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6.約束

「初めまして、私はこの村の村長を務めるダインと申します」村長が深々とお辞儀をした。


「これは報酬の一万ピクスです。何分、貧しい村なので」


「これで十分だ」ししゃもが答えた。


「この村の人口はどのくらいですか。大きな村ですが」燕ちゃんが尋ねた。


「人口は一万八千人ですね。主に農業を生業としています」


「村の外の広大な畑はそれが理由だったんですね」毒蛇さんが話した。


「はい、そうですね。外の畑は我々の命ですね」ダインが話した。


「一万八千人で村なのか、町では無いのか」ししゃもが尋ねた。


「村の定義は人口が一万人以上で村と呼ばれます。十万人以上だと町。百万人以上だと都と呼ばれます」


「成程、この大陸は人口が多いんだな」ししゃもが納得していた。


「失礼かとは思いますが、貴方たちは何処からここへやって来たのですか」


「我々の国は遥か遠くにある異国だ。ファルランド大陸には最近、来たばかりだ」ししゃもが説明をした。


「その、カエル様は人間なのでしょうか」ダインが尋ねた。


「元々は人間だ。まぁ、呪いの類だな。毎回、同じ事を聞かれるよ」


「大変失礼しました。水の都オーハンには有名な呪術師が居ます。名前はタリバン。一度、伺って見ては如何でしょうか」


「成程、頭の中に入れておこう。それから俺の名前はししゃもだ」


「ししゃも様ですね。この村を救って頂き、本当にありがとうございました」


「ところで集会場はあそこだけなのか」ししゃもが尋ねた。


「小さい集会場であれば他に二か所ございます」ダインが答えた。


「小さい場所で構わないから少し借りれないか」


「はい、分かりました」


「ソルト、メイヤ。ししゃも様を第三集会場に案内しなさい」


「はい、父上。それではご案内します」村長の後ろに立っていたソルトとメイヤがししゃも達を案内する事になった。


「ソルトとメイヤは村長の子供だったのか」ししゃもが話した。


「はい、そうです。身寄りの無い僕たちを養子に向かえてくれました」


「そうか、優しい人なんだな」


「はい、僕たち二人にとっては、大切なお父さんです」


「ししゃも様のご家族は」ソルトが聞いた。


「ここに居るメンバーが一番大切な家族だよ」


「ししゃも様は何が好物なんですか」メイヤが質問をした。


「俺は何でも食うし、何でも飲む」ししゃもが答えた。


「これ、食べて下さい」メイヤは小さい袋をししゃもに渡した。中には金平糖が入っていた。


「これは金平糖じゃないか、ありがとう。大切に食べるよ」ししゃもは笑顔だった。


「ここが第三集会場です。自由に使って下さい。それでは」二人はそう言うと村長の家に帰って行った。


「ここなら話を聞かれずに済むな」ししゃもは扉を閉めた。


「みんな、聞いて欲しい。今回の件で色々と判明した事がある」


「先ずは命の話だ。この世界で死ぬと本当に死ぬ事になる」


 メンバー達が騒がしくなった。


「完全な死だ。元の世界に戻るとか、復活は無いんだ」


「岳ちゃん、この死体をネクロマンサーのスキルで死人に変換出来るか」ししゃもは唐辛子の死体をバックパックから取り出した。


「その死体、死人変換が出来ないぞ」「まぁ、元のゲームでもプレイヤーは死人変換の対象じゃ無いけどね」岳ちゃんが答えた。


「思った通りだ。この世界で死人変換も出来ないという事は。多分、存在していない存在になる」


「魂がどこに行くのかは分からないが、元の世界に戻る事は絶対に無いだろう」


「哲学的な話ですね」毒蛇さんが話した。


「全員、危機的な状況になったら迷わずに命を優先するんだ」


「これは絶対の約束だ」ししゃもは全員を見つめなおした。


「次は命の石の話だ」


「命の石は死んだ瞬間に体力が全回復する、そして即座に戦える」


「だが、この世界ではルールが違っていた」


「死んだ瞬間、体力が全回復するが、十分間、ステータスが半分になる」


「これは致命的な問題だ」


「今までギルド戦でお世話になった課金アイテムだが、今後は良く考えて使わないと駄目だろう」


「例えば、十分間逃げるか、そのまま戦闘から離脱するか。二つだろうな」


「閃光弾を使うのはどうでしょうか」森羅万象さんが話した。


「成程、課金アイテムの閃光弾は有効かも知れないな」ああああさんが話した。


「各自、対策を十分に練る様に」ししゃもが話した。


「それから新しい機能が出来ていた。これも重要な話だ」


「疲労度、これが新しい機能になっている」「疲労度が上がるとステータスが下がる様になった」「疲労度は十段階ある」


「この村を襲撃した四人組は疲労度が第六段階だった」「疲労度が第六段階でステータスが五割だった」


「つまり疲労度が今後の戦闘で重要な役割を果たすだろう」「どれだけ相手が強くても、疲労度が溜まれば相手は弱体化する」


「ただし、それはこちらも同じ話だ」


「以上、質問はあるか」ししゃもが話した。


「疲労度が第八段階だとして、命の石を使った場合。ステータスはどうなるのでしょうか」ふみふみさんが尋ねた。


「疲労度が第八段階だとステータスは三割になる。そこで命の石を使った場合、三割のステータスが半分になる」


「了解です」ふみふみさんが話した。


「他には無いか」


 新しいルール、新しい機能、メンバーは各々、考え事をしていた。


「それから今回の報酬を各自に分配する。一人、五百八十八ピクスだ。端数は俺が貰うぞ」


「俺、何もしてないですけど貰っても良いんですか」うすしおさんが話した。


「仲間なんだから当然だ」ししゃもは笑った。


「あと四人組のバックパックはギルド用として使う事にした。食料や水、食器やテント、寝袋などを保管する」「バックパックをバックパックに収納する事も出来たから、かなり便利な代物だ」


「さて、この村で補給をしたら、次はソランの町に向かうぞ」

◆登場人物


◆ししゃも 物語の主人公。【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のリーダー。


つばめ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。


毒蛇どくへび【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。


◆うすしお【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


たけ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


緑川みどりかわ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆ああああ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆とんかつ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆麦茶【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


小麦こむぎ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆とろろ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


森羅万象しんらばんしょう【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


七味しちみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆こてぺそ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


阿修羅あしゅら【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆ふみふみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆りこっち【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆ダイン ヨームの村の村長。


◆メイヤ ヨームの村の村人。


◆ソルト ヨームの村の村人。


◇設定資料


◇【ヨームの村】ソーラの森から南東にある村。


◇【死人変換】ネクロマンサーのアクティブスキル、死体を死人に変換する。

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