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転生できたんですが、ちょっと(特に身体が)思ってたんと違った  作者: 永遠の二番手とは私のことだっ!
第一章 幼年期
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第四話 メイドさんの心


———ナンシー視点————————————


 やばい、お嬢様がやばい。

 急に何言ってんだって思うかもだけどやっぱりお嬢様やばい。え?何がやばいって?そりゃあもうみたら判るでしょ。えっ、だって三歳で準中級魔法が使えるんだよ。

 普通そこら辺に行くのに、8年はかかるのに。しかも、お嬢様まだ三歳だよ。

 二歳の時に魔術を教えて欲しいって言ってびっくりしたけど、それ以上に才能が有り余ることにびっくりだよ。

 自慢じゃないけど私は、使える人が数少ない超上級魔法まで使えるんだけど、そんな私でさえ準中級魔法を覚えたのは十歳の時だよ。もう、お嬢様好きになっちゃうわ。

 ね、これを聞くとお嬢様がいかにやばいか判るね。だけど、お嬢様は誰かと違い天狗にならないでしっかりと魔法の勉強に励んでいる。やべぇ、大好き。

 うん、どっかの魔法オタクメイドとは大違いだ。えっ、おまえのことだって?

 勘のいいガキは嫌いだよ。

 そうそう、お嬢様の才能というと旦那さま、あのお方もやばいのよね。何がやばいかは言わないけど、やっぱりそういうのって遺伝なのかしら?

 お、今日もお嬢様に教える時間がやってきた。お嬢様がこっちをみている。あの顔も可愛いのよねー。


———エイリス視点————————————


 なんか最近、ナンシーの目が獣のような目になった気がする。

 例えると、通勤電車でジロジロみられるような。まあ、みられたことないけど。うーん、ちょっと怖いが聞いてみよう。

「———なんで、そんな獣のような目で私をジロジロと見るんですか?」

「可愛いからです‼︎」

 うおっ、即答。

 やばいな、ナンシーのロリコン疑惑。っていうかナンシーって女だよね。もしかしてそっち側だったりするの?いや、でもその目で見られると怖いからやめてもらおう。

「可愛いって言われるのは、嬉しいですけど、できればその目はやめて欲しいわ。」

———

———

沈黙。えっ、ちょっと怖いんだけど。あ、やばい。ナンシーが泣き目だ。

「いや、別にナンシーが嫌いってわけじゃないんだけど、、、。」

やば、焦りすぎて元の口調が見えてしまった。

 本当はお嬢様口調のまま行こうと思ったのに。

「ありがとうございます、お嬢様。そうですよね。いやですよね。ジロジロ見られるの。

———わかりました。そのような目で見るのをやめますね。それでは、お嬢様。レッスンを始めましょう。」

 でも、それをいうナンシーの目にはまだ涙が写っていた。


 そして、いつも通りの魔法の練習が始まった。

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