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ついにマックスは目標額だった金貨千枚を稼いだ!

ついでに、棚ぼたのようにランクアップしてしまった俺。


神様の加護だからズルみたいなもんだし辞退しようかと思ったけど、まぁくれるというものはもらっておこうと思い直す。あって困るもんじゃないしね。


そんなめでたい気分のまま、翌日はまた買い物と飯作りをする。

ちょっと作りたい物もあるし。


自分の買い戻し(奴隷の解約)は、王宮の騎士団で手続きをするそうだ。

国所有の奴隷は半年を無償労働に強いられると前にきいたけど、その時の魔獣、魔物の討伐は騎士団と共にする。

そんな事情柄、奴隷の書類上のあれこれは騎士団でやるんだそうだ。


王都までは馬車で一週間ほど。

森の町(シルウァ)からダンジョンの町(ラビュリントゥス)までと同じくらいだとか。移動には馬車が必要だ。


王都までは駅馬車も走っている。ラビュリントゥスまで乗って来たフィリップさんの荷馬車と違って客車なら少しはマシかもだけど、俺にとっては多分そう変わらないだろう。


馬車と、元の世界の電車やバスや自動車の乗り心地の大きな違いは、振動が少ないように作られたタイヤやシートじゃないかと思う。

フィリップさんの荷馬車は、尻や腰が痛くてしょうがなかった。あんなのに乗ってまた七日…。絶対イヤだ。


という事で作りましたよ、馬車。

剣が作れたんだから馬車も作れるだろうと、大量にある木材で、馬車を“形成”。そして“固定”。

木のタイヤと木のシートにはスライムを“合成”した。


レースにはまっていた同級生が熱く語っていた聞きかじりで、スライムをサスペンションにイメージしてみる。これも“合成”。

俺には専門知識がないので、聞いただけのふわっとしたイメージだから言葉では説明できない。まぁ乗り心地がよくなればいいのだ。


そうして準備を整え、ゴーレムダンジョンを踏破した二日目には、王都に向けて出発していた。

世話になったカンファ―さんとデイジーさんにはちゃんと挨拶をしたよ。

二人からは、がんばれ!と謎のエールをもらった。




無駄な時間を省くため、馬と馬車と俺たちには隠蔽セットをかける。

これで野獣や魔獣や盗賊からは見つからない。

一応探索はかけてるけどね。


イメージが形になるのだろう、御者台は厚手のやわらかシートだ。

乗り心地抜群♪やったね!俺天才! 

いや、神様のおかげだ。


馬車には箱型の客車(っていうの?)がついているけど、御者台と別れて座るのもつまらない。

なんせ七日も時間があるからな。

普段は生活に追われてゆっくり話す時間なんてなかった。

ちょうどいい、今後の事を話してみよう。


今後の事で一番重要な事を聞いてみた。


「マックスは自由になったらやりたい事とかある?」


マックスは馬の手綱を取りながら少しの間考えていた。


「ずっと…、自由になる事を希望に生きてきましたが、具体的にその先の事は考えていませんでした。

腹いっぱい美味いものを食べたいとか、一度でいいからゆっくり休みたいとか、そんな事くらいしか思っていませんでした。それはもう叶ったので…」


と言って、また考え込んでしまった。


ていうか!美味いもんを腹いっぱい食べたいとか、ゆっくり休みたいとか!なんてささやかな願いなんだ!

そんなのこれからもずっと叶えてやるよ!


思わず目頭を熱くしていると、マックスからも聞かれた。


「ヨシトさんは、これからどうしたいですか?」

「俺?」


う~ん…。

こっちの世界に来て、早々にマックスを自由にするという目標ができたからなぁ。

それが達成出来たら……


「のんびり楽しく世界中を冒険してみたいかな?」


神様との邂逅の時に、俺は無双系ではなくスローライフ系を目指すといったのだ。

せっかく異世界に転生したんだ、この世界を満喫したい。

チートな魔法と神様の加護があるから、たぶん命の危険もないだろう。


「世界中を…」

「うん。

……マックス、俺から頼んでパーティーを組んでもらったけど、奴隷じゃなくなったらマックスは自由にしていいんだよ?もちろんこれからもパーティーを続行してくれたら嬉しいけど」

「もちろんです!私はヨシトさんに命を救われたのですから!」


あはは。何を言ってるんだか。笑ってしまう。


「それをいったら俺なんて何十回、何百回マックスに命を救われてるよ。俺が勝てる相手なんてスライムだけだったんだぜ?それ以外はすべての数でマックスに助けてもらってる。だからもう、それはいいっこなしだ」

「…………」


マックスの瞳が不安そうに揺れている。

別に見捨てやしないよ。


「マックスがよかったら、改めて俺と仲間になってほしい。これからもずっと戦闘はマックス頼りになるけど」

「任せてください!私はそれしか能がありませんから」


いや、奴隷じゃなくなったマックスはきっとすごくモテるぞ。なんてったってAランクの冒険者なんだからな。ついでに顔もいいし。


それからは、王宮で吹っ掛けられるかもしれない対策を思いつく限り話し合いながら王都まで向かった。







読んでくださってありがとうございます^^


残念なお知らせが・・・

書き溜めたものが終わってしまいました><

ただ今続きを書いております!少しお時間をいただければ幸いです。

よろしければ、もう少しお付き合いくださいませm(_ _)m





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