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第67話

「ハァハァ…ッ!」


 オイラは、何を間違えてしまったんだろう…。



「ハァハァ…‼ この魅惑の球状ボディーが、今は、ボクの手の中にッ‼ ハァハァ…ッ‼」





 人生の何を間違えたら、


「新ジャンル、OS(オーエス)ネコ、マカロニ立ち! 良いんじゃない? 良いんじゃないッ⁉」



 こんな惨状に出くわすんだろうか…?





「ハァハァ! 遂に魅惑の球状ボディーの中にれました!」



「行け! マカロニ! そこだ、マカロニ! もっと攻めちゃって良いのよッ‼ ハァハァッ‼」



「え~い! オマエらは、少しはマトモに日常生活を送れんのかッ⁉」


 大惨事…まさにそんな言葉が、現状を的確に表している…。





あねさん! オレも! オレも、なじって下せぇッ!」


 ここは、底辺…。



「え~い! そやから、ここは、どこの変態博覧会へんたいはくらんかいやねんッ⁉」


 社会のアンダーグラウンド。



 極悪TSトレジャースティーラーチーム……改め、変態TSトレジャースティーラーチーム、トロイメンカッツェ…。





 オイラ、何で、ここに居るんだろう…?


 ちょっと、己が人生を反芻はんすうすると、涙が出ちゃう…。







『マスター! 現在、私は、大変なはずかしめを受けています! 今すぐ! 早く! 早急に! つかの間のうちに! 瞬く間に! 一瞬で! 大至急! この方から私を助けて下さい!』

 38(さんぱち)が、必死にヘルプコールをして来る。



「あの…マカロニさん…。確かに38(さんぱち)に、父さんの残したペタバイトディスクのアプリをインストールして欲しいって頼んだのはオイラっスけど…。そのですね…。そういう妙なあおり文句を言いながら作業するのは辞めて貰えないっスかね?」



「おっと。すみません。量子コンピューターを操作できる嬉しさの余り、ついついトリップしながら作業してしまっていました。いやはや、申し訳ない。」

 と、マカロニさんの目が、正常に戻る。



「え~。そこで普通に戻っちゃうの~? もっと、攻め攻めで良いのに~。」

 と、不満タラタラのユリンさん。


 チラチラと、ミケさんを見るケビンさん。


 あれ、いつ自分にミケさんの罵声が飛ぶか待っているご様子…。

 うん…このチームメンバー、とってもヘビー…。



 トロイメンカッツェへのオイラの入隊祝いのパーティーも終わり、翌日に、父さんが、余裕が出たらインストールしてみろと言っていた、あの謎のペタバイトディスクを、せっかくメカニックでコンピューターに詳しいマカロニさんが居るのだから、インストール作業をマカロニさんにお願いしたところ、さっきの大惨事だったっていう…。



 うん、マカロニさん、腕は良いんだけど、作業にのめり込んでいる時は、正直、引きます…。

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