9.人をアテにするな! ~自己責任の世界で生き抜くために必要な66の方法~
執筆にいたる経緯については、謝辞によりかえさせていただく。
まずはじめに、本書の執筆を提案してくれた、人材派遣会社大手の恵我利社長である。
私を含めた多くの国民が、格差社会の問題点を、一部の巨大企業や才能を持つものだけが、多くの利益を得ることができるという社会構造が問題であると考えていた。
にもかかわらず、恵我利社長は「すべては自己責任だ」という一言で切り捨た。
恵我利氏は両親から相続した恵我利財閥という、潤沢な資金を元手に「自己責任で」開業し、以来わずか3年で業界第2位にまで成長していた(前年に業界第3位と第6位を相次いで買収した手腕には、特に目を見張るものがあった)。
恵我利氏は、拙書「言い訳をしない生き方」に深く感動し、「ぜひとも、自分の理念を本という形にしてくれ」と懇願してきた。
彼の情熱的な懇願と、経済的支援が無ければ、本書が日の目を見ることはなかったであろう。
続いては、編集作業に携わってくれた、赤柳編集長を始めとする編集部の皆さんである。
本書の執筆にあたり、都合のいい理論構築、データーの改ざん作業をはじめ、数多くの業務に根気よく協力してくれた。
彼ら、彼女ら(特に神楽宮氏は、私の目の保養になってくれた)の活躍がなければ、ただのトンデモ本扱いされたことだろう。
最後に家族のことについて、触れさせてもらおう。
「言い訳をしない生き方」の印税が減少してから、娘の学費問題で相当苦労していた私に、「自己責任だから」といって、修学資金を稼ぐため、日夜アルバイトに精を出す娘の絵里菜と、「あなたのような売れない作家に嫁いだのは自己責任よ」といって、パートで生活費を捻出してくれる妻の真名美には、作家生活を続けていくことが出来たことに対して本当に感謝している。
~「人をアテにするな ~自己責任の世界で生き抜くために必要な66の方法~」(2007年斑鳩茂市)~
この作品はフィクションです。
念のために書いておきます。