第72話
「な…なになにッ⁉ 何スかッ⁉」
いきなりのアラート音に慄くオイラ。
「リーダー、前方よりG反応多数! このG反応は、ラフィンスカルの部隊です!」
セリアさんがGデッキ内のコンソールのモニターに通信を入れてくる。
「ら…ラフィンスカルの部隊⁉ 昨日の今日なのに、スナッチャーザインが、リベンジに来たって事っスか⁉」
「分からん。けど、可能性はある。」
ミケさんが冷静に言ってくる。
「とにかくや! 相手がラフィンスカルなら、二度と、うちらに楯突く気が起らんように徹底的に叩くだけや!」
ミケさんが、指をボキボキと鳴らしながら、やる気マンマンという感じで言ってくる。
昨日の恨みがあるからか、目が割と座り気味で怖いです!
「み…ミケさん! 撤退! 戦略的撤退をしましょう! 名誉の負傷より、実のある撤退を選んだ方が、良いと思うんスよッ!」
ミケさんに、すがる様に懇願するが、
「こういう商売は、舐められたらしまいや! 挑んでくる奴は、徹底的に叩く!」
と、やる気マンマンのミケさん。
「総員、第一種戦闘態勢! KGとFG部隊展開や!」
ミケさんの号令を聞き、
「あいさ、姐さん! ラーゼンレーヴェ、出るぜ!」
「よっし、エンジェルシードならユリンちゃんは最強って教えてやるんだから! 行っくよー!」
「まあ、仕方ないですね。フェストゥング、行きますよ!」
ケビンさんたちが、次々に出撃して行く。
「あ…あの~。オイラは、艦内で、後方待機ってワケには……。」
「あんッ⁉」
ミケさんが、ギロッと鋭い目で睨みつけて来る。
「ヒッ⁉ ろ…ロック=ロクスリー! ゲズC²で、出撃します!」
ミケさんの強い眼力に慄きつつ、成り行きでゲズC²で出撃するオイラ。
「ミケ=スターライト! タイニーダンサー、出るで!」
ミケさんも出撃して来る。