表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
98/177

第98話

「何か、ミケさん、凄い剣幕でビックリしたっス……。」



「ボクもおどろきました。」

 二人して顔を見合わせ、おどろきを伝え合う、オイラとトニーさん。



「悪い、ロクスリーとトニーには話してなかったな。守銭奴しゅせんどとか金関係の言葉はあねさんにとって禁句なんだ。」

 ケビンさんが、本気で済まなそうに、手の平を合わせて、頭を下げて来る。



「まあ、アイツにも色々あんだよ! 金の話の時はアイツには、もう少し気を使ってやってくれ。普段は見ての通り根は凄く良い奴だからな。スマンが頼むぜ、ロクスリーもトニーも。」

 バーダック艦長も、何かバツが悪そうに、ミケさんがアレほどお金の話で激昂げっこうした理由は伝えず、オイラたちに、今後、気を付ける様にと言って来る。






「了解っスよ。まあ、さっきのは、ビックリしたっスけど、いつもは確かに気の良い優しい人っスからね。これからはミケさんにはお金の話は控える事にするっスよ。」

 詳しい話は何も聞けてないけど、誰でも聞かれたくない事ってあるよね。


 きっと、この話が、ミケさんや皆さんにとって、そうなんだと判断してみる。



「ボクも気を付けます」

 トニーさんも、深くは聞かずに、了承の言葉を告げた。



「すまんな、ロクスリー! トニー!」

 先ほどのバツの悪そうな顔から、ニッコリ笑顔に変わるバーダック艦長の表情。


 よっぽど、ミケさんの事が好きなんだろうね、この人。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ