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暁の星はCランクだから、森の深層部までは行かなくていいらしい。行けるなら中ほどまで。

朝行って、夕方ギルドに戻るまで歩き回ってわかる範囲でいいとの事。

ザックリだな!


元々森は広いから、一組ですべてを調査する事はムリだ。他に何組も調査依頼がされているそうだ。


この国は魔獣の出る森や荒野が多いと三度目の紹介だけど、なかでもこの町は東西と北に大きな森があって、森に関していうなら国一番の要所になる。


こことは別に、特にダンジョンが多いダンジョンの要所の町もある。

冒険者が集まれば、それを相手に商売する人も集まる。結果、人口が増えるという訳だ。


王都と、この町と、そのダンジョンの町が、この国の三大都市との事。


適当に送られたと思ったけど、大きな町に送ってくれたんだな。神様ありがとう。

マックスとも出会えたし、そういえば近世っぽい世界なのに、そこそこ生活しやすいかも。


三人には隠蔽いんぺいと消音と消臭の魔法を伝えて、五人ともにかける。

更に身体強化とスピードアップとマジックシールドの魔法もかける。

三人には驚かれたけど、これで二倍の行動力になるだろう。


そうしてから午前中いっぱい歩き回った。




昼をすぎて森から出た。


「一日分の調査にはなった?」

「十分よ!私たちだけではあんなに歩き回れなかったわ」

「収穫もあったしね!」


途中途中で手ごろな獲物を狩っていた三人はホクホクだ。

俺たちも、あの後二頭のフォレストウルフを狩った。


「腹減った、マックス飯にしよう。

マギーたちはどうする?昼も過ぎたし、昼飯食べてから帰る?」

「そうね、調査量的には依頼達成になると思うけど、今帰ったら早すぎてどうしたってなるわね」


俺は魔法を口止めしてないけど、三人は言いふらす気はないようだ。

色々聞かれるのも面倒くさいしな、ありがたい。


「今更私たちが話さなくても、ジャイアントボア五頭で有名人になっちゃってるけどね!」


おぅ…。


気を取り直して。飯だ飯!


「マックス、何にする?」

「朝がパンだったので、オニギリがいいです」

「じゃあ、スープは合わせてあっさりにしとく?」

「はい。あと…」

「わかってるって!肉は何にする?」

「ステーキが…」

「なに遠慮してんの!マックスが倒したヤツじゃん」


でかい男が遠慮しながらオーダーするのは悲哀を感じる。悪いけど笑ってしまった。


アイテムボックスから出来立て熱々のスープとステーキを出す。

とたんにめちゃくちゃ美味そうな匂いが辺り一面広がった。


収納してある皿によそって渡すと、マックスは嬉しそうに薄く笑った。

自分の分もよそって、さて食べようかと…


視線が…。


「……なに?」

「何それ!めちゃくちゃ美味しそうなんだけど!」

「すっごくいい匂い!アイテムボックスって熱々のまま入れられるの?」

「美味しそう…」


見ると三人は携帯食を持ったまま、こっちの飯を凝視していた。

女の子らしい可愛い弁当、なんてもんはなかったんだな。


食べづらい…。


「……食べる?」

「いいの?!ありがと~!」

「食べる!ありがとー!」

「ありがとう」


スープとステーキは個別に皿によそって渡す。

おにぎりは大皿に山盛りでドン!と出す。


「どうぞ」

「「ありがとー!!」」


「熱っ! すごい熱いままじゃない!美味しい!!」

「美味しい!!お米をこんな風に食べるなんて初めて!」

「外でこれほどのご飯が食べられるなんて…。羨ましい」


賑やかだなぁ。女の子がいる飯は明るくなっていいなぁ。

なんておじさんくさい事を思いながら見ていたら、最初の一杯はあっという間に食べ終わってるし!


それ、だいぶ熱かったと思うんだけど…。


「お代わりあるよ」

「お代わり!」「お代わり!」「お代わり」


三人から空の皿が出されて、お代わりを渡す。

マックスにも渡す。コップに水をいでそれも渡す。おじさんじゃなくてオカンだった。


マックスと同じ勢いで食べてるんだけど!

すげーな!


貪るように食べていた三人は、満腹になったのかようやく手が止まった。


「あぁ美味しかった!ありがとう!」

「ほんと!こんなに美味しいものが食べられて、今日はいい日になったわ!」

「死にそうになったけどね…」


リズのツッコミに、二人が苦いものを食べたような顔をする。


「それでもこんなご飯が食べられたから、まぁよかったかしら」


ニッコリ。


ツンデレという程でもないけど、クール系のリズがデレた!可愛いな!おぃ! 

ギャップ萌えとかいうのを体験したよ!


「満足したならよかった」


おじさんもデレる。

ただしこっちは気持ち悪い。


それから、少し早いけど帰ろうかという事になった。

食べ過ぎたから身体強化の魔法はかけずに自力で歩いていく。


それにしても…。


女子でもアスリート。(違)

昨日作った大量のおにぎりとステーキがなくなったよ。




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