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どうして?と言われても………

 誤字の報告ありがとうございました。

大変助かります(*^^*)



ランキング5位でもびっくりでしたが、まさかの4位に。

手直ししながら、登場人物の様子をもう少し追加してみようと書き込んでいるうちに、最初よりも内容が濃い読み物になりました。

たくさんの方が読んで下さって、すごく幸せです。

どうもありがとうございます(*^^*)



本日、まさかのランキング3位でした。

なんだかもう私の手を離れ未知の世界ですが、本当に嬉しくて

感謝感激しております。

たくさんの方に読んで貰う夢が叶いました。

ありがとうございます(*^^*)


9/29 まさかの評価が2000ポイント越えてました。

ブックマークも100越えてました。

嬉しすぎます。ありがとうございます(*^^*)








「お前の母は死んだ。もうお前のこと等、誰も気にしないわ。一人でのたれ死ぬがいい」





王宮からかなり離れ古ぼけた白い離宮に、ぽつんと1人取り残された14才の少女クライス。


先程彼女に言い放ったのは、側妃スジャータとその側近達。


先程まで彼女(クライス)の母アンシェルの葬儀が行われていた。 その後に王宮の部屋を追いたてられ、ホコリ舞う離宮に移されたばかり。

あの言い方ならば、身の回りの世話はおろか、食事等も与える気はないだろう。


「お母様、来年はお参り出来ぬかもしれませんが、お許し下さいね」

力なくため息を吐きながら、青空に向かってクライスは呟く。

普段から敵対視されていたので、何かされるとは思っていたが葬儀の日にまさか来るとは。

でも1人で憚らず泣けるのは、ちょっとだけありがたいと思った。

これからどうなるんだろう?



彼女の(アンシェル)は、この国の王妃だった。

政略結婚で結ばれた国王(ルバイス)は、王太子時代からの恋人(スジャータ)が真実の愛と吹聴し、アンシェルを含む周囲を呆れさせた。

だが権力の下逆らうものはおらず、アンシェルも騒ぎ立てることはない。


当時の国王夫妻には40過ぎて授かった唯一の王子(ルバイス)

どうしても甘やかしてしまう。

その結果が、数々の我慢をアンシェルへ強いることだった。


普通国家を支える(パートナー)には、愛はなくとも最低限の尊厳と友愛を示すものだ。 だがルバイスはそれをもせず、臣下が自分に尽くすことを当たり前とした。 婚姻後も妻として扱わず、部下としか見ていなかったのだ。 そしてそれを許したのは、当時の国王夫妻だ。 息子に嫌われたくなくて、あり得ない言動の全てを許したのだ。


さりとて流石の国王も、息子に政務を任せては国が傾くと危ぶむ程度の認識はある。 無能どころか、賢王とすら呼ばれていた程の策略家。 それが愚かにも、息子を守る為だけに動くとなれば、皺寄せが来るのは必然。


白羽の矢が、優秀で美しい伯爵家の娘アンシェルへ刺さる。


侯爵家の次男であった彼女の父グリード・ケンライドは、成人後彼女の祖父ロックサムの持つ爵位の1つを賜り伯爵家の当主となった。 だが(グリード)は不満だった。

「何故侯爵家を俺が継げないのか?(フェイド)よりも優れている俺の方が当主に相応しいと言うのに」

実際に祖父(ロックサム)にも言ったそうだが、『侯爵家を束ねるのは学問だけではない。為人を見抜く能力がいる。その点に於いて、長男(フェイド)は優れているのだ』と返された。 唇を噛み締め(グリード)はその場を去ったそうだ。


権力を求めるグリードは侯爵家から妻メイルを娶り、第一子長女アンシェルと第二子長男マルチャンを出産させた。 その後第三子妊娠中に体調を崩し儚くなった。 元々虚弱だったメイルは、第二子出産後に更に弱り、その後の出産は無理だと伝えた。 横暴なグリードに物申すことは怖かったが、子供達の為にも奮い立った。 しかし聞き入れられることなく、予測通り身罷ったのだ。


ただ一言。

「あなた達を置いて、先に逝く母を許さなくて良いからね。でもいつか幸せをつかんでね」と言って。

悲しみに暮れる2人に、グリードは(メイル)を情けないと怒っていた。

儚くなった母に労りの言葉も後悔の言葉も掛けず。

人前だから泣くのを堪えていた訳でもなく、その後も同じだった。

8才と6才の姉と弟は、この時理解した。

自分の父親が鬼畜だと言うことを。


それからの姉弟は、力を併せて生き抜いてきた。

知力だけは高い父親だ。 いくら幼くとも完璧を求められ、出来なければ鞭打たれる。 教育係も父の意向に沿うように、苛烈な者が集められた。 姉は弟が怒られぬよう学びを伝え、弟は剣技と魔法を学び姉を守った。 侯爵家には時々治癒魔法の使える者が現れるが、それにマルチャンが該当したようだ。 父に利用されぬよう秘密裏に姉を癒す。 そうしていくうちに、立派な紳士淑女の出来上がり。 


その優秀さに目をつけられ、望まぬままアンシェルは王太子妃となり王妃となり、若くして死んでしまうのだが。

嫁ぐ前から王太子ルバイスに既に恋人が居て、国王が許している現状。 幸せになれない、お飾りの王妃に決まっている。


だからマルチャンは、婚姻前にアンシェルに言ったのだ。

「結婚する前に逃げよう。俺が守るから、2人で生きていこう」と。

一瞬の驚きの後、アンシェルはマルチャンを抱き締めた。

「ありがとうマルチャン。その言葉だけで、これからも生きていける」

でも逃げることは出来ないと寂しく笑った。

いくら説得しても、一緒に逃げようとはしなかった。


国王はアンシェルが逃げられぬよう、伯爵から侯爵に陞爵しグリードを宰相の地位に就けた。 次期王太子妃の実家なのでそれ程可笑しなことはない。 が、人を纏める力のない傲慢なグリードには向かない仕事だと、誰もが知っている。 身の程を知らず、権力を欲する(愚か)者を懐柔にて駒とし、アンシェルを逆らえぬように縛りつけた。 御飾り宰相の出来上がりである。  


姉弟は、父グリードには恨みしかない。

きっとアンシェルが1人っ子だったなら、例え殺されたとしても逃げただろう。 愛されない結婚など地獄でしかない。

でもアンシェルには(マルチャン)がいた。

共に生き抜いてきた、たった1人の大事な弟が。

弟を死なすことは出来ないと、全てを飲み込んだのだ。




アンシェルはマルチャンと、何度も文を交わしていた。

最初グリードは、結婚を反対していたマルチャンがアンシェルを唆さぬよう、文がアンシェルに届かぬように破棄していた。

返事の来ないマルチャンはアンシェルの出入り商人ファムトに、文の件を聞いて貰うことにした。 ファムトはマルチャンの同級で仲が良かったからだ。 当然アンシェルも為人を知っていた。


マルチャンの文はアンシェルに届いておらず、恐らくグリードが邪魔をしているらしい。 ならばと、ファムトを経由しやり取りを開始した。 業務で外出出来ない王太子妃が、商人を呼びつけるのは普通のこと。 注文をするのも同様。 時折注文を中に入れながらも、文の交換は続く。



 王太子は隙有らばアンシェルに政務を押し付けて、スジャータと遊びに出掛けてしまう。 それに対して国王夫妻が何も言わず、王妃は自分の仕事(お茶会の手配や夜会の手配、挨拶状書き等)まで押し付ける始末。 似た者迷惑親子である。 それでも仕事は大変だが、困窮者への支援や孤児院の訪問等、個人では出来ないことも行え、改善が見えることが嬉しいと言う。 何もかもが辛い城暮らしで、唯一心が慰められる成果なのだ。


だから、大丈夫とマルチャンに文が来る。

心配ながらマルチャンは信じた。

マルチャンは、侯爵家領主の政務を少しづつ引き継いでいる。 何れ当主となれば、僅かでも姉に尽力できるだろうと。

父は宰相となるも下手に出られず、更には根回し等の機転も利かない為、思う通りに行かず苛ついていた。 そして最終手段でアンシェルに依頼をするのだ。

『父の仕事を手伝うのも、娘の仕事』と言って。

アンシェル回りの官僚達は、人に頼むくらいなら辞めてしまえと思っていた。 王太子らの手前あからさまに支援は出来ないが、その分仕事を懸命に行うことで仕えていた。 なので王太子妃(アンシェル)の政策はサクサクと進み、成果を残していく。 時々成果を王太子が奪っていくも、視察や人柄により誰が行っているかは明らかだった。 誰も口には出さないけれど。



そんな多忙の中、王太子妃(アンシェル)が懐妊した。

初夜の一度だけの行為であり、何より多忙でアンシェル自体が忘れていたのに。

疲労感が強いと思い、医師の診察を受け吃驚である。

「赤ちゃんですか?本当に?」


予期せぬことだったが、嬉しさもあった。

敵だらけの場所(王宮)に、家族(味方)が出来ることに。


王妃の慶事に、城も城下も喜びムードである。

勿論、国王夫妻もグリードもマルチャンも大喜びである。

周囲の者も第一王太子妃が先に懐妊したことで、ああ見えても第二王太子妃は弁えていると褒めていた。


だが王太子ルバイスと第二王太子妃になっていたスジャータは、内心怒りを露にしていた。 恋愛脳の2人(ルバイスとスジャータ)は、単に理不尽な思考を巡らせた。


「このままでは、あの女に権力を握られてしまう。俺の愛しきスジャータの子が、この国に必要なのに」

「ルバイス様、わたし悔しいです。こんなに愛しているのに」

涙ながらに呟くスジャータを、強く抱き締めるルバイス。


もし王子が産まれていたら、暗殺されかねない状態だった。

幸いにして継承権はあるも、王子よりは低いことになる王女の誕生だった。

ルバイスが名付けを拒んだ為、マルチャンの考えた名前をつけた。

「クライス・ダリューズ・ナスカイド」

この国の第一王女は、クライスとなった。


「「「おめでとうクライス様。クライス様万歳!!!」」」

国民に愛される王太子妃の子の誕生に、誰もが喜びの声を掛けたのだった。


しかしクライスの誕生後も政務は続く。

視察を含む政務を熟し、睡眠時間を削り子育てに充てる。

それでもアンシェルは幸福の中にいた。

流石のグリードも、子が出来れば迂闊に離縁しないだろうと思い、マルチャンとアンシェルの面会を邪魔することもなくなった。 今、子がいるのはアンシェルだけだ。 長く付き合いのあるルバイスとスジャータには懐妊の兆しもないことで、クライスの王位継承が現実性を帯びた。 国王夫妻もスジャータの産む子よりも、貴族然とし気品のあるアンシェルの子を王位に就けたいと考えていたことを知っていたからだ。



国王夫妻は、知性もなく気品の欠片もないスジャータを嫌っていた。 表面上は微笑み掛けてはいるが、それはルバイスの為にだ。 許嫁がいるルバイスに迫り、事後報告で婚姻を認めさせる手管に反吐が出る。 しかし反対すればルバイスに嫌われてしまう為、涙を飲んで側室ならばと認めたのだ。 だからスジャータの食事には毎日避妊薬が盛られている。 今後もアンシェル以外の頭の足らない側妃や妾姫にも盛られることだろう。 だって大事なのはルバイスだけで、愚かな血は残したくないから。 アンシェルの優秀な子か、成人まで育たなければ他家の優秀な男児を迎え王位に就ければ良いと考えている。 ルバイスが苦労しないように、ルバイスだけを思っている親の愛は周囲には苦痛しか与えないのだった。





アンシェルは、時折マルチャンとクライスでお茶会をした。

クライスは、母が自然に微笑めるその時間が大好きだった。

緑の庭園で白いガーデンセットの席に着くと、心地好い風が流れていく。 父や夫(ルバイス)は居ないが、弟と叔父としてマルチャンがいてくれるだけで安心できた。 親に縁の乏しい姉と弟は、クライスがいることで1つの家族となった。 王宮での悪意により、早期に聡く賢明な子に成長したクライスは美しく成長を続ける。




そして5才になった時、帝国より皇太子妃にならないかと打診が来た。


この国ナスカイドより遥かな大国ユシロガーレだ。

打診が来た時点で、断れる術もない。


現時点で嫡子はクライスだけだが、次期女王と言うアドバンテージ(強み)を失くしたとしても、圧倒的にこちらに優位な条件を提示された。

関税を今までより20%下げ、有事の際に利息なき借入金、不可侵条約等、普通ならばあり得ない譲歩だった。

それを示すのもクライス並びにアンシェルの優秀さと、何より夜会で皇太子が一目惚れした為だった。


一小国の王女等、本来なら選択肢にも入らないところ。

そして皇太子は、噂では顔も性格も良かった。

稀にみる好物件で、各国から釣書が送られていた人物。



この時既にルバイスが国王となり、アンシェルは王妃となっていた。 前国王夫妻も破格な好条件に、承諾をルバイスに迫っていた。

高慢なルバイスは、半ば命令とも取れる婚約に、ましてや1人娘の後継を取られることに苛つきを見せた。 が、顔には出さず将来安泰な条件にほくそ笑んで応じる。

アンシェルは娘と離れがたく、出来れば着いていきたい衝動にかられるも断腸の思いで納得した。

『話したこともある穏和な皇太子様。あの方ならばクライスは幸福になれるかも』との思いもあり婚約は成立した。



この時皇太子ランディックは12才で、クライスは5才。

アンシェル、ルバイス、スジャータは23才。

マルチャンは21才。




それから月日は流れ、9年が経過した。


ルバイスは何年経っても子が出来ないスジャータに、飽き始めていた。

『俺は完璧なのに、こいつ欠陥があるんじゃないか?』とも。

既に男爵子爵の妾姫も、複数人後宮にいる。 スジャータは愛されない側妃の立場に限界を感じていた。 傾国と呼ばれる程の美貌と括れのあるスタイルは未だ健在で、誰が見ても彼女は美しい。 だが没落伯爵家の次女で国に旨味のない家柄、だから正妃になれなかった彼女。 愛だけで王宮に来たのに、この扱いは彼女を狂わせた。


「あの(アンシェル)さえ居なければ、愛は揺るがない筈だったのに。子さえ出来れば、あの人は余所見等しなかったのに」

妬み・嫉み・恨みの嫉妬の塊と化したスジャータの視野は狭窄し、アンシェルへ牙を剥く。 そしてまた、皇太子ランディックの美しさに心を奪われ始めてもいた。 濃紺の金髪に、深海のような濃くて冷たい濃紺の瞳の美少年。 出会った頃と比べて、背丈も伸び、薄かった筋肉もがっしりと付いてきた。 魅惑的で優しい微笑みは、穢れなきルバイスの若かり日と重なる。 毎年クライスの誕生日に成長を確かめるように王宮に立ち寄り、プレゼントを渡すランディックに劣情を抱くスジャータ。



私が代わりに、クライスの代わりに王妃になれれば…………



表面上は普通だったが、少しづつ心に亀裂が入っていく…………




そして9年前から傍に置く手駒の侍女へ、アンシェルの食事に毒を混入させ始めた。

徐々に衰弱し遂にクライスが14才になった1週間後、彼女を残して死を迎えたのだ。

「クライスとマルチャンと居られて幸せだった。貴女を置いていくことだけが気掛かりだけど、マルチャンが守ってくれるから大丈夫だからね。だから元気でいてね」

微笑んで笑うように、アンシェルは息を引き取った。

マルチャンに縋り着いて泣き崩れ、その後は気丈に振る舞った王女に、皆痛ましさを隠せなかった(実父ルバイスとスジャータ以外は)。 そもそもルバイスは悲しく等なかった。 使える部下が1人死んだ認識で、クライスのこともスジャータに丸投げしていたくらいだ。 そして冒頭の暴走に繋がるのだ。




但しスジャータは、恋愛脳で忘却していた

何故アンシェルが王妃に選ばれて、自分が選ばれなかったのか

この国の政務を行い、経済を回しているのが誰なのか?




案の定、暫くすると国の経済は停滞・下降を辿る。

アンシェルが嫁いでから、重要な政策・法案の成立や改正は彼女が必死で行ってきた。 前国王はそれなりに仕事をしていたが、前王妃が仕事を彼女に押し付けても処理できる優秀さ。 前王妃は面倒だとの理由だけではなく、彼女(アンシェル)のやり方があまりにも評価され苦しくなったのだ。 そこには教えを乞うと言う、向上心が湧くことなく逃げ続けた。 前国王がルバイスに教えたこともアンシェルが行っていた為、今更ルバイスには理解できない。 今まで仕事らしいこともしていない為、仕事を振られても集中して作成案の読み込みすら出来ない始末だ。


アンシェルが死の間際まで病床から指示を出し、共に仕事をしていた官僚達が懸命に勤務し国を支えてきた。 流石にその官僚達も、この状況を見ればルバイスも奮起するだろうと思っていたが、見舞いに来ることすら殆どない様子を見て諦めた。

『この国はもう終わりだろう』


仕事を引き継いだ上官達は、せっせと横領をしたり弱者を救う法案を改正して切り捨てていく。 何しろ誰も監査(チェック)する者が居ないのだ。 (おだ)てておけばルバイスは簡単に懐柔できるし、側妃から王妃になったスジャータ等気品も教養もなく、外交等何一つ出来ない。 友好国との交流会さえも通訳頼みなのだから、失笑されるだけだった。 前国王は焦りを隠せず、宰相のグリードに指示をしたりルバイスに現状の悪化を伝えるも、話など聞くこともない。 体力があるうちにと、賢明な者は周辺国に逃げ出し始めている。



いくら税金を上げても政策を立てても、それは一部の貴族が潤うだけで平民は困窮するばかりのもの。 アンシェルが通した弱者を救う法案も削除されていた。 それでも資金不足で、クライスが婚約中の大国ユシロガーレに借金を続けていく。 アンシェル付きだった一部官僚達は、叱責覚悟で進言するも聞き入れられず立場を追われた。 

『きちんと外交を行い、不要な輸入の制限や国王や王妃の出費を見直し、国民への重税の見直しを』と。 進言は当たり前のことなのだが、直ぐに効果がでるものだった。 無駄遣いを止めて、謀反の起きないよう対応することだったのに。




大国ユシロガーレより、15才の誕生日に結婚式をあげる旨の伝達が届いた。 少し早めの輿入れだが、借金もしている身では意見も出来ず受け入れた。


そしてスジャータは、若い頃から大金で雇っていたシワやシミ取りの美容整形の医師にある依頼をした。 

『クライスと同じ顔にして欲しい』と。

何故そんなことをするか等、医師は聞かなかった。

どうせ碌でもないことだろうから。


そして常に傍に置く侍女を、自分の顔にして欲しいとも。


金髪に緑の瞳、蠱惑でぷっくりな唇に、肉付きの良い括れのある肢体。 それを捨て茶髪で紫の瞳で、スレンダーなラインのスタイルに変化を遂げる。

切除手術と、治癒の魔法を組み合わせた大手術。


ルバイスにはシワ取り手術と嘘をついて、侍女と病院へ入院した。

その時にはもう、スジャータに興味の薄いルバイスが執着することもない。

「好きにすれば良い」と一言だけだ。


1週間後、顔を隠して再び王宮に戻る。

スジャータと侍女はかつらを装着し、顔には扇を当てながら。

それから王妃は表舞台に立つことはなく、専ら侍女と静かに部屋に籠っていた。 顔見せが必要な時は、言葉少なに侍女が対応したが、誰にもばれることはなかった。




そして月日は流れ、クライスの嫁入りの日が来た。

ナスカイド国は大国ユシロガーレに更に借金を重ねて、豪華な衣装に身を包み嫁いでいく。 国王と王妃もユシロガーレへ共に向かい式に参列することになっている。 クライスの叔父マルチャンと祖父グリードも伴って。


マルチャンやグリードとは、アンシェルの葬儀後久しぶりの顔合わせだ。

時間もなく交わせる言葉も僅かだった。

「幸せになれよ」

「ええ、ありがとう叔父様」

「皇太子様に従えば、間違いなかろう。しっかり励むように」

「解りましたわ、お祖父様」

そして式が始まるので、離れていく。


「なあ、マルチャンよ。クライスの声変じゃなかったか?」

「そうですか?気づきませんでしたよ」

「そうか?そう言われると、あんな声だったかもしれんな」

「ええ、そうですよ」

マルチャンはアルカイックスマイルで、グリードを見下ろした。

『やっぱり腐っても祖父。解るんだね。でも、もう遅いけどね………』


クライスは俺のことを『マルチャン』って呼ぶんだよ。

たぶん、父は知らないだろうけどね。 マルチャンの隣には、目が隠れるほど前髪の長い従者が1人いた。 慣れない場所で困らぬように他の参加者達も1人ずつ、通訳も出来る側付きが許されていた。




青空の下、大きな教会のたくさんの参列者の前で、愛を誓うランディックとクライス(スジャータ)。

教会から出ると紙吹雪が舞い、空はキャンパスのようで、一斉に飛ばした風船がカラフルに上空を染めていく。

皆幸せそうに微笑んで、拍手喝采の中で式は終了する。

新婦の幸福そうな微笑みは、誰もが心を温かくさせた。

「幸せになろうね、クライス」

「ええ、ランディック様」

式の後の披露宴も終わりに差し掛かかると、新郎新婦は腕を組み仲睦まじく退場していく。

本日は初夜になる。



侍女に支度を受けて、夫婦の寝室でランディックを待つのは、クライス姿のスジャータ。 薄い透け感のある薄紫の夜具にローブを羽織り、ベッドに座っている。 そしてランディックの登場だが、その横にはスジャータの侍女が腰を抱かれて立っていた。


「どうして?何故彼女がここに居るのですか?」


だって彼女は、自分の代わりに国に帰ったはずなのに。

そしてランディックに触れているなんて……………

謝罪の言葉が返って来ると思ったスジャータは、顔を青くしながらも毅然と叫ぶ。


「ああ、彼女のこと?君の心配は居らないかな。だって彼女は僕の真実の愛だから」

平然と言えば、隣の侍女とフレンチキスを交わしている。


「あ、ああ………………」

スジャータは混乱して、次の言葉を紡げないでいた。


「ああ、君にはお礼を言わないとね。アンシェルを殺してくれてありがとう。優秀なあの女にこれ以上国を立て直されたら、(ユシロガーレ)の国が付け入れられないから、困るとこだったよ。クライスとの婚姻も勿論人質のようなものさ。一目惚れ?なんてする訳ないだろう。優秀な後継者を立てられると、邪魔にしかならないから横槍入れただけさ」

醜悪な微笑みで淡々と語る姿には、熱量を全く感じなかった。


「騙されたって思っている? でも今の君は本物のクライスじゃない。ましてや姿もスジャータですらない。完全なる不審者だ・よ・ね」


スジャータはぞっとした。

何故こんな言葉を聞かされるのか、姿まで変えてここに来たと言うのに。 最初からこんな感じだったろうか?何かを欲目で見逃していたんだろうか?


「9年前に君の侍女になったルルは、この国の男爵家の出でね。僕との婚姻を反対されたんだ。でももしどの国からでも良いから、公爵家以上の皇太子妃を娶れば、ルルを側室にして良いと父上と約束したのさ。各国からの評判も良いアンシェルの娘なんて、一石二鳥だったよ」


次から次に聞きたくない事実が、耳を通り抜けていく。


「まあ、そんな訳だから、僕が君を抱く日は来ないのさ。だって大好きなルル以外に子供を作りたくないんだ」

「そんな! だって、皇太子妃と跡継ぎを作らないと困るじゃない?」

「はっ! 君が偽者なのに」


既にこちらのことはバレていて、反論は出来ない。

でも大国として、世間体は大切だろう。

偽でも、私を愛する振りはしなければならないでしょ?


「ああ、言っておくけど、彼女は元は僕の影だった。所謂隠密。彼女は仕事柄6か国語はマスターしており、貴族のマナーも9年間公爵邸で学ぶことが出来た。僕のことも守護できるし完璧だよね、俺の嫁?」

自慢げに

「そしてメイクの達人で、化粧で顔を作り込める。間近で見たことがなければ解らないだろうね。ルルを貴女の顔にメイクさせて、かつらと扇子があれば誰も気づかないだろう。だから君はいらないんだけど…………」


会話していると、王子の側近達が訪れた。

「「「参上いたしました。何用でしょうか?」」」


「ああ、丁度良い時に来てくれたね。これから僕とルル、初夜なんだ。この日をどんなに待ったことか。 ええと、ベッドに居るのはナスカイド国のクライスとして嫁いで来たんだけど、本当は王妃のスジャータなんだ。いろいろ秘密を知ってるから、厳重に見張ってて欲しいんだ。皇太子妃はルルが兼任出来るから、それはもう要らない。君たちの性奴隷にでもして、逃げないようにしてて欲しいの。頼むね」

「了解です」

「そんな、あ、でも王妃(スジャータ)が戻って居なければ、不審に思われるわよ。この国だって困るでしょ?」

必死に打開策を考えるも、先手は既に打たれていた。

「それは大丈夫。君の希望で、美容整形の為にこの国に残ることになってるから。費用も滞在費もこっちで持つって言ったら喜んでたよルバイス国王。ゆっくりして来てだってさ。優しいね」


そう言うランディックは、ルルを後ろから抱き締めて愛しそうな顔を隠せていない。

側近達へ出ていくように手を振れば、口元をタオルで縛られシーツにくるまれたスジャータは、抱えられ退場していく。

奇しくも騎士団長、次期宰相、次期魔導師団長の3人。

乙女ゲームならほぼ逆ハーレムのウハウハ状態。

でも、ゲームじゃないからねえ…………………


「何でもこの女、隣国の国王と学生時代から付き合ってるのに孕まないらしいよ」

「確か王妃には娘が居たよな」

「じゃあ、孕めないんじゃないの?」

「その方が好都合だけどね」

「もし出来たらどうする?」

「よし、出来たら俺の養子にしてやる。どうせ結婚する気もないし、お前ら妻子持ちだろ。俺実は兄弟姉妹多いから、大家族憧れてんだ。孤児院から養子貰おうと思うこともあるし」

「本当か?助かるよ」

「任せろ」

「うん、じゃ始めよっか」

「俺一番。夜着着てるから脱がすの楽だね」

「ああ、凹凸ない体だけどね。顔が可愛い」

「声漏れないか?近所迷惑は困るよ、俺一応騎士団長だし」

「大丈夫、大丈夫。防音魔法掛けてるし、この部屋からスジャータちゃんが出られないように結界も張ってるし」

「流石、仕事できる男は違うね」

「照れるよ」

「じゃあ、口のタオル外そうか」

「止めて下さい!騎士団長は市民の味方でしょ?何でこんなことするんですか?」

身を捩り、スジャータは懸命に説得に出るも一言で終了した。


「「「王命だから仕方ない」」」

「ああ、いや、止めてー、ランディック様ー」

「ウケるね」

「元凶に助けを求めるなんて」

「少し頭使いなよ。アンシェル様に盛った毒薬だって、ルルが用意したものだよ。あんたがそこに手を出さなければ、整形の話だって出なかったのに」

「ええっ」

「一介の侍女が、毒薬なんて買えないだろ」

「購入には資格がいるからな」

「変だと思わなかったのか?」

「じゃあ、しょうがないか」

「そんな悪党に容赦は要らないからって。どうせばれたら死罪だもの。有効活用しようってさ」


ルバイスに愛されて婚姻は結んだが、いつも侮られていたスジャータ。 普通に釣り合った結婚をしていれば、その美貌で愛されたのかもしれないのに。 没落貴族と言われるのが屈辱で、王太子に愛を囁かれ信じて縋ってしまった。 妃になれば尊重されると思ったのに、いつまでも卑しい女と見られていた。 表面だけは敬われたが、虚しかった。 信じたルバイスも離れていった。 それなのにアンシェルは全てを持っていて、子供も産まれて、尊敬されて………………………


だから話をちゃんと聞いてくれて、バカにしないで親身になってくれたルルを信じただけなのに。 最初から裏切られていたなんて……………………


どうして!!!!!!!!


そう嘆くスジャータだが、男達の反応は鈍い。

自分のことばっかりだな。

あんたが不幸にした奴のことは考えないの?


まあそのくらいの方が、こっちも罪悪感なくいろいろ出来るから良いか。 じゃあ、今日からよろしくね、スジャータちゃん。


泣き叫んでも助けは来ず、明け方まで代わる代わる蹂躙は続いた。 声もカラカラで、涙や汗や体液で体は濡れていた。

ルバイス以外と体を繋ぐことは初めてで、皆美しく逞しいけれど荒々しく扱われ体が軋んだ。

前からも後ろからも突き上げられ、休みなく相手が場所を変える。

気絶しても治癒魔法を薄く掛けられ起こされる。

地獄のような日々が続き、数ヵ月後妊娠していた。


どうして? あんなに欲しかった子供が、こんな時にできるなんて。 だって誰の子かも解らない。

けれど、

「安心しろ。子供だけはちゃんと育てる。あんたみたいに不幸にならないようにするぞ」と騎士団長のマークは笑う。


それからも6ヶ月になるくらいまでは、体を繋げられ弄ばれ言葉で貶められた。


そして子供は取り上げられ、再び蹂躙され続けた。

そしてまた子を孕み、蹂躙され…………………

でもいつからか、マークだけが傍にいるようになっていた。

何年かが過ぎ、窓の外を見れば我が子がすくすく成長しており、自然と愛しさも生まれていた。

時折手を振ってくれることで満たされる。

毎年毎年子を産んで、6人目を産んだ後に産後の肥立ちが悪く出血が止まらなくなった。


死ぬ2、3日前、マークが子供達を連れて会いに来た。

どうやら私のことを母だと伝え、体調が悪くて臥せっていると伝えていたらしい。

「ああ、ごめんなさいね。こんな母さまで。もっと立派な人なら良かったのにね」

そう言えば、

「母さまのこと、ずっと窓から見てた。お話したかった」と言って泣かれた。

マークも泣いていた。

どうやら良い子達に育ったようだ。

この時ばかりは後悔した。

ちゃんと母親に成りたかったなあと。

他愛ない話をして、抱きしめて頭を撫でて手を握って。


そして幸せに逝けた。

子供は泣いてくれていた。

何故だか、マークも泣いていた。

ああ、私がどんなに悪いことをしたかやっと解った。

「もう遅いけど、ごめんなさいね。

アンシェル様、クライス、子供達、ついでにマークも」




その頃ナスカイド王国は、平民と一部貴族とで謀反が起きて敗れた。 前国王夫妻とルバイスが公開の断首刑によって死亡した。

「なんでだー、愚民ごときがくたばれー」

「ああ、私は悪いこと等していないのに。助けてー」

「ああ、幸せに余生を送る筈だったのに」

泣き喚き王族の矜持(プライド)もなく、命が散った。


ユシロガーレは、この国の膿みを間諜により調べ尽くしていた。

国を憂う正統な貴族と手を組み、ほぼ無血に近い被害で王城を制圧し、汚職官僚を断罪していった。 重罪は死刑や爵位返還と財産を没収され、二度と悪さを出来ないように追い詰めた。 悪事に加担した者達も、ランディックが解る範囲で断罪していった。

官僚の空いた場所を、正統な貴族に担ってもらうように手配し、ユシロガーレと親族関係のある伯爵を国王に就けた。


争った場所は王城くらいで、逆らう者だけを打ち飛ばすも、その中にはアンシェルとマルチャンの父グリードも居た。 御飾り宰相で悪事には加わっていないことから、殺す予定ではなかった人物。 まさか宰相である自分が殺されると思わず、強気に出たのだろう。 国王さえ捕まっている謀反なのに、とんだ間抜けである。 不敬ではあるも特に罪には問わず、グリードの親族には罪を課さないことにした。 あくまでも巻き込まれて命を落としたことにし、グリードの兄らに恩を着せたのだ。 ただグリードの息子マルチャンは現在行方不明である。 行方不明になる前に届いたグリードの兄宛の文には、侯爵家の跡継ぎを辞すので後を頼みたいとだけ記載があった。 グリードは城から戻らず、マルチャンも居なくなっていたので、グリードの兄は密かに人を回し領地を治めていた。 マルチャンが戻ったらひっそり返そうとしていた為と、グリードが知ると煩いからである。 


しかし、グリードが死んでも戻らないマルチャン。

その覚悟を受け入れて、自分の息子に後を継がせることにした。

幸い兄の子は聡く頭の低い人物であり、領民と揉めず上手くやれているようだった。





マルチャンと言えば。

クライスが離宮に置き去りにされた頃に、何度面会の打診をしても、何故か王妃(スジャータ)に固辞された。

アンシェルが亡くなり悲しんでいる筈、体調を崩していないかと心配が込み上げる。

心を許せる唯一の姪なのだ。


その為、領地経営のことでグリードに会う理由で城を散策し、やっと離宮で探し当てた時は、衰弱が激しく死の淵をさ迷っていたクライス。 治癒魔法で何とか意識を持ち直したクライスを、荷物に混ぜて離宮を後にする。 クライスの身代わりには、夜に牢で死んだ罪人を運び込み、クライスの服を着せておいた。 離宮は使用されておらず、人通りがないので比較的簡単だった。 騎士団にいるので、城の警備は頭に入っている。 クライスの回復後に状況を聞けば、離宮から出ないように侍女に監視され、出て行こうとすれば棒で殴られたと言うのだ。 だが、飲まず食わずで数日で動けなくなってからは、監視は来なくなった。 皆自分が殺したと言われないように、避けていたのだろう。 クライスももうダメだと覚悟していたと言う。


「ありがとうマルチャン。もう会えないと思ってた」

「遅くなってごめんな。もしお前を失っていたら、アンシェルに殴られるとこだ。約束したのに」って。


クライスが回復まで、寝ずの看病をしていたマルチャン。 目の下の隈が酷いことになっている。 髪もボサボサで、服もヨレヨレのぼろぼろだった。 クライスは、それが嬉しくて申し訳なくて涙が止まらない。 気がつくと、マルチャンを背中から抱き締めていた。



王宮を去ってから暫くは町の宿に泊まり、その後は隣国へ身を隠した2人。


アンシェルがクライスに残した、国の景気が良い時の個人資産と、マルチャンの個人資産を商業ギルドに移してから。 移しておけば、どこの国でも利用できる。 



王妃(スジャータ)が絡んでいる以上、この国には居られない。 生きていると知られれば、追っ手がかかるかも知れない。



「どうして王妃(義母と言いたくないので)は、殺そうとするんだろう。政略でユシロガーレに嫁げば、かなり財政が助かるのにね」

不思議そうなクライス。

俺は悩んで告げる。

「まあ、なんも考えてないんじゃない。頭悪そうだもん」

なんて言って笑ってたら、1年後にクライスが嫁いだ記事が新聞に載っていた。


「マルチャン、マルチャン。記事見た?」

驚くクライスだが、楽しそうだ。

「ああ、きっと替え玉だ。ばれないと良いがな」

「そうね、きっとちゃんと、私みたいにお淑やかな人なんじゃない。代わりの人」

大丈夫よとニコニコしているけど、未練はないのかな王子様に。


「未練なんてないよ。あの王子、目が怖かったもん。なんか見透かされていると言うのかな」

だから肩の荷が降りたよ。

私が王妃なんて出来る訳がない。


きっぱり否定するクライスだが、俺はそこそこやれると思うんだけど。 まあ、今更だな。


俺とクライスは平民の親子として、遠く離れた大国で冒険者として暮らしている。

クライスは俺に似て剣術のセンスがあるようで、全身筋肉の女戦士(アマゾネス)になった。 無茶ばかりするから、俺の治癒魔法が上達して、一瞬で千切れた腕も付けられる始末。 不安で夜も眠れない。←ウソ 


俺もクライスも、冒険者仲間でちょっと良い人ができそうなのだ。 仕事も一緒で仲も良い。 俺の治癒魔法は、まだ初級部分だけしかみせてないけど、上級と明かしても態度を変えない奴らだとは思っている。 ただクライスがちゃんと幸せになるのを見届けないと、俺は踏み出せない気がする。



大事な大事な1人娘だからな



「どうして?私の方が先に幸せになれって言うの」と聞かれるが、それは仕方がないことだ。


幸せになって欲しいのだから、それだけだ。




どうして?と言われても………………

困ってる顔もまた可愛くて、微笑んでしまうのだった。




9/25 大国に逃亡した筈のマルチャンが、クライス(スジャータ)の結婚式に参加できていたのは何故なのか? 隣の従者は誰だったのか? それはユシロガーレの皇太子ランディックが絡んでいるのですが、くどくなりそうなので後回しにしていたら忘れていました。 すみません。 まさかここまで読んでいただけるとは思わず、日々閲覧数の多さに戦いております。 でも凄く嬉しいです。 ありがとうございます(*^^*) そのうち、後日談等書ければ良いなと思っています。 




9/30 ヒューマン部門週間ランキング 4位でした。

ヒューマン部門月間ランキング 40位でした。

ありがとうございます(*^^*)

10/12 ヒューマン部門週間ランキング 27位でした。

ありがとうございます(*^^*)

10/13 ヒューマン部門日間ランキング72位でした。

日間ランキングに、本日3作品が入ってました。感動です(涙)

ありがとうございました(*^^*) 夕方70位でした。ヤッター!


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