第二話 謎の声?
第二話目、この話はこの世界の設定を話すような話です。
転生。うん、やっぱりこの言葉を聞くとテンションが上がるよな。やっぱり、現代知識のチート無双や、単純なステータス無双。
俺がするのはどっちかな?ふふ、それを考えただけで鼻の下が伸びてくる。
おっと、お手伝いさんが優しい目で俺を見てくる。うんうん、やっぱり赤ちゃんの顔は可愛いんだよな。
そうそう、身体と言ったらビックニュースが一つある。なんと、俺の体にはジュニアがついていない。そう、あの長くて太いあいつがついていないのだ!
俺は女として転生したのだ。
いやあ、下半身がとても変な感じだ。前まであったものがなくなって何度も言うが変な感じだ。まあ、今のところ不自由はないからなぁ。あっ、そういえば生まれ変わる前に聞こえた、設定に失敗しましたってこれのことか?ん?あの声って何なんだ?
《答、この音声は転生者特典、『天の声』です。この音声では、この世界で役に立つ情報をその都度その都度でお伝えいたします。》
うおっ、急にあの時の声が聞こえた!えっ、しかもこれって結構すごくない!?だって大体のことだったら答えてくれるんだよね。
《肯、その通りです。》
そしたら、この世界のことを教えてくれないかな?
《答、この星に名前は無く、地球との相違点は以下の通りです
この世界はできてからまだ若く地球歴で言う中世辺りの化学、文化レベルです。
この世界は、地球と違い魔術と魔法があります。
また、この世界には勇者システム、魔王システムがあり、その他にも相反するシステムがいくつか存在しています。なお、システム『転生者』はシステム『転移者』と反するシステムです。
以上が、この世界と質問者の世界の相違点です。また、それ以外はほとんど同じだと言う認識で構いません。》
うおっ、いきなり重要な情報だ。特に、魔王と勇者なんて琴線に触れやがる。いや、それよりも気になったのが、システム『転生者』の存在だ。
なあ、このシステムがあるってことは前にも俺と同じ転生した人がいたってことか?しかも、転移者ってものもあるってことは、この世界に転移してくる奴もいるってことか?
《両方とも肯定します。》
まじか!そしたら現代知識無双はあんま期待しないほうがいいのか。
ガチャッ
頭の中の世界から急に現実に引き戻される。
「エイリスちゃん、ご飯の時間だよ」
今世まだ、両手で数えられるうちの授乳タイム‼︎
さっきのことは、飯が終わってからでいいか。