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とりあえず国を出ようと、国境が一番近い隣国に向かって南下する。

もちろん王都に向かった時と同じに、隠蔽をかけて移動する。


だけど心配した事はおこらず、二週間ほどでお隣の国、セプテムとの国境についた。

追手の有無はわからないけど、何事もなくここまで来られて一安心だ。


検問所が見えたところで馬車を降りてアイテムボックスに収納する。

マックスが馬の手綱を引いて列に並び、俺は隠蔽したままこっそり続く。


本当は二人とも姿を消して通り抜けたいんだけど、どっちかは馬を連れて行かなければならない。

どっちかといったらマックスになる。まずい事になったら、俺が魔法をかけなければならないからね。


クィーンクェ側は当然クィーンクェの役人がいる。バレないか、拘束されないかと緊張していたけど、ここもあっさり通る事ができた。(理由はカンファーさんが推測した通りと思われる)


出国は大した審査はない。

反対に入国には厳しい審査があって(犯罪者なんかが入国しないためか)入国税を払う。


奴隷じゃなくなったマックスは、Aランクの冒険者だ。解約事の魔法使いの騎士のおかげか、どんな魔法かはわからないけど、ギルド証にも奴隷の文字はなくなっていた。

検問の役人の目にはAランクへの賞賛の色が見える。


こんなに上手くいって、本当に大丈夫なんだろか?どっかに落とし穴とかないだろな?

上手くいきすぎて逆に心配してしまう。

まぁそれもセプテムに入って三日もすれば落ち着いたけどね。




セプテムに入って馬車で一時間くらいのところにある小さな町は素通りして、一日走った先にある、やや大きな町まで行ってから休息と様子見をする事にした。


なんせラビュリントゥスから王都、王都からセプテム国まで、約三週間も馬車移動してきたんだ。

気を張っていたからここまで来られたけど、クィーンクェを出られたと思ったら、さすがに疲れが出たよ。


町の外に家を出して、二日ほどダラダラして疲れを癒す。もちろん隠蔽と結界はかけてある。

ダラダラといっても、してたのは俺だけだけどな。

マックスは半日もすると、町まで情報収集や買い物なんか精力的に動き始めていた。


マックスの体力すげーな!さすが獣人?

だけど俺だって、二日も休めば若い身体は回復したよ。


これからの事を具体的に話し合おう。


「マックス、これからどこに行こうか?

俺はこの大陸に詳しくないから、マックスの行きたいところとか、面白そうなところがあったら教えてほしいんだ」

「それでしたら、 ……いえ、 ……、 ……。 ……そうですね、それでしたら」


マックスは思わずといったように言いかけて、言いよどんだ。

それから、言いかけた内容とは違う事を話し出そうとしたように感じた。


「ちょっとまった!マックス、言いかけたのってどこよ?どこか行きたいところがあるんじゃないの?」

「いえ、 ……」

「人生長いんだからさ、どこから行くんでもいいんだよ?どこか行きたいところがあるんじゃないの?」


俺がそう言ってもマックスは迷っていた。

けど、意を決したように、


「南大陸は、 ……どうでしょう?」


南大陸? って、


「マックスの故郷?」

「はい」


それね、俺も考えた事はあったのよ。

マックスが奴隷じゃなくなって自由になったら、家族に会いたいのかな〜とか。

売られたんじゃ、やっぱ会いたくないのかな〜とか。


デリケートな問題だし、他人の俺がおいそれと踏み込めないじゃない?知り合ってまだ二ヶ月足らずだしさ。

マックスからそう言ってもらえてよかった。


「うん、それじゃあ南大陸に行こう!」

「いいんですか? ……ありがとうございます」

「いや、どこだろうとマックスに世話になるのは変わらないから、こっちこそありがとうございますなんだけどね」


と言う事で、さらに南下してセプテムの港町まで行く。

セプテムは海に接している国で、いくつもの港を持つ。いくつもある港からあちこちの大陸や国に船が行き来しているとの事だ。

俺たちは南大陸に船が出ている港町に向かった。




◇◆◇◆◇◆




移動中の馬車にて。


「ヨシトさん、どうしたんですか?そんなに難しい顔をして」

「うん、馬の名前を考えててね…」

「馬ですか?馬の名前ですか?」


うちの馬は馬らしく、馬といって思い浮かぶ茶色い馬だ。だけど足先が靴下をはいているように白くなっているんだよね…。


うん、決めた!

海外の球団にホワイ◯ソックスとかあるんだからありだろう。

単純だけど、名前はわかりやすいのが一番だ。


「くつした、なんてどうだろう?」


マックスは若干残念な者を見る目で俺を見た。

え、ネーミングセンス悪かった?







作者もセンスがありません><。

名付けは苦手です><。




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