表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/177

第69話

「まあ、アプリのインストールは、これで良いでしょう。では、次は、ロクスリー君のG(ギア)選びですね。」



「うん? オイラのG(ギア)選び? オイラのG(ギア)は、乗ってきたゲズで良いのでは?」

 マカロニさんの発言の意図が分からず聞き返してみる。





「せっかくファトス村で、ゲズだけでなく、ザヌスやガトナスも強奪して来たのですから、ロクスリー君が、それらのG(ギア)に、適正があるか見る方が良いと思うんですよね。」



「やね。うちらの仕事は荒事が多いんやから、ロクスリー君が、ゲズより性能の高いG(ギア)に適性があったら、戦力アップになって、仕事もしやすくなるしね。」

 マカロニさんの言葉をミケさんが次いで解説してくれる。





「まあ、確かに、そうっスね。ザヌスやガトナスに乗れたら、オイラの戦績も、少しはマシになるかもっスね。」



「まあ、とりあえず、ザヌスとガトナスに乗って、シミュレーターを起動すりゃ良いんじゃねぇの?」

 ケビンさんが、ミケさんからの罵声を待ちきれなくなった様子で、口をはさんでる。



「ですね。では、G(ギア)デッキに行きましょうか、ロクスリー君。」



「ハイっスよ!」





 G(ギア)デッキに、オイラと、ミケさんと、ケビンさんと、ユリンさんと、マカロニさん、という、トロイメンカッツェのG(ギア)部隊揃い踏みで訪れる。



「まずはガトナスから行って見ましょう。」

 マカロニさんが、ガトナスへの搭乗とうじょううながしてる。



「ほいさ。」

 ガトナスのコックピットに乗り込む。



「コックピットのハッチを閉めて下さい。シミュレーターの起動は、外部からボクがやります。」



「ほいほいさ。」





 ガトナスのコックピットのハッチを閉める。


 ガトナスのコックピット内の360度モニターが起動する。



「では、シミュレーターを起動します。シミュレーターでは、市街地のMAP(マップ)で、ゲズ3機と戦って貰います。ガトナスの本来の力が発揮できれば、何とか倒せる強さに調整しておきます。では、ロクスリー君、どうぞ。」

 そうマカロニさんに言われてから、ガトナスの360度モニターが、さっきまでのG(ギア)デッキの景色から、市街地に景色が変わる。


 シミュレーターが起動したって事なんだろう。




『マスター、右舷うげんより敵小隊、こちらに接近。』



「ガトナスは高機動近接格闘機体なんだから、防戦より、こっちから攻勢に出る方が良いよね! よし、こっちから攻めちゃうぞ!」

 ブースターをかせて敵小隊に突撃!



「って、うぇッ⁉ 加速し過ぎ⁉」

 かしたブースターを適正に処理できず、敵小隊を追い越してしまう。



「ちょっ…ど…どこまで行くの⁉ 止まれ! 止まれってば⁉」

 何とか止まるが、こちらが体勢を整える前に、後ろからゲズのバズーカが襲ってくる⁉


 ちょ…まっ⁉



「と…とにかく後ろを向かなきゃ!」

 さっきのガトナスの加速性を加味して、できるだけゆっくり振り返るが、



「ああぁぁ…⁉」

 ゆっくりガトナスを振り返らしていると、ゲズのバズーカが、ガトナスの胸部コックピットに直撃!



「流石にゆっくり過ぎた⁉」

 アラートが鳴り、モニターが赤く明滅し、360度モニターの景色は市街地からソルファージュのG(ギア)デッキに戻った。





「ガトナスはダメですね。ガトナスの高機動に、ロクスリー君が対応できてないです。」



「す…すみません…。でも、重装甲のザヌスなら!」

 と、意気込んで、今度は、ザヌスに搭乗し、また、シミュレーターを起動!





 ……したんだけど…。

「ザヌスもダメですね。」

 マカロニさんが無情にも告げてくる。



 重装甲砲撃型FG(ファイターギア)のザヌスなら、ゴリ押しできると思ったんだけど、早々に敵小隊に囲まれて、重装甲で重くて脱出できなくて、ボコられて撃墜されたっていう…。


 どんだけダメなの、オイラ…ッ⁉





『マスターの弱さは異常であると判断します。』



「やめて38(さんぱち)‼ もうオイラのライフはゼロよッ⁉ ダメなのはオイラ自身が一番良く分かったから、これ以上、傷口に塩を塗らないでッ‼」

 耳を塞いでイヤイヤするオイラ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ