表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/177

第45話

「え~い! KG(ナイトギア)が新たに3機も出たとはいえ、ここまで差し込んでおいて、手ぶらで帰れるか! こうなったら、ラーゼンレーヴェ共も、まとめて撃墜して、部分パーツを奪ってやる! 野郎共! こっちに向かって来るラーゼンレーヴェに集中攻撃! 一点に火力を集中させれば、オレたちラフィンスカルは、例え噂のラーゼンレーヴェだろうと、撃破できるって見せてやれ!」

 急激な状況の悪化の中でも強気のザインさんが、部下の人たちに指示を飛ばす!



「了解だ、ボス!」


「ラーゼンレーヴェが何だってんだ! オレたちゃ泣く子も黙るラフィンスカルだぞ!」

 ザインさんの掛け声で、ラフィンスカルの面々が、士気を高める。





「セリア! ソルファージュ、敵部隊に艦砲射撃! 3連装大型レーザーランチャー! 垂直すいちょく水平すいへいミサイル、掃射そうしゃ!」


「了解! 艦砲射撃に入ります! 3連装レーザーランチャー、垂直すいちょく水平すいへいミサイル、発射はっしゃします!」

 ミケさんに、おっさんと呼ばれた艦長さんが、黒のパンツを履き、白のクロースに、黒のジャケットを羽織った、栗色の髪で、胸上までの長さのロングの髪の、毛先にだけゆるくパーマを掛け、前髪は目の上で流した、フェミニンロングの、オペレーターっぽい女性に命じ、ソルファージュと呼ばれた戦艦から艦砲射撃がラフィンスカルの部隊にはなたれる。



「あぁぁッ…! レーザーがかすった…ッ!」


「クッ……垂直すいちょく水平すいへいの2種類のミサイルが嫌なタイミングで…ッ!?」


「こ…こんなデカぶつに…ッ!?」

 ラーゼンレーヴェと呼ばれた青いG(ギア)の俊足の攻撃に合わせてはなたれたソルファージュからの弾幕が、ラフィンスカルの面々の、ラーゼンレーヴェからの回避地点に合わせて連撃で走り、あんな巨大な戦艦なのに、次々にラフィンスカルのメンバーさんたちを被弾させて行く!



「野郎共ッ! 戦艦の弾幕なんかに、そうそう当たるんじゃねぇッ! もっと注意して動けッ!」


「了解だ、ボス!」


「クッ…デカぶつなんかは、オレたちラフィンスカルのKG(ナイトギア)撃墜ショーのにぎやかしでもしてりゃいいんだよ!」

 ザインさんの指令を聞き、ソルファージュの艦砲射撃を細心の注意で回避しつつ、部下の皆さんが、ギラ付いた目を、前面のラーゼンレーヴェに向ける。



「こ…このッ!」


「ちぃッ!」

 ラフィンスカルの皆さんがラーゼンレーヴェを捉えて仕留めようとするが、凄まじい加速でスルスルと弾幕をかわし…!



「行くぜ、相棒! ラーゼンレーヴェ、突撃する!」

 ラーゼンレーヴェが突撃する。


 さらに急激な加速を行い、レ-ザーガトリングガンと各種ミサイルを撃ちながら接近する!



「クッ…集弾率が高くて回避できねぇ! クッ…足が…ッ!」

 ザインさんの部下のうちの一機のジーナの両足が瞬く間に潰され、堪らず脱出ポッドを起動させる。



「ガトリングガンはシールドふせげ! シールド越しに反撃しろ! 火力を集中すればKG(ナイトギア)と言えど敵じゃねぇ!」


「了解だ、ボス!」


「やられっぱなしじゃねぇ事を教えてやる!」

 ザインさんの指示を聞き、部下の方たちが、シールドでレーザーガトリングガンを防(ふせ)ぎつつ、レーザーライフルやバズーカをラーゼンレーヴェに向かって掃射そうしゃする。



「へっ…! おいでなすったな…ッ! だがな…ッ! アリーエルスラスターを起動中の、このラーゼンレーヴェに…ッ! 当てれると思うなよ…ッ!」

 ケビンさんが、そう言ったかと思うと、ラーゼンレーヴェがさらぜた!


 ブンッ!と、機影がぶれたかと思うと、凄まじい速さで、撃たれたライフルやバズーカを回避して行く。



「な…何て速さだ…ッ⁉」


「ど…どういう機動性してやがんだ…ッ⁉」

 ラフィンスカルの皆さんが戦々(せんせん)恐々(きょうきょう)とする。



「うろたえるな! ただ追加スラスターを全開に吹かして急加速を繰り返しているだけだ! あんな動きが長く持つかよ! アイツは強襲型で燃費が悪い! もっと弾幕を張って、アイツがEN(エネルギー)切れになるまで踊らせろ!」


「へへ…。そういう事なら!」


「踊り疲れてヘバるまで付き合ってもらうぜ!」



 ザインさんの指示に、ラフィンスカルの皆さんが、嫌らしい笑みを浮かべてラーゼンレーヴェにライフルやバズーカを、さらに乱射するが…、



「ヘッ…そのくらいの弾幕の厚さがどうだってんだ! アリーエルスラスターを発動した、この相棒なら!」

 ケビンさんのラーゼンレーヴェが、さらに凄まじい急加速で攻撃を次々と回避して行き、弾幕を潜り抜けつつ、ガトリングと各種ミサイルを放射ほうしゃし、ザインさんたちのFG(ファイターギア)たちを圧倒する!



「こ…こんなッ⁉」


「く……クソぉッ‼」

 次々に被弾して行くザインさんの部下の皆さんだけど。



「いくら機動性が高くても、たかがガトリングと、ミサイル程度じゃ決定力に欠けるんだよ! 野郎共! こんな程度の攻撃じゃ、ラフィンスカルは負けてやれねぇって事を教えてやれ! シールドでいなしつつさらに集中砲火だ!」

 ザインさんがさらなるげきを飛ばし、部下の方々が、シールドしにさらなる集中砲火を掛ける!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ