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21.世界名作まえがき全集
第2話から移転しました。
名作には、前書きなど不要だ。
もし、あなたがそう考えているのであれば、この前書きを読み飛ばして、それぞれの前書きを読んでみてほしい。
前書きがいかに重要であるか明らかになるだろう。
名作といえども、それがいかなる意図によって書かれたのかわからなければ、作者の意図が読者には伝わらない。
読者の中には、「ガリア戦記」のように前書きがない名作があると、反論するかもしれない。
しかしながら、「ガリア戦記」の作成当時の読者にとって、この書名と作者名からいかなる内容が記載されているかは明らかなことであり、前書きなど不要だったことを忘れてはならない。
作品がいったん、書き手から読み手へ離れれば、作者の意図から離れてしまうのは仕方がないといえる。
それでも、何らかの意図を残すため、前書きがある。
そう思えば、前書きからいろいろな思いが読み取れるだろう。
~「世界名作まえがき全集」(1996年 斑鳩茂市)~
本作品は「世界名作まえがき全集」の本編ではありません。