20.冷やしビーフストロガノフ始めました! 斑鳩先生の事件簿(1)
「第1章 冷やしビーフストロガノフ始めました!」編は今回で終了です。
「第2章 美味しい洗剤の作り方(仮称)」編は「箱庭で異彩を放つ花」掲載作業のためしばらくお休みします。
文庫版の発行にあたって、改定部分について説明する。
犯人である同原せんじ氏(仮名)のことである。
文庫版での改定にあたり、読者からの指摘の多かった、
「犯行にいたった経過についての説明が乏しい」
「動機が不十分」
「トリックが強引すぎる」
点について、文庫版では十分な紙面を費やして加筆した。
というよりもむしろ、事情により掲載できなかったといった方が良いだろう。
その事情とは、単行本の出版時点では、同原せんじ氏は裁判中であり詳細を書くわけにはいかなかったことである。
裁判が終了し、判決が確定したために、今回の文庫版にはより詳細に記載することができた。
なお、この記載により文庫版ではじめて本書を読む読者が、
「犯人がわかったら、意味無いだろう」
というご指摘が有ると思うが、問題はない。
その理由については、ここで記載するとネタバレになるので、本書を読んでもらえたら理解できるようにしている。
無論、既読者には私の言わんとする内容が理解できると思う。
~「冷やしビーフストロガノフ始めました! 斑鳩先生の事件簿(1)」(2016年斑鳩茂市)~
第1章が完結しました。
感想や評価をしていただけると幸いです。
「毎回、話が違いすぎて評価できるか!」とお考えかも知れません。
私もそう思います。