第25話
入口の扉から中に入り、エレベーターを起動する。
中も、中々の広さで、確かにGを運ぶには適してそうだと思われる。
「あとは、地上に出て、あのKGに追い付くだけっスね!」
「だな!」
と、オイラとダジルさんがホクホク顔で居る中で、
『マスター、聞かれなかったので言い忘れましたが、このG用エレベーターは、前マスターのお茶目で、使用後に爆発するようになっています。』
38が、また無茶な宣告をして来るッ⁉
「オマッ⁉ ちょッ⁉ どんだけ爆発させる気よッ⁉」
「てめぇ、ロクスリーッ! オマエんとこの親父はバカだろッ⁉」
ドカン、ボカンと爆発がエレベーターの通った下の方から発生して、上に登って行くオイラたちを追ってくる。
「ちょっ、マヂでッ⁉」
『マヂです。』
無情に答えてくる38と爆発音ッ‼
更に、下方だけでなく、上方にも爆発が起こるッ⁉
その爆発の影響で、天井が剥がれ、剥がれた天井の更に上に青空が見えるッ‼
その上で、下方からの爆発が更に強烈になりッ⁉
そして……ッ⁉
ドバババッババッズドバァーンッ‼
爆風による回る視界の中、ダジルさんのゲズが頭から地上の地面に吹っ飛ばされ、その上から覆い被さる様にオイラのゾンドが吹っ飛ばされ落ちて行き…ッ⁉
「うぁッ⁉ なんやねんッ⁉ どっから出てくんねん、オマエらッ⁉」
ある意味、こっちが爆発だけの時点で驚愕だけど、外部からの通信でも驚愕の声が届いた。
さっき見たシュタイガーンバオアーとかいうKGの進路の丁度前に吹き飛ばされたらしい。