13.心が動く結婚スピーチ15例
皆さんは、結婚式のとき嫌な事を言われたことはないだろうか。
私の場合は、さんざんひどいことを言われてきた。
最初の結婚式の時は、
「斑鳩先生は、けちで有名で、一度もおごってもらったことがありません」
「茂市君は、もてたことがなく、結婚したことは世界七不思議の一つとして認定されるでしょう」
「急にスピーチを頼まれたので、今回はあまり話すことはありません。次回までにはしっかり話す内容を考えておきます」
「「だれも、茂市君と結婚するわけないじゃない。しょうがないわね。私が結婚してあげる」というプロポーズの言葉を聞いてがっかりしました。私も同じことを言うつもりだったのに」
次の結婚式の時は、
「二度あることは三度あるといいまして」
「前の新婦さんのほうが美しかったですね」
「私が買い物で留守をしている間にプロポーズするなんて、卑怯です」
3回目の結婚式は
「今回は何年持つか、仲間内で賭をしました。一番多かったのは3年でした」
「前回と同じ話をしますので、新婦さんとそのご親族とご友人だけは、よく聞いてください」
「今回も、ブーケを受け取った人が、斑鳩先生の次の結婚相手になるのでしょうか」
4回目の時は、
「もう話すネタがありませんので、三つの袋の話をします」
「次こそは、私が茂市君の結婚相手になります」
「私のほうが可愛いのに、今回も結婚相手に選んでくれないなんておかしいです!」
「斑鳩先生の事を愛している人が、私以外に4人もいたなんて、今でも信じられません」
「皆勤賞は、私と茂市君だけですね。次こそは花嫁で参加したいです」
私は、こんな失礼な彼女たちを教育するために、本書を執筆した。
みんなには、来月開催する私の5回目の結婚式までにはしっかり読んで欲しいものだ。
~「心が動く結婚スピーチ15例」(2014年斑鳩茂市)~
ドラゴンクエストⅢ 勇者ではないアーベルの冒険と同時に更新しました。
ネタがかぶっているような気がしますが、たぶん気のせいでしょう。
あと6月だからという理由でもありません。
なぜか、書けば書くほど斑鳩先生がひどくなります。
来週掲載分は大丈夫だとは思いますが。
ちなみに来週のタイトルは
「非現実の艦隊物語(12) 決戦!洗足池海戦」
です。
本編では「選択機」や「土星破壊銃」などの厨二兵器が満載ですが、掲載されるのはまえがき部分なので安心してお読みいただけます。