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第80話

38(さんぱち)ちゃんがロリっ子だったからネコ要員が減ってしまったけど、新たなネコ要員確保だね! トニー君、総受けな感じだし、良いネコ要員になるね! 難を言えば、ロクスリー君みたいに、もっとショタショタしているショタっ子だったら良かったんだけどね!」

 オイラはショタショタとかしているショタっ子とか言う奴なのか⁉


 ちょい、すごいショタって何か気になるけど、聞いたら今夜眠れなくなる様な恐怖を感じそうな気配がするので、敢えてスルー!





「は…ハイ! 良く分かりませんが、ガンバります!」

 トニーさん、ガンバル模様⁉ 絶対に、深く意味を考えずに言ったでしょ、アナタ⁉



「うはっ! ガンバるの、トニー君⁉ これは新たなジャンルのネコ要員! アリなんじゃない? アリなんじゃないッ⁉」

 ユリンさんが息を荒げる。





 ヤバイ! ユリンさんの琴線きんせんに触れた模様!


 出るぞ! アレが! 3倍の赤い奴、出ちゃう‼





 ブバッ!


 ユリンさんの鼻腔びこうから、通常の3倍以上の勢いで、赤い本流がトニーさんの顔面目掛けてけた!





「え…あ…だ…大丈夫ですか、ユリンさんッ⁉」

 いきなりの狂乱の中でもユリンさんを気遣うトニーさん、マジ天使!



「え~い! 会う子、会う子に病気出しおって! いい加減、オマエのお花畑な脳は治らんのかッ⁉」

 スパコンと、相変わらず、どこから出したのか分らないハリセンでユリンさんを張り倒すミケさん。



「あぅ⁉ 出してない! 出してないよ⁉ 花も恥らう純情乙女のユリンちゃんが、鼻血なんて出してないよッ⁉」

 相変わらず、言いつくろうユリンさん。


 いや、その鼻腔から流れる赤い本流が、全てを物語っていますよ⁉


 隠し様が無いですよ⁉





「まあ、ユリンのいつもの発作です。稀に良くある事なので、敢えて関わらず、放置ほうちしてげてください。」

 マカロニさんがメガネを中指でクイッと上げながら説明する。



「は…はぁ…。まあ、大事が無ければ大丈夫です。」

 イマイチ、状況を飲み込めてない風のトニーさん。


 うん、まあ、オイラも最初は、ユリンさんたちにおどろくばかりだったから、その気持ち、良く分かるよ……。





「トニー君、ゴメンね、ユリンのせいで、こんなになっちゃって。」

 セリアさんがタオルをトニーさんに渡す。



「ユリンちゃんは、これさえなければ、明るくて良い子なんだけどね。ボクも、何度、鼻血を浴びせられた事か……。」

 リッドさんが、遠い目をする。


 うん、長い事、一緒に生活してる、お仲間さんみたいだし、リッドさんも毒牙に掛かってそうだよね…。





「まあ、うちの病人共と、まともに付き合うのは疲れるかもだが、うちに入るってんなら、ボチボチ慣れて行ってくれ。すまんが頼むぜ。」

 バーダック艦長が、ちょいバツが悪そうに言って来る。



「まあ、クセのあるメンバーやけど、追々(おいおい)、慣れて行くって。ほな、これからよろしくな、トニー君!」

 ミケさんが綺麗に纏める。



「はい! よろしくお願いします、ミケさん!」

 タオルで顔面の鼻血をふき取り、ニッコリ笑顔で答えるトニーさん。

































 天国の父さん、母さん。



 極悪TSトレジャースティーラーの最底辺の下っ端になったばかりのオイラに、いきなり後輩が出来ました!



 いきなり先輩風を吹かせたいところですが、最初は安全策で、うやまう感じで、さん付けで話すところから始めようと思います。



 オイラがトニーさんをあごで使うステキな先輩ライフを送れる様に、天国から見守っていて下さい!

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