25.盗賊ギルド
「これなんかどうですか、討伐の任務です」燕ちゃんが話した。
「お、中々、良いな。報酬が三万ピクスだ」ししゃもが話した。
ししゃもが金欠の為、二人は第三冒険者ギルドで依頼を探していた。
「ランクがクォーツになると一気に報酬が上がるな」
「フローライトでは日雇い労働でしたからね」
「しかし、都は依頼が豊富だな」
「これだけあると逆に迷いますね」
二人が会話をしていると受付嬢が掲示板に依頼を何枚か貼り付けた。
「新しい依頼か」ししゃもが尋ねた。
「はい」受付嬢が答えた。
「お、この依頼は報酬が高いな」ししゃもが話した。
「探し物、呪術師タリバン。報酬が八万ピクスですね」燕ちゃんが話した。
「呪術師タリバンか、前にカエル頭の解呪の件で話題に上がった人物だな」
「そうですね。一度会ってみますか」
「あぁ、面白そうだ。この依頼を受けよう」
二人は依頼の手続きをした。受付嬢から簡単な地図を書いて貰うとタリバンの工房へと向かった。
「毒々しい建物だな」ししゃもが話した。
「呪術師って感じがしますね」燕ちゃんが話した。
二人は建物内に入った。
「ん、客か。なんだその頭は一体どうした」老人が話した。
「いや、客では無い。ギルドで依頼を受けて来た」ししゃもが話した。
「そうなのか、てっきり解呪の依頼かと思った。済まないな」老人が話した。
「良いんだ、慣れている。所で探し物というのは何だ」ししゃもが尋ねた。
「怨嗟の指輪を盗まれてな。それを探して欲しい。大事な道具なんだ」タリバンが答えた。
「何か手がかりは無いのか」ししゃもが尋ねた。
「この都では盗賊ギルドでしか盗品を扱わないからな。そこにあるんじゃないかと思う」タリバンが答えた。
「盗賊ギルド。場所は分かるか」ししゃもが話した。
「表向きは酒場だが裏に盗賊ギルドがある」タリバンが地図を書いてししゃもに渡した。
「自分で盗賊ギルドに行けるんじゃないのか」ししゃもが尋ねた。
「わしが行っても値段を吹っ掛けられるからな」
「買い戻しの金は用意する。それでは頼んだよ」そう言いながらタリバンは奥の部屋に入っていった。二人は酒場に向かった。
「こじんまりとした酒場だな」ししゃもが話した。
「ここが盗賊ギルドなんですね。どこにあるんだろう」燕ちゃんが話した。
二人は酒場の中に入ると店の中を見渡した。
「いらっしゃい。何にしますか」店員が話した。
「盗賊ギルドに用があるんだが」ししゃもが話した。
「さて、何の話でしょうか」店員が話した。
「盗品を扱っているんだろう。案内をしてくれ」ししゃもが話した。
「お前、何を勘違いしているんだ。ぶっ殺すぞ」店員が大声で話した。
「馬鹿丸出しだな、お前」ししゃもが両手を構えた。
「この野郎」店員がししゃもの顔面にパンチを繰り出した。ししゃもはそれを避けて店員の腹を殴った。店員は一発で地面に蹲った。
「な、何者だ。お前」店員は腹を押さえながら尋ねた。
「何者かなんてどうでも良い事だ。盗賊ギルドに案内しろ」ししゃもが話した。
「知らないな」店員は生意気な笑みを浮かべた。
「そこまでだ」別の男が叫んだ。
「まぁ、憲兵では無いだろう。こっちに来い」男が話した。
酒場の奥に地下へ通じる階段があった。
「成程、盗賊ギルドは酒場の地下にあるのか」ししゃもが呟いた。
階段を降りると蝋燭で照らされた薄暗い部屋があった。中には四、五人の男が立っている。
「一体、何を探しているんだ」男が尋ねた。
「怨嗟の指輪という物を探している」ししゃもが答えた。
「最近、入荷した商品だな」男が話した。
「幾らで売る」ししゃもが尋ねた。
「三十万ピクスだ」男が答えた。
「もう少し安くならないか」
「これでも安い方だ」
「分かった。金を用意してくる」ししゃもが話した。
「先に売れても文句を言うなよ」男が話した。
二人はタリバンの工房に戻った。ししゃもはこれまでの流れをタリバンに報告した。
「金は用意してある」タリバンがししゃもに三十万ピクスを手渡した。
「あの指輪は一体、何なんだ」ししゃもが尋ねた。
「あの指輪は人を狂わせる効果がある」タリバンが答えた。
「とても危険な代物だ」タリバンが煙草を吸い始めた。
「そうか、取り合えず買い戻してくるよ」二人は工房を出て盗賊ギルドに向かった。
二人は酒場に戻ると様子がおかしい事に気が付いた。生意気な店員が地面に倒れている。
「何かあったのか」ししゃもが尋ねた。
「あんたらか、謎の集団に店を襲われた」店員が答えた。
「盗賊ギルドが襲われたのか」ししゃもが尋ねた。
「多分、そうだ」店員が頭を押さえている。ししゃもは地下にある部屋に移動した。
「これは酷いな」数人の男たちが殺されていた。
「何があったんですかね」燕ちゃんが尋ねた。
「分からない。一先ず、指輪を探そう」ししゃもが答えた。
二人は薄暗い部屋で蝋燭を使いながら辺りを調べた。盗品が全て盗まれている。
「誰がこんな事をしたんだ」ししゃもは酒場に戻ると店員に尋ねた。
「黒頭巾を被っていたから分からないよ」店員が答えた。
「とても強い連中だった」店員が泣いている。
「どうしますか」燕ちゃんが尋ねた。
「一度、工房へ戻ろう。タリバンなら何か知っているかも知れない」ししゃもが答えた。
二人は再度、工房に戻った。ししゃもが事の成り行きをタリバンに報告した。
「成程」タリバンは水晶を取り出した。呪文を唱えると水晶を机の上に置いた。
「指輪は西の外れの教会の中にある」タリバンが話した。
「黒頭巾か、もしかしたらガイア教の者たちかも知れない」タリバンは煙草を吸い始めた。
「ガイア教とは何だ」ししゃもが尋ねた。
◆登場人物
◆ししゃも 物語の主人公。【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のリーダー。
◆燕【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆毒蛇【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆うすしお【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆岳【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆緑川【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ああああ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とんかつ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆麦茶【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆小麦【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とろろ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆森羅万象【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆七味【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆こてぺそ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆阿修羅【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ふみふみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆りこっち【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆タリバン【水の都オーハン】の呪術師。




