11.三つの国
「うーん、良いよ。同盟を結ぼう」ししゃもは運ばれて来たビールを飲んだ。
「旦那が居れば鬼に金棒だ」オーダイが話した。
「ギャラの分け前はどうなる。俺たちは貧乏な傭兵団なんだ」ししゃもが尋ねた。
「では、ギャラの半分で如何でしょうか」キネスが話した。
「幾らになる」ししゃもが尋ねた。
「今回の依頼は報酬が三万ピクスです。その半分、一万五千ピクスが報酬です」
「良い話だな、モンスター討伐は任せてくれ」ししゃもが話した。
「旦那、お名前を伺っても良いですか」マイガが尋ねた。
「俺の名前はししゃもだ。よろしくね」
「ししゃもの旦那ですね。こちらこそ、よろしくお願いします」マイガが話した。
「それでは明日の朝、冒険者ギルドに集合しましょう」キネスが話した。
「それじゃ、明日ね」ししゃもは奥のテーブル席に戻った。
ししゃもは五月雨と同盟を組んだ話をみんなに説明した。
「一人で何をしているのかと思いましたが、良い話ですね」森羅万象さんが話した。
「店の前で喧嘩をしているとは思ったんですけど、お手柄ですね」燕ちゃんが話した。
「楽しかった」ししゃもが話した。
「しかし、バトルカード。新しい機能ですね」毒蛇さんが話した。
「カード一つで戦局が変わるな」ああああさんが話した。
「それと、今回の依頼からギルドマネーを半分、徴収する。生活に必要だ」ししゃもが話した。
「了解です」こてぺそちゃんが頷いた。
「では、今日は早めに帰って休息を取る。明日の朝は早いからな」ししゃもが話した。
「おねーちゃん、お会計を頼む」ししゃもが店員の女の子に話しかけた。
「お会計は八百ピクスになります」女の子が笑顔で答えた。
「では、これを」ししゃもは八百ピクスを手渡した。
「ご来店、ありがとうございました」女の子がお辞儀をした。
ししゃも達一行は宿屋に戻った。
「警戒はどうしようか」ししゃもが話した。
「俺とうすしお君がやりますよ」とろろ君が話した。
「俺一人で十分じゃないですか」うすしお君が話した。
「いや、二人で警戒しよう。一人では寂しいからな」ししゃもが話した。
「夜に誰かと交代して仮眠を取ると良い」岳ちゃんが話した。
「では、みんな。お休み」ししゃもは布団に入ると五秒で眠りについた。
翌朝。ししゃも達一行は待ち合わせの場所に来ていた。
「おはようございます。ししゃもの旦那」オーダイが挨拶をした。
「おはよう。オーダイ、今日はどこに向かうんだ」ししゃもが尋ねた。
「ソランの町から北東にあるカテドラル平原に向かいます」オーダイが話した。
「アラクネを討伐するのが今回の依頼です」マイガが話した。
「アラクネか、蜘蛛のモンスターだな」ししゃもが話した。
「はい、これがやたらと強くて、我々では歯が立ちません」オウドが話した。
「大丈夫だ。俺たちに任せろ」ああああさんが話した。
「では、出発しましょう。片道二日間の距離です。往復すると四日間ですね」キネスが話した。
五月雨とししゃも達一行は北東にあるカテドラル平原に向かった。
一日中、平原を歩くとししゃもは立ち止まった。
「まだ、歩くのか」ししゃもが尋ねた。
「今日はこの辺りで野営をしましょう」キネスが答えた。
外はすっかり夜に変わっていた。小麦ちゃんと麦茶さんは獲物を求め、探索に出かけた。緑川さんは料理の支度をしている。
「旦那たちはどこからやって来たんですか」マイガが尋ねた。
「俺たちは遠い異国からこの地にやって来た。だから、この地の情報には疎くてな」「国の状況を教えてくれないか。マイガ」ししゃもが話した。
「分かりました。簡潔に話をします」
「このファルランド大陸の南東では三つの国が覇権を争っています」
「一つ目はこの国、聖アーバン王国。ヨハネ・アーバンが国王を務めています。首都は王都ターバリンです」
「二つ目はフーラ共和国。代表はユーリア・シオン。首都はガンデス要塞」
「三つ目はダムドーラ帝国。皇帝はガゼル・ライオン。首都は帝都ガンドラになります」
「この三つの国は常に争っていますが、今は停戦状態にあります。ですが、どこかの国が動けば、また戦争になるでしょう」
「今は停戦状態なのか、どの国が優勢なんだ」
「どの国も戦力は拮抗してますね、経済で見ればダムドーラ帝国が一番です。ファルランド大陸の中央にありますから」
「成程、水の都オーハンはどんな場所なんだ」
「オーハンは領主のギルタス・グラムが治める都です。ギルタス・グラム自身、相当の強者だとか。それから闘技場と温泉街が有名な所です。海に面しているので海産物も豊富ですね」
「このカテドラル平原はどういう場所なんだ」
「まだ、ここは入口付近ですが、主にモンスターが生息している場所です」「村や町に面しているので常に討伐依頼があります」
「そして広大な面積を持ちます。オーハンからフーラ共和国まで繋がる大平原ですね」
「おとぎ話に出て来る【邪龍・ミクロコンタシア】が封印された地とも言われています」
「どんな邪龍なんだ」
「とてつもない力を持つ邪龍なんだそうです。昔、七名の大魔法使いがこの地に封印をしたとされています」「そのせいでこの地にモンスターが生息するようになったとか」
「面白い話だな」
「それからカテドラル平原の奥には、誰も到達していない未開の地があると聞いています」「カテドラル平原の奥は超危険地帯なので誰も見た事が無いそうです」
「成程、未開の地か」ししゃもが話した。
「ししゃもの旦那なら、辿り着けるかも知れませんね」マイガが話した。
「二人とも料理が出来ましたよ」燕ちゃんが二人を呼びに来た。温かい食事を取ると交代で睡眠を取る事になった。三つある夜空の月が、今日も綺麗だった。
◆登場人物
◆ししゃも 物語の主人公。【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のリーダー。
◆燕【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆毒蛇【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のサブリーダー。
◆うすしお【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆岳【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆緑川【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ああああ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とんかつ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆麦茶【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆小麦【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆とろろ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆森羅万象【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆七味【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆こてぺそ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆阿修羅【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆ふみふみ【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆りこっち【バトル・オブ・ザ・フロッグス】のメンバー。
◆マイガ【五月雨】のリーダー。
◆オウド【五月雨】のメンバー。
◆キネス【五月雨】のメンバー。
◆オーダイ【五月雨】のメンバー。
◆クリネ【五月雨】のメンバー。
◇設定資料
◇【カテドラル平原】モンスターの巣窟、おとぎ話の舞台。広大な面積を持つ。
◇【邪龍・ミクロコンタシア】おとぎ話に出て来る、伝説の邪龍。




