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ステータス画面にはちゃんと時空間魔法も表示されていて、フォレストウルフ二頭はアイテムボックスに収納した。

手ぶらになって助かる。アスファルトと整備された地面しか歩いた事のない都会人に、このむき出しの大地はハードすぎる。


あんな大荷物もっては歩けないよ。というか重量的にムリだ。しかも死骸とか。

冒険者になるなら見慣れなくちゃならないだろうけど、今日は初めて見たんだ、目と心が拒否していた。

収納するのに手を触れなくていいのは本当に助かった。


マックスに、フォレストウルフ二頭が入る大きさのアイテムボックスを持っているのかと驚かれたけど、たぶん俺のこれ、無限収納できると思う。

まぁ言わないでおこう。


アイテムボックス自体は、容量によってはそう珍しくもなさそうだ。

冒険者でも小さい物は持っているらしい。


大きい物だと貴族や富豪、商人なら大店になれば持っているとの事。

大きさは馬車一台分から三台分くらいと幅広い。当然大きくなればなるほど値段が上がる。馬車一台分で金貨一万枚とか。

やっぱ言わないでおこう…。




体感一時間くらい歩いてやっと森を出ると、これまた舗装されていない土の道があった。

わだちがあるし、地味に歩きづらい。

まぁ森の中よりマシか。

この道を行くと最寄りの町につくという。

更に三時間ほど歩く。


道々マックスと話しているんだけど、丁寧すぎる言葉遣いが気になる。

というか最初からずっと気になっていた。


俺も後輩や部下がいた身だ、丁寧語や敬語を使われた事はあったけど、マックスはいき過ぎている。本当に敬う主人に対するようだ。

命の恩人とはここまでなるもんなの?経験がないからわからないよ!


ちなみに、奴隷のマックスがこれ程の言葉遣いができるのは富豪に仕えていたからで、言葉遣いや立ち振る舞いなど厳しく躾けられたそうだ。


「もう少しくだけた感じで話してくれる方が気が楽なんだけど」

「わかりました。できるだけそうします」


とは言ったけど、マックスの話し方はその後もずっと丁寧なままだった。

ちょっとは緩くなったけどね。




飲まず食わずで足場の悪い道を四時間以上歩いてきた。

身体強化の魔法はかけているけれど疲れた。

俺はアウトドア派じゃないのよ。


だけど映画でしか見た事のないような、町を囲む外壁や、大門や、中に入る人たちや守衛らしき人たち(映画のエキストラみたいだ)が見えると、ファンタジーの世界まんまだ!と興奮して少しだけ気力が戻った。

マックスが剣で魔獣と戦っているところで、すでにファンタジー感万歳だったけどさ!


町に入る時には、住民じゃなかったら身分証明と入場税がとられる。

新しくやって来た冒険者や旅人や、行商人なんかね。


俺は出稼ぎにやって来た新しい冒険者(未登録、身分証なし)だから入場税を払わなきゃならない。

だけど所持金ゼロだからマックスに借りる。

すまんね、フォレストウルフの金が入ったらすぐ返すから!


町に入るとこれまたファンタジーな世界が広がっていた。

大門から延びる大通りは石畳でできていて、ずっと先まで続いている。

そこからしてもう見た事ない世界観だ。いい年してワクワクする。


この辺りは入り口近くだからか、商店が多いように思う。宿屋も多く見える。

少し行くと、出た!冒険者ギルド!

どんなファンタジー小説にも出てくる冒険者ギルド!更にワクワクする。


マックスの依頼達成の報告と俺の冒険者登録のためギルドの建物の中に入ると、夕刻の一番混み合う時間からか(よくあるヤツ)大勢の冒険者がいた。


うぉっふぅ! でかっ! 厚っ!! 人相悪っ!!!(失礼!)


筋骨隆々の中には、そこまでごつくない人も、凶悪顔でもない人もいるけど、埋もれていて比率は低そうだ。


マックスはその名前に反して?背は高いけどスラっとしてる方だし、顔も怖くない。いや、ちょっといいくらいだ。


そういう俺はというと、中肉中背って感じだった。

身長は百七十ないくらいかな?十五歳、成長期!これからに期待する!


顔は普通。異世界転生した主人公って、通常イケメンや美少女になるもんじゃない?

まぁ不細工じゃないし、俺はスローライフ希望だから平凡顔でいいんだけどさ。


夕焼け色で正確には分からなかったけど、髪と目の色は予想していた通り茶色っぽい。

さっき歩きながら商店のガラスに映る自分を見る事が出来たのだ。


奴隷のマックスと、冒険者未登録の俺、混雑が終わるのを屋内の端の方で待つ。


むさ苦しい男たちを見るのも飽きたし、依頼が貼ってある掲示板を珍し気に見ていると


「見慣れないガキだな。今頃掲示板なんか見てどうするってぇんだよ」


出たよ!お決まりの絡みイベント!




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