第24話
「Gハンガーが起動するぞ!」
ダジルさんが仕込んだGハンガーが、オイラたちのGを一気に押し出す。
前に広がる路面を、ライドブレードが火花を散らせ、高速ダッシュで滑走して行く。
「速ぇぇッ‼」
「吹っ飛ばされねぇ様に、ゾンドのシートに、しがみ付いていろよッ!」
ダジルさんに注意を受けながら流れのままに路面を疾走。
入り組んだ地上と違って、この路面は障害物が無い。
一応、ライドブレードにもブレーキは付いているが、遮るモノが無い此処は、流れに任せて疾走するのがいい感じ。
やっと勢いが落ちて来た頃には、かなりの距離を進んでいた。目測の距離にして5キロというところか。
そして、着いた路面の直ぐ近くには、38が言ってたG倉庫があった。
おお! G倉庫も、かなり大きいね!
そして、この路面には、ここから更に真っ直ぐ行きの分と、さっきの自警団G倉庫行きの分の、2つのGハンガーが設置してある。
父さん、思いの外、マメだなぁ。
『マスター、このG倉庫前のGハンガーも、先程と同じ様に使用される事を提言します。』
「あいよッ! いやぁ、ファトス村って舗装路面が余り無いから、このゾンドのライドブレードって何の為に付いているの?って、謎だったけど、これは凄いわッ!って、ことで、ダジルさん、うちのOSが、またGハンガーって言ってくれているからお願いですよ。」
「おうよッ!」
さっきと同じ要領で、Gハンガーにゲズを繋げ、ゾンドを前から連結し、Gハンガーを起動!
また、凄まじい勢いで、Gが加速する!
一瞬で5キロもの距離を移動する快感!
これは凄いわ!
オイラの感銘をもブッチぎって、オイラたちのGが、更に先に進み、減速した頃には、着いた路面の近くに、かなり大きなサイズのエレベーターっぽいモノが在った。
『マスター、そろそろ、先程のシュタイガーンバオアーというKGの進路と思われる地点に着きました。前マスターが設置した、地上地下間移動用の、G用エレベーターがありますので、これで地上に出るのをお勧めします。』
「って、38が言ってるので、ダジルさん、このG用エレベーターで地上に出ちゃいましょう。」
「そうだな、じゃあ、エレベーターを起動するから、連結は解くぞ。」
「ほいさ。」




