10.中学生にも解ける! ポアンカレ予想
ポアンカレ予想とは、クレイ数学研究所が2000年に発表した、ミレニアム懸賞問題のうち最初に解決された問題のことである。
本書はポアンカレ予想を中学生でも解けるように企画した。
企画を知った当初、正直無理だろうと思った。
しかし、編集長から、すべての中学生がポアンカレ予想の問題解決が出来るだけの理解力を持つことが出来れば、この国の将来は安心だという言葉にほだされた。
とはいえ、これだけで、ポアンカレ予想を解けるようにするという、難問が解決できるわけでもなく、分冊化による方法で問題解決を図ることにした。
ポアンカレ予想を解くために必要な知識を身につけるため、1つのテーマごとに分冊化することで少しずつ中学生の理解力を向上させるのだ。
しかしながら、分冊化作業にも難航した。
最終的に分冊数が千冊前後となることが判明した段階で、毎日1冊読まなければ中学生を卒業してしまうことになり、本書の目的が達成できないことになるからだ。
そのため、この第1分冊を速読術にあてることにした。
最初に速読術を身につけることで、他の学業に専念しながら、ポアンカレ予想を解くことに費やすことができるからだ。
最後に、今後の刊行ペースについて記載しておこう。
現在の計画では、月2冊の刊行ペースを計画しており、最終分冊1008冊目の刊行が2058年の予定である。
これにより、2046年生まれ以降の中学生は、卒業までに確実にポアンカレ予想を習得できるだろう。
ちなみに、この計画が好評だった場合、2020年前後にシリーズ第2弾として「中学生でも解ける! リーマン予想」が刊行される予定になっている。
~「中学生でも解ける! ポアンカレ予想」(2016年 斑鳩茂市)~
この本が刊行されたら、私も読みたいです。