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同じAランクといっても、ステータスに表示されている数字が違う。
おまえらなんてマックスの相手にならねーよ!
……ちゃんと戦えたらな。
奴隷!何だよ奴隷って!
早く買い戻そう!今よりもっと稼ぐぞと心に決めた!
「同じに思われちゃ困るけど、俺たちだってAランクだ。奴隷なんかと組んでねーで俺らの方に来いよ」
馴れ馴れしく肩を組んでくるんじゃねーよ。
おまえ誰だよ。名前も知らねぇ男に肩を組まれるなんて初めてだわ。
「や、断ります。俺とマックス上手くやってるんで」
肩に回された腕をはずしてそう言うと、今度はつかんできやがった。
「舐めた事いってんじゃねぇよ?新人は先輩のいう事をきくもんだ」
ドン!!!!!
痛ぇんだよ。俺はやわなんだぜ?
一応Aランクのおまえにつかまれたら、痣になるじゃねーか。(これほんと)
重力魔法をかけてやった。
「「てめぇーーー」」
床に潰れた男を見て、仲間が掴みかかってくる。
目の前で見てたのに学習しねーな!
「「ぐふっ…」」
ついでに並べてやった。
動けないだろ?
子どもとはいえ、二メートルのジャイアントボアを動けなくしたんだ。
もっとも同じ力で押し付けたらスプラッタになっちゃうから、かなり抑えているけどな!
「おい、ギルド内で魔法を使うな。周りを見てみろ」
突然、深いバリトンが響いた。 周り?
「わっ、すみません!」
男たちだけにかけたはずなのに、ここにいる全員が重苦しい顔をしている。
重力魔法を解除すると、目に見えてみなさんホッとした。
「てめぇっ!「てめぇじゃねぇ、おまえらはこっちに来い」
立ち上がった男がわめきたてる声にかぶせて、バリトンが命令した。
それから俺も見る。
「おまえもだ」
誰?
「ここで一番偉いギルドマスターのゼルコバだ」
俺の表情、そんなにわかりやすいですかね?
ギルマスと、しぶしぶついていく男たちの後から、俺も階段を上る。
「ちょっと行ってくるわ」
心配そうなマックスに一声かけて。
「全部見ていたが、言い訳くらい聞いてやる、言ってみろ」
ギルドマスターの部屋につくと、ゼルコバさんは自分の席について俺たちを見渡した。
机の前に立たされている俺たちは出来の悪い生徒のようだ。
「この新人がよくわかってねぇみてぇだから、俺たちが面倒見てやろうって言っただけだ。Aランクと組みたいなら、俺たちの方が奴隷と組んでるよりいいだろう?」
先生ー、(挙手)ボクは断りましたー。
「おまえたちがそんなに親切だったとは知らなかったな」
「俺たちは親切だ!それなのにこいつは急に魔法で攻撃してきやがったんだ!まったく大恥をかかせてくれたもんだぜ!」
ゼルコバさんは俺を見て尋ねた。
「だとさ。おまえの番だ、なにか言う事はあるか?」
「初めまして、良人と言います。
勧誘は断りました。断ったら言う事を聞けと脅しと暴力を受けたので、防衛しただけです。その証拠にケガ一つしてないでしょ?」
男どもは自分の身体をまさぐっている。
ケガしてないって。腹を立てても、ちゃんと調節してるわ。
「まぁ見てたまんまだな。
おい紅蓮の炎、この新人はおまえたちのパーティーには入らねぇってさ。今後ちょっかいは出すなよ。おまえら、ちっせぇ悪さが溜まってるからな。次は罰則もんだぞ」
……紅蓮の炎って。
まんまじゃん!何のひねりもねーな!
中二といっていいのか、パーティー名に反応している間に、紅蓮の奴らは舌打ちしながら出て行った。
「Aランクと一緒だといっても、ド新人があれだけの魔獣を狩ってきてるんだ、目立つのはわかるな?男なら自分で何とかしな。それと、ギルド内は魔法禁止だ」
「皆さんにご迷惑をおかけしましてすみませんでした。以後気を付けます」
素直に謝罪する。
故意じゃなかったけど、みんなに重さを乗せたなら申し訳ない。
きっちり頭を下げてから、ギルマスの部屋を出た。
階下にて。
まだけっこうな人たちが残っていた。まぁそんなに時間たってないしな。
紅蓮の連中の姿は見えなかった。
「先ほどはすみませんでした!ド新人が生意気な事を言います!今日仕事から戻ったらここで一杯やってください!先ほどのお詫びに、今夜の酒代は全部俺がもちます!」
大声で謝罪と奢りを告げると、その場にいた全員から大きな歓声が上がった。
ブライアン、すっげぇ喜んでるな!
マックスが驚きの表情で見ている。
うん、まぁいくらになるかわからないからね。
でもいいんだ。今のところ俺は貯める目的はないし、一人勝ちみたく貯め込んでるより、一度こんな風に使った方がいいような気がする。
「ずいぶん太っ腹ね」
「かなりご馳走になった私たちがいうのもなんだけど、人が好過ぎない?」
「悪いのは紅蓮の連中じゃない。あの小悪党!」
暁の三人が、心配してくれてるのか呆れてるのか、口々に言う。
「ご馳走になったのは俺たちだけど。
まぁいいじゃない、三人も今夜は楽しんでよ」
三人はため息をついた。
あ、心配じゃなくて呆れの方でしたか。
紅蓮の炎…。名づけは苦手です><
中二なワードを検索して真面目に考えてます。




