第4話
あと、こっちも先にちょっと言ったけど、1000万って聞くと、一瞬、多そうに聞こえるけど、それ、人類の最盛期の1/1000だからっていうね。
めちゃくちゃ減っていて正に現在進行形で絶滅しかけている最中だからねっていうね。
そんな現在進行形で滅亡しようとしている最中だから、当然文明レベルも過去より落ちるんだって。
いま乗っているこのゾンドのようなWGでも今では再現できない技術が使われているらしい。
THの様に、発掘で、地下に埋まっていたG倉庫とかに当たって、1ダースくらいのWGや、戦闘用の機体のFGとかを一山当てたら大儲け。
万が一、高性能エース機と言われるKGなんて発掘できたら売ってウハウハというところだけど……。
まあ、現実的にはこうだよね…。
自分はTHになって一発狙える腕も無いし、そもそも運が無いっていうね…。
で、父さんが残してくれたこの『外部接続OS38式』……。
長いから勝手に略して……。
『前マスターのネーミングセンスも酷かったですが、マスターのネーミングセンスも最低だと判断します。』
と、いきなり咎めて来た、略称『38』に頼らないとゾンドすら動かせないんだよねというね……。
でも、父さんは38を『みはち』とか呼んでいたけど、そっちよりは『さんぱち』の方が分かりやすい上に響きも良いとオイラ的には思うんだけどなぁ……。