18.可能性の世界
男は木から飛び降りると戦闘態勢に入った。
「お前、只者では無いな。やばい雰囲気をビンビン感じるぜ」男が話した。
「俺たちは対話をしに来たんだ。やり合うつもりは微塵も無い」ししゃもが話した。
「お前たちもゲームプレイヤーか、成程、相当やるな」男が話した。
「俺たちはバトル・オブ・ザ・フロッグスだ」ししゃもが話した。
「有名なギルドだな。俺たちはザ・ルーツ。弱小ギルドだ」男が話した。
「突然だが一対一の決闘を申し込む」男が話した。
「別に戦わなくても対話で何とかなるんじゃないか」ししゃもが話した。
「やり合わないと分からない事もあるさ」男が話した。
「俺の名前は権蔵と言う。お前の名前は」男が尋ねた。
「俺の名前はししゃもだ」ししゃもが答えた。
「では、ししゃも殿。行くぞ」権蔵が構えた。
「お手柔らかに頼むよ」ししゃもが大剣を取り出した。
森の中で二人を囲むように互いの仲間が決闘を見守っている。
先に動いたのは権蔵だった。権蔵は格闘家のスキル【獅子拳・激流】を繰り出した。凄まじい衝撃波がししゃもを襲う。だが、ししゃもは大剣でそれを防御した。
「ほぅ、無傷か」権蔵は格闘家のスキル【龍拳・乱れ桜】を放った。拳の連打がししゃもの体に当たるとししゃもは片膝をついた。
「吸収系のスキルか、それは防御が出来ないな」そう言いながら再び間合いを取った。
「ここからが本番だ」権蔵は【龍拳・八極】を繰り出した。ししゃもの体に拳の雨が降り注ぐ。ししゃもは後ろに吹き飛んだ。
「まだまだ行くぜ」権蔵が両手を構えた。
権蔵はゴーレムのスキル【ロック・ディストーション】で巨大な岩をししゃもに投げた。
ししゃもは大剣でそれを薙ぎ払った。巨大な岩が粉々に砕けた。
「次はこちらの番だ」ししゃもは暗黒騎士のスキル【暗黒剣・一刀両断】を放った。一閃が権蔵の体に当たると権蔵の体力が半分削れた。
「一撃か、とてつもない強さだな」権蔵が片膝をついた。
「まだ、やるのか」ししゃもが話した。
「いや、降参する」権蔵はししゃもに一礼をした。
「ししゃも殿、この世界は一体何なんだ」権蔵が尋ねた。
「俺たちも答えを探している」ししゃもが答えた。
「何故、俺たちを探していたんだ」権蔵が尋ねた。
「冒険者を捕まえただろう。それが理由だ」ししゃもが話した。
「尋問した件か」権蔵が話した。
「そう言う事だ。町で噂が流れている」「まぁ、仕方のない事だ。情報収集は必要だからな」ししゃもが話した。
「町の酒場で一杯やらないか」ししゃもが尋ねた。
「俺たちは金を持って無いぞ」権蔵が笑った。
「奢るよ」ししゃもが笑顔で返した。
ししゃも達一行は町の酒場に移動した。
「地ビールかこれ、本当に美味いぞ」権蔵がビールを一気に飲み干した。
「おつまみも美味いぞ」ししゃもが鳥の串焼きを頼んだ。
「俺たちが知っている情報を話そう」ししゃもはビールを飲みながら説明をした。
「成程」権蔵が話した。
「三千ピクスだ。餞別にやろう」ししゃもが権蔵にピクスを渡した。
「助かるよ、いつかお礼を返さないとな」権蔵がビールを飲んだ。
「別にいいさ、困った時はお互い様だろう」ししゃもが話した。
「この二人は蟹ちゃんとぴえんだ。よろしく頼む」権蔵が話した。
「よろしくお願いします。ししゃもさん」二人はししゃもに挨拶をした。
「こちらこそよろしく、二人も遠慮しないで注文を頼んでね」ししゃもはビールを飲んだ。
「俺たちは王都に行こうかと思う」権蔵が話した。
「人が集まる場所に居た方が何かと融通が利くからな」権蔵はまたビールを飲み干した。
「俺たちは新しい憲兵隊が来るまでこの町に滞在するよ」ししゃもが話した。
「次に向かうのは水の都かな」ししゃもがビールを飲んだ。
「まぁ、どこかで再び会えるだろう」権蔵がビールを注文した。
「そうだな」ししゃもがビールを飲み干した。
「しかし、大所帯のチームだな。全員で何人いるんだ」権蔵が質問した。
「俺も含めて十七名だ」ししゃもが答えた。
「俺たちも気を付けるがお前たちも十分に気を付けろよ」権蔵が話した。
「何に気を付けるんだ」ししゃもが尋ねた。
「一番、気を付けないといけないのはプレイヤーだろうな」権蔵が答えた。
「まぁ、何とかやるさ」ししゃもが話した。
「この串焼きはタレが美味いな」権蔵は一口で串焼きを食べた。
「この世界は何なんだろうな」ししゃもが呟いた。
「太陽が二つあって、月が三つある。どこか遠い星だろうな」権蔵が話した。
「あの時、ゲームにインしていた人は皆、飛ばされたんだ」ししゃもがため息をついた。
「しかも、この世界の名前がアンダー・ザ・グラウンドっていうのも不思議な話だ」権蔵もため息をついた。
「多分だが何か関係があるんだろうな。暦も時間も前の世界と同じだし」ししゃもが話した。
「可能性の世界。何だろうな」権蔵が笑った。
「確かに、概念はそこにあるのかも知れないな」ししゃもも笑った。
「戻る方法があるのかも知れないが、この世界で生きる事も考慮しないと」ししゃもはビールを注文した。
「まったくだ」権蔵もビールを注文した。
「隊長たち仲が良いんですね」燕ちゃんが話した。
「あぁ、どちらもギルドリーダーだからな。話が合うんだ」ししゃもが笑った。
「お前たちは良いリーダーを持って幸せだな」権蔵がビールを飲んだ。
「そうですね。では、乾杯しましょう」燕ちゃんがワイングラスを持った。
「飲める口か、それでは乾杯」権蔵がビールを飲み干した。
燕ちゃんもワインを一気に飲み干した。
「ふぅ、美味しいですね」燕ちゃんがワインを注文した。
「二人とも酒が強いな」ししゃもが話した。
◆登場人物
◆ししゃも 物語の主人公。【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のリーダー。
◆燕【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆毒蛇【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆うすしお【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆岳【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆緑川【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ああああ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とんかつ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆麦茶【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆小麦【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とろろ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆森羅万象【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆七味【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆こてぺそ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆阿修羅【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ふみふみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆りこっち【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆権蔵【ザ・ルーツ】のリーダー。
◆蟹ちゃん(かにちゃん)【ザ・ルーツ】のメンバー。
◆ぴえん【ザ・ルーツ】のメンバー。
◇設定資料
◇【ピクスの価値】百円=一ピクス、千円=十ピクス、一万円=百ピクス、十万円=千ピクス、百万円=一万ピクス。




