8.ソランの町
「ここがソランの町か、奇麗な町だな。建物が統一されている」ししゃもが話した。
「大きい町ですね」燕ちゃんが話した。
「みんな、一先ず、宿に向かおう。夜通し歩いたから休息を取らないと」
「すいません、宿屋はどこにありますか」燕ちゃんが通行人に尋ねた。
「宿屋は町の東側にあるよ」男が答えた。
「ありがとうございます」燕ちゃんはお礼を言った。
ししゃも達一行は町の東側に移動した。数店舗、宿屋が並んでいる。
「どれにします」毒蛇さんが話した。
「一番、安い宿だ。十七人が泊まるからな」ししゃもが話した。
「あの古そうな宿屋はどうでしょうか」りこっちが話した。
「値段を聞いてこよう」ししゃもと燕ちゃんが宿屋に向かった。
宿屋の中に女主人が立っていた。
「宿屋『狐の森』にようこそ。宿泊ですか」
「十七名ほど居るのだが、なるべく安く泊まれないか」ししゃもが尋ねた。
「失礼ですが、お客様は人間なのですか」女主人が怪しそうにこちらを見ている。
「これは呪いの類だ。元々は人間だから安心しろ」ししゃもが説明をした。
「そうですか、失礼しました」「大部屋に雑魚寝で良いなら、一日、百五十ピクスでどうですか。食事抜きで」女主人が提案をした。
「それは安いな、なら、一ヵ月頼むよ。ピクスは前払いする」
「では、前払いで四千五百ピクス頂きます」
「では、これを」ししゃもは四千五百ピクスを女主人に手渡した。
「一階の一番奥の大部屋です」
ししゃもはみんなを宿屋に呼び寄せた。
「意外と大きい部屋ですね」燕ちゃんが話した。
「みんな、一ヵ月間、この町に滞在する」ししゃもが話した。
「何か、あるのですか」こてぺそちゃんが尋ねた。
「この世界の状況を調べる。俺たちがどう動くか、それで判断をする」ししゃもが答えた。
「成程、状況把握は急務ですね」毒蛇さんが話した。
「これからは一人で行動をするな、行動をする時は二人一組だ」ししゃもが話した。
「二人一組ですね。分かりました」りこっちが話した。
「二人一組、了解。しかし疲れたな。少し休む」岳ちゃんが布団に横になった。
「お布団、ふわふわですね」小麦ちゃんが話した。
「俺は起きています。何かあった時はみんなを叩き起こします」うすしお君が話した。
「眠らなくて良いのか」ああああさんが話した。
「俺は三十レベルですから、疲労度が溜まってもたかが知れています」「みんなの役に立ちたいんです」うすしお君は本気の顔だった。
「なら、警戒を頼むぞ、俺たちは少し眠る」ししゃもが話した。
一行は宿屋で睡眠を取った。深い眠りの中、夜中に目覚めると食事の話になった。
「良く寝た。しかし、腹が減ったな」阿修羅さんが話した。
「一旦、町を出よう。外で食事をする。節約だ」ししゃもが話した。
「また獲物を狩ってくると良いですか」小麦ちゃんが話した。
「まだ、ディアの肉の在庫がありますよ」緑川さんが話した。
「まぁ、狩って来て貰おう。在庫は豊富なのが一番だ」ししゃもが話した。
ししゃも達一行は町の外で食事の準備を始めた。夜空の星が綺麗だった。
「今日は何を作るんだ」とんかつ君が緑川さんに尋ねた。
「今日は串焼きとチャパティです。インドの料理ですね」緑川さんが答えた。
「楽しみだ」とんかつ君が話した。
「緑川さんが居るおかげで美味い飯が食える」阿修羅さんが話した。
「うすしお君はどのジョブを選んだんだ」ああああさんが尋ねた。
「俺は格闘家、道化師、アクセサリー屋ですね」うすしお君は眠そうだった。
「格闘家、料理人は最近、追加されたジョブですね」森羅万象さんが話した。
「うすしお君、これを貸してあげる」そう言いながらとろろ君がペンダントを渡した。
「何ですか、これ」うすしお君が尋ねた。
「アクセサリー屋のスキルで鑑定してみなよ」とろろ君が話した。
「こ、これは、経験値アップの効果があるアクセサリーじゃないですか、しかも五倍だ」うすしお君は驚いていた。
「レベルがカンストするまで貸しておくよ」とろろ君が話した。
「ありがとうございます。とろろさん」うすしお君はペンダントを身に着けた。
「レベル上げなら、クラフトで上げたらどうだ」ああああさんが話した。
「そうですね、でも、素材が無いんですよ」うすしお君が答えた。
「なら、みんなで素材を集めるのはどうだ」ししゃもが話した。
「作った作品は売却して、売上げをみんなに分配する。それなら文句は無いだろう」
「それで良いよ。うすしお君も大事な戦力だ」岳ちゃんが話した。
「ありがとうございます。岳さん」うすしお君は少し涙を浮かべていた。
「隊長、今日はラビットを十匹ほど捕まえて来ました」小麦ちゃんと麦茶さんが戻って来た。
「お待たせしました。こちらも食事が出来ましたよ」緑川さんが話した。作った料理を並べるとみんなで食事をした。
「ディアの串焼きも美味いな、このチャパティも中々だぞ」ししゃもが話した。
「獣の臭いが全く無いですね。とても食べやすいです」燕ちゃんが話した。
「緑川さんにはこれをプレゼントしよう」ししゃもは指輪を渡した。
「どんな効果があるのですか」緑川さんが尋ねた。
「経験値アップ、二倍。料理の効果、二倍だ。最近、手に入れた料理人用の装備だな」ししゃもが説明をした。
「ありがとうございます。大切にしますね」緑川さんがお礼を言った。
「かなり使えるアイテムですね、料理の効果が二倍だと疲労度の回復も大きくなりそうです」ふみふみさんが話した。
「では、みんな。朝になったら、冒険者ギルドに行こう」そう言いながらししゃもは焚火の前で暖を取っていた。隣でうすしお君が豪快に眠っていた。
◆登場人物
◆ししゃも 物語の主人公。【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のリーダー。
◆燕【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆毒蛇【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆うすしお【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆岳【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆緑川【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ああああ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とんかつ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆麦茶【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆小麦【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とろろ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆森羅万象【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆七味【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆こてぺそ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆阿修羅【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ふみふみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆りこっち【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◇設定資料
◇【ソランの町】ヨームの村から南東にある町。
◇【アクセサリー鑑定】アクセサリー屋のアクティブスキル、アクセサリーを鑑定する。




