第81話
「おー!」
ミケさんが感嘆の声を上げる。
「これは、これは。」
マカロニさんも、唸る。
「やるじゃん、トニー!」
「凄~い! トニー君、やるぅ~!」
ケビンさんとユリンさんが、やんやの喝采をトニーさんに送る。
「ありがとうございます。アウスブレンデンの整備と補給作業、終了です。」
トニーさんがにこやかに言って来る。
トニーさんをチームに迎えて、1日後。
ラフィンスカルからの逃走で、負傷し、ENと弾薬を消費した、トニーさんの戦闘機のアウスブレンデンの整備と補給を、マカロニさんがやろうかというところで、トニーさんが、自分の機体くらい自分で整備と補給をしますと言い出したんだよね。
で、メカニックでもないのに大丈夫かなぁ?と、みんなが、ちょい不安に思っていたんだけど、モノの見事に、完璧な整備と補給をトニーさんが行って、今に至るワケで。
「マジ、パネェっスね、トニーさん! メカニックでもないのに、こんなに完璧に整備と補給が出来るなんて凄いっスよ!」
オイラも、トニーさんを絶賛してみる。
マジで凄いしね。
「いえ、アウスブレンデンの整備と補給作業は慣れているだけですよ。ボクなんて、KG全機の整備と補給をしているマカロニさんに比べたら全然ですよ。」
トニーさんが、謙遜の言葉を述べるが、オイラからしたら、マカロニさんもトニーさんも、同レベルで、超ハイレベルです。