17.対話
「憲兵隊はこれからどうなるのでしょうか」ボウドの家の地下倉庫で燕ちゃんが尋ねた。
「王都に緊急要請を出すそうだから、新しい憲兵が来るだろうね」ししゃもが答えた。
「しかし、全部で幾らあるんだ」ししゃもはピクスを数えている。
「数えるのも大変ですね」毒蛇さんが話した。
「例の鬼人薬は倉庫に無いのか」ししゃもが話した。
「確認しましたが、薬はありませんでした」森羅万象さんが話した。
「あれはどこかで手に入れよう。少し興味がある」ししゃもが話した。
ししゃもはピクスを数え終えるとメンバーをボウドの家の前に集めた。
「これから報酬を分配する。一人、五万八千ピクスだ」ししゃもはみんなにピクスを配った。
「ボウドの地下倉庫から更に百五十万ピクスが見つかったが、これは町に返還する」ししゃもが話した。
「それと、商人系のジョブを持つ者は商工ギルドに登録をする様に」「うすしお君、ああああさん、麦茶さん、小麦ちゃん、森羅万象さん、七味さん、こてぺそちゃん、ふみふみさん、りこっちが該当する」
「何か理由があるんですか」ふみふみさんが尋ねた。
「商売を始めようと思うんだ」ししゃもが答えた。
「それは良い考えですね。私も考えていました」毒蛇さんが話した。
「どんな商売をするんですか」うすしお君が尋ねた。
「交易が妥当だろうな、どこかで仕入れてどこかに売る」ししゃもが答えた。
「楽しそうですね」こてぺそちゃんが話した。
「こてぺそちゃんは薬屋だったな。薬はどこでも売れるぞ」「クラフトで薬を作って売れば更に利益が上がる」ししゃもが話した。
「では、じゃんじゃん作って丸儲けですね」こてぺそちゃんが笑った。
「そうだな」ししゃもも笑った。
「俺はこのまま、町長代理の所に押収したピクスを届ける」ししゃもが話した。
「では、私たちは商工ギルドに向かいます」ふみふみさんが話した。
「他のメンバーは二人一組で行動をする様に」「では、解散」ししゃもが話した。
ししゃもは燕ちゃんと町長代理の家に向かった。
「ボウドの家の地下倉庫から押収した百五十万ピクスです」ししゃもはピクスを渡した。
「本当にありがとうございます」町長代理のビンドが話した。
「残った憲兵の処罰はどうなる」ししゃもが尋ねた。
「ボウドと繋がりがあった者は解雇処分にします」ビンドが答えた。
「元町長のハマンの処罰は」ししゃもが話した。
「国家憲兵隊に身柄を渡します。処罰は裁判を通して決められるでしょう」ビンドが話した。
「自白しているので情状酌量を与えられるかも知れませんね」ビンドがため息をついた。
「ため息なんかついてどうした」ししゃもが尋ねた。
「実は町の外でおかしな連中がいると報告があったのです」ビンドが話した。
「町の冒険者によれば、これがとんでもない強さだったとの事です」
「隊長、もしかして」燕ちゃんが話した。
「あぁ、多分。ゲームプレイヤーだろうな」ししゃもが話した。
「何か実害があったのか」ししゃもが尋ねた。
「拘束されて尋問を受けたそうです」ビンドが話した。
「何分、今は憲兵が居ない状況なので困っています」ビンドが再びため息をついた。
「それについては俺たちに任せて貰えないか」「多分、同郷の奴らだ」ししゃもが話した。
「お任せしても良いんですか」ビンドが尋ねた。
「あぁ、奴らはとても強いんだ。それに対応出来るのは俺たちくらいだ」ししゃもが答えた。
「何から何まで本当にありがとうございます」ビンドがお辞儀をした。
「では、失礼するよ」ししゃもはビンドの家を後にした。
「隊長、どうするんですか」燕ちゃんが尋ねた。
「うーん、話してみるしか無いかな」ししゃもが答えた。
「先ずは宿屋に戻ろうか」二人は宿屋に向かった。
宿屋に戻るとししゃもは先ほどの話をみんなに説明した。
「ししゃもさんはどうするんだ」岳ちゃんが話した。
「先ずは対話をしようと思う」ししゃもが話した。
「対話をして節度がある人たちなら、この世界で生きる権利もあると思うんだ」ししゃもが話した。
「そうですね」燕ちゃんが話した。
「その上で敵対するなら倒すしか無いだろう」ししゃもは暗い顔をした。
「明日、全員で探しに行くぞ」ししゃもが話した。
「了解です」森羅万象さんが頷いた。
次の日。
「町の外って言っても広いですね」うすしお君が話した。
「まぁ、相手も警戒しているだろうからね」とろろ君が話した。
「おーい、出て来いよ」うすしお君が大声て叫んだ。
「お前たち、遊びじゃないんだぞ」ああああさんが話した。
「そうですね」毒蛇さんが話した。
「す、すいません」うすしお君が謝った。
「別に謝る必要は無いんだぞ。俺たちは対等な仲間だ」森羅万象さんが話した。
「でも、全然。気配を感じませんね」りこっちが話した。
「慎重になっているんだろう」とんかつ君が話した。
「相手の立場で考えると、そう簡単には姿を見せないでしょう」ふみふみさんが話した。
「隊長、これは」七味さんが尋ねた。
「キャンプの後だな、まだ火が残っている。近くに居る筈だ」ししゃもが答えた。
全員に緊張感が走った。
「お前たち、近くに居るのは分かっている。俺たちは対話をする為にやって来た」ししゃもが大声で話した。
「様子を伺っているのか」ししゃもが呟いた。
「お前たちは何者だ」林の上から大声が聞こえた。
◆登場人物
◆ししゃも 物語の主人公。【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のリーダー。
◆燕【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆毒蛇【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆うすしお【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆岳【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆緑川【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ああああ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とんかつ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆麦茶【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆小麦【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とろろ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆森羅万象【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆七味【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆こてぺそ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆阿修羅【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ふみふみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆りこっち【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ハマン【ソランの町】町長。
◆ベルダン【ソランの町】資産家。
◆ボウド【ソランの町】憲兵隊の幹部。
◆ビンド【ソランの町】町長代理。
◇設定資料
◇【ピクスの価値】百円=一ピクス、千円=十ピクス、一万円=百ピクス、十万円=千ピクス、百万円=一万ピクス。




