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30.救出

「ポロ、良い子だ」阿修羅さんが宿屋の前に居る犬を撫でていた。


「うすしお君が誘拐されたんだ。お前なら探せる筈だ」森羅万象さんがポロに話しかけた。


 ポロは二人の言葉に反応した。


「おぉ、意味が分かったのか。賢い犬だな。後で肉を買ってやる」ああああさんが話した。


 三人と一匹はポータルを使って闘技場の出店に向かった。


「ポロ。匂いを辿れるか」阿修羅さんがポロに話しかけた。


 ポロは返事をする様に吠えると素早く走り出した。


「よし、ポロの後を追うぞ」三人はポロを追いかけた。


 一方その頃、闘技場内のメンバーは新しい手紙を読んでいた。


(試合に参加している二人組の仲間が居る事は知っているな。どちらかと試合になったら降参しろ。くれぐれも変な気を起こさない様に)


「次の次の試合でぶつかりますね」毒蛇さんが話した。


「あまり時間が無いな」岳ちゃんが話した。


「隊長に伝えて来ます」燕ちゃんが選手部屋に向かった。


 燕ちゃんから手紙を受け取るとししゃもは何故か黙っていた。


「隊長、どうしたんですか」


「いや、別の事を考えていた」


「あの二人組がエリザベールに勝てるかだ」


「どうでしょうか、ダイヤモンドの冒険者ですよね」


「知者の眼鏡で見てもステータスが隠れているから未知数なんだよ」


「今はうすしお君の安否が最優先です。隊長」


「そうだな、一先ず、了解した」ししゃもは次の試合に向かった。


 ポロは一軒の古い建物の前で止まった。建物の中を見ている。


「ここか」阿修羅さんが話した。


「一先ず、様子を見て来る」ああああさんが話した。


「では、俺たちはここで待機している」森羅万象さんが話した。


 ああああさんは忍者のスキル【忍び足】を使った。ああああさんの気配が完全に消えた。


 ああああさんは建物の中に入ると二階に上がった。奥の部屋から明かりが漏れている。


 部屋の中を覗くと五人組が座って会話をしていた。うすしお君はロープで縛られている。ああああさんは一度、建物から外に出た。


「うすしお君を見つけた。他に五人組が居る」ああああさんが話した。


「どうする」阿修羅さんが話した。


「うすしお君を救出するのはああああさんに任せよう。俺たち二人は五人組を相手にする」森羅万象さんが刀を抜いた。


 ああああさんは再び部屋の前に立つと忍者のスキル【金縛り】を使った。部屋の五人組とうすしお君の体が動かなくなった。


「助けに来たぞ」ああああさんはうすしお君の体を肩に抱えると表に向かって走り出した。外には二人が待機している。


「このまま、闘技場に向かう。後は任せた」ああああさんが二人に話した。


 それから間もなく五人組が古びた建物から出て来た。


「てめーら、こんな事をして唯で済むと思うなよ」女が大声を上げた。


「この二人を人質にしないといけませんね」背の高い男が話した。


「無駄な事は止めておいた方が良いぞ」森羅万象さんが話した。


「さて、どうでしょう」背の高い男が話した。


 次の瞬間、五人組は二人を襲った。だが、森羅万象さんの侍のスキル【抜刀・円柱無尽】が五人組に当たると五人組は吹き飛んだ。


「俺もやるぜ」阿修羅さんがゴーレムのスキル【ハイパーアタック】を使用した。腕が大きくなると巨大な手で相手を押しつぶした。


「先ずは一人だな」阿修羅さんが話した。


「さて、次は誰だ」森羅万象さんが刀を構えた。


「何なんだてめーら、ふざけるなよ」女が叫んだ。


 女は剣を引き抜くと森羅万象さんに向かって来た。


「くたばりやがれ」森羅万象さんに切り掛かる。だが、断末魔と共に女が地面に崩れた。


「抜刀・獅子王」森羅万象さんの刀が女の腹を切り裂いていた。


 阿修羅さんがドラゴンのスキル【ドラゴン・ハート】を使用した。阿修羅さんのステータスが二倍になった。


 阿修羅さんは背の高い男の顔面を蹴り飛ばした。次の瞬間、男の首が折れた。残った二人はかなり動揺している。


「逃げるぞ」二人は互いに別の方向へと走り出した。しかし、阿修羅さんがスライムのスキル【粘着】を使用した。二人の動きが止まった。


「み、見逃してくれよ」一人の男が話した。


「バトル・オブ・ザ・フロッグスに喧嘩を売って無事な奴は居ない」そう言いながら森羅万象さんは男の首を撥ねた。


 最後の一人は逃げようと必死にもがいていたが、阿修羅さんの蹴りが頭に当たると動かなくなった。


「終了だな」森羅万象さんが話した。


 その頃、闘技会場ではししゃもの試合が始まっていた。


「良いか。攻撃をした場合、お前の仲間を始末する」男が小声で話した。


「分かった」ししゃもは体を防御する様に構えた。


 男は拳の連打を繰り出した。ししゃもの顔を数十発殴るとししゃもは片膝を付いた。次に男はししゃもの腹に蹴りを放った。ししゃもはその場で蹲った。


「あんた、相当タフだな」男はフットワークを整えると攻撃を再開した。


「ま、まだ倒れないのか」男は少し困惑している。


 男は再び、ししゃもに攻撃を与えた。ししゃもはそれをガードすると会場内で狼煙が上がった。信号弾だった。

「完了したか」ししゃもが呟いた。


「何を言っているんだ」男が話した。男は拳を握りしめてししゃもの顔面を殴った。しかし、ししゃもはその腕をへし折った。


「い、痛てぇ」男は涙目になりながら腕を押さえた。「こ、こんなことをして仲間がどうなっても良いのか」男が話した。


「悪いな、もう既に仲間は救出している」ししゃもが男の顔面を蹴り上げた。


 男は数メートル先に吹き飛んだ。


「さて、まだ、やるのか」ししゃもが拳を握りしめた。


「ま、待て、降参する。俺の負けだ」男はその場で項垂れた。


「どれ、うすしお君は無事か」ししゃもは会場を眺めた。「無事の様だな」ししゃもは安堵の表情を浮かべていた。

◆登場人物


◆ししゃも 物語の主人公。【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のリーダー。


つばめ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。


毒蛇どくへび【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。


◆うすしお【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


たけ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


緑川みどりかわ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆ああああ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆とんかつ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


麦茶むぎちゃ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


小麦こむぎ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆とろろ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


森羅万象しんらばんしょう【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


七味しちみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆こてぺそ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


阿修羅あしゅら【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆ふみふみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆りこっち【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。


◆エリザベール ダイヤモンドの冒険者。別名、赤の閃光。

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