハリセンが脳天に振り下ろされた。

自業自得である。


「……いつも思うんだがどうしてハリセンを振り下ろすときに文字が入ってるんだ? 

今回は反省しろだったが」


「……陸、お前が気にするポイントはそこなのか?」


真剣に考え出す陸に呆れる筋肉紳士の青年が言う。


「……(どうしてそんなどうでもいいとこばっか気にするのかな?)」


「……ホントいつもいつも驚かされるよ」


「……それでいて反省しないんだよね」


それを見ていた少女とつぐみとひばりは呆れた様子で会話し


「「「……はぁ……」」」


深いため息をついた。


「ふ~む。やはり風の力が弱かったか。いやそんなはずは?」


呆れてる連中を無視をして別な考え事をしてる陸。


この男に反省と言う文字はないのだろうか?


この状況を遠くから見ている生徒は誰もが思った。


そんな重くそれていて微妙な空気の中どこからともなく空気を読まない何かが近づいていた。


バシャ(何かがかかる音)


「む?」


「「きゃ!?な、なに!?」」


何かの音に気づいて振り向く陸に驚くひばりとつぐみ。


「……はぁ……厄介事がもう一人」


「……(この水しぶきってまさか)」


この登場の仕方に覚えのある2人も振り向いた。


「フハハハッ。待たせたな我が終生のライバル海谷陸!」


(これからこんな連中と一緒に勉強しないといけないのか……)


そこには水の力を利用してスノーボードを使い滑りながら移動する鋭い目をした男が現れていたのだ。

陸はそれを見て学園生活が不安になってきていた。


「……」


そんな男を見た陸はすぐさま後ろに振り替えり筋肉質の男たちに謝った。


「すまん。あんな奴の同じかと思うと龍星達の苦労がよく分かった」


「分かってくれはそれで良い」


「……(そうだよ。あんなイタイ人と同じなんて嫌だよね)」


申し訳なさそうな雰囲気を感じて暖かい目でそう告げる筋肉紳士と少女。


「うんうん。反省してくれればそれで良いよ」


「そうだよ。あたしもあんなイタイ人の幼馴染は勘弁してほしいしね」


つぐみとひばりも頷いて日頃の苦労が報われたというような晴れ晴れした様子だったとか。


「さてそろそろ行くか。確か体育館に行ってからクラス分けをするんだよな」


「そうだよ!」


「時間もやばいし、そろそろ行くか」


そう言って陸達はサーフボードを抱えて体育館に向かった。


そう……ここにいるバカを残して


「ふっ、勝てないと分かって逃げたか哀れだなはっははは!!」


「静かにしろこのバカが!!」


「そげふ!!」


大声をあげていると教師に殴られた少年はなんとも哀れだ。

当然校門の前で大声を上げればどうなるか言わなくても分かるだろう。


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