表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/47

24




次の日は一日携帯食作りをした。

アイテムボックスの中にあった料理を全部出しちゃったもんで。


昨日待ち時間に買って来た食料と、まだ大量にあるジャイアントボアの肉を使って、男の定食メニュー!唐揚げとトンカツと生姜焼きを大量に作る。醤油がないから変わり生姜焼きだけど。


それからやっぱり定食には炊き立てご飯だよな!大量に炊いて、ほぐしてからアイテムボックスに保存する。

その他、パエリアとおにぎりも作っておく。


もちろんパンは柔らかくしておくし、スープも三種類ほど作っておく。

寒い季節だから熱々の汁物はそれだけでご馳走だ。


そんな風にして一日を過ごした翌日、いよいよ旅立つ。


もちろんタダでは行かない。ダンジョンの町(ラビュリントゥス)に行く商人の護衛の依頼を受けた。これで馬車には乗れるし、報酬もいただける。

なんせ俺の財布はかなり淋しくなってるからな。




朝、家をアイテムボックスに入れると、集合場所の大門前に行く。

いたいた。雇い主さんたちに朝の挨拶をする。


「おはようございます。良人よしとと、あっちはマックスです。よろしくお願いします」

「こっちこそよろしく頼むよ」


それから、一緒に護衛する青い雷光(内心ニヤッとしてしまう)のメンバーにも挨拶する。

青い雷光は男女二人ずつ、四人組のBランクパーティーだ。


「おはよう。今日からよろしく」

「おぉ!よろしくな~」

「おはよう。よろしくね!」


おや、暁の三人がいるじゃないの。


「あんたたちなら大丈夫だと思うけど、がんばってね」

「命の恩人だしね、見送りに来てあげたわよ!」

「私たちももっと強くなるわ。元気でね」

「ありがとう、三人も元気でな!」


わざわざ見送りに来てくれたようだ。

この町には短い間しかいなかったけど、こんな風にされるとしんみりするな。


軽く手を上げて、マックスと先頭の馬車に乗り込んだ。




俺は御者台に乗せてもらう。探索が出来るからね。

マックスは荷台から辺りを見張る。

二台目、三台目には、青い雷光が別れて乗り込む。


最初こそ、馬車!初めて乗る!!と少々浮かれていたけど、ダイレクトに伝わってくる振動がけっこうくる。尻と腰が痛くなってきた。早々に身体強化の魔法をかけたというのに地味に響くわ。


行程はというと、森の町(シルウァ)からダンジョンの町(ラビュリントゥス)まで、何事も起きなければ馬車で七日ほど。


二時間おきくらいに馬を休ませる。馬に水とエサを食べさせている間に、人間も休む。

御者台での姿勢が悪いんだろうな、身体が固まっている。休憩の時に身体を動かそう。

動かしながら馬車を見る。


尻が痛いのは椅子が硬い木だからだ。車輪も木で出来てるし。

クッションのきいたシートとかゴムのタイヤとか大事だな…。


午前に二回の休憩を入れて、昼はちょっと長めに休む。

飯は各自で用意なんだけど、ご想像通り皆さんにも提供する事になった。


「代金はいただきますが、俺が作った飯食べますか?」


ただで食べさせるには俺の懐具合が淋しすぎた。

ジャイアントボアはマックスが苦労して倒したものだし、その他材料は買ったものだしな。

それに金を出して食べたほうが遠慮もないだろう。


「ん?ヨシトは料理が出来るのかい?」


と雇い主のフィリップさん。


「払う払う!!食べたい食べたい!!」


青の四人はギルドの宴会の時にいたもんな。味を知っている。

青の四人の勢いに、フィリップさんたち三人も、それじゃあぜひにという事になった。


「一昨日ちょっとしか食べられなかったんだよ!腹いっぱい食べたかったんだー!」

「わぁ、やっぱり美味しい!あ、そっちの料理も食べたい!」

! すでにお代わりほしいくらいだわ!」

「美味しい~!お代わり同感!!」


青の四人は大騒ぎで食べている。

ちょっとうるさいくらいだ。


「こんな料理は初めて食べる。美味いな…」

「外でこんな料理が食べられるなんて!この水も美味いな!」

「熱々が嬉しい!すっごく美味いし!」


フィリップさんたちも興奮気味に食べている。

お口に合ってよかった。


昼飯一食、銀貨一枚。これは最初に貨幣価値を知った基準になっている。

俺は阿漕あこぎに稼ごうとは思わない。素人が作る簡単男の料理だしな。飯一食分銀貨一枚は妥当だと思っている。


思っていたけど、全員にこれが銀貨一枚でいいのか!と喜ばれた。

あれ?安かった?


午後も一度休憩を入れて、日が落ちる前に宿泊予定の町についた。


俺とマックスは皆さんとは別れて自分たちの家で過ごす事にする。

依頼主と冒険者が別の宿屋に泊まるのは普通にある事なので、特に何も言われない。


でかい家を出し入れするのだから、驚かれないように町の外れに移動した。


マイホームで美味い飯を食べて、風呂に入って凝り固まった身体を癒す。

疲れた身体を受け止めてくれる柔らかなベッドで眠れる幸せ。


用心のため、家には二重に結界をはってあるから安心して休めるし、ほんと家を買ってよかった。







定食屋ヨシト開店。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ