第95話
「うわっほい! 大収穫や~!」
ミケさんが小躍りし出さんばかりに喜びの声を上げる。
「良かったですね、姐さん! 収獲が多くて!」
ケビンさんもニッコリ笑顔を向ける。
「うんうん! スクラップの部分パーツとはいえ、ゲズ5機のジーナ3機! 更に、うちらでも苦戦する様な超高性能AI搭載のGをゲット! こんな美味しい収獲、そら舞い上がりもするっちゅうの!」
ミケさん、思わず、ヒャッホーという声が聞こえて来そうな程の喜び様です。
レッドバイソン戦の後、オイラたちが倒したレッドバイソンのFGのスクラップの山と、レッドバイソンのリーダーのジャドが乗っていた、防御特化の高性能AI搭載と思われるニーゼルレーゲンと思われるスカーレットと呼ばれたGを強奪する事に成功。
そして、マカロニさんが急ピッチでスカーレットを調べ、スカーレットの正体 が、G²の中では最低性能のニーゼルレーゲン……ではなく、それが、実はフェアタイディゲンというG²である事。
フェアタイディゲンという機体は、A・Jという、過去のとある防御能力が極端に高い英雄的パイロットの操縦技術をトレースする防御型高性能AIを、ジーナに試験的に搭載し、その性能を計ろうとしたらしいんだけど、A・Jによる機体の反応性が、余りにも高かった為、ジーナのままでは、A・Jのフル性能を試せないという話になり、A・Jを搭載したジーナの頭部だけはそのままで、ボディー部分をニーゼルレーゲンに変え、A・Jの、フル性能のテストをする為に作られた、ニーゼルレーゲンとは比べ物にならない高性能G²だと分かった。
今はマカロニさんも含みで、トロイメンカッツェメンバーは全員、ソルファージュのブリッジで、休憩中という場面。
ふと、みんなから少し離れた艦長席から、大喜びするミケさんを眩しいモノでも見るような顔で見るバーダック艦長に気付いた。
その顔が、オイラが38の扱い方を始めて覚えた時に父さんが見せた顔とダブって見えて、ソルファージュの艦長で最年長って事で、気後れして、あんまり話した事のないバーダック艦長と、ふと話してみたいと思わせた。




