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第23話

 回る様な視界。

 そして静止。


 はるか下に地面、直ぐ上にも地面。

 そら地下だからどっちも地面に見えるだろうけど、位置おかしいよね?


 どうも機体の上下が逆な感じで爆風圏から抜けて、地下の中でも、かなり下まで転がり止まって着地したらしい。


 連結れんけつも、爆風で吹っ飛ばされた影響で解けてるっていうね。



「だいじょうぶか、ロクスリーッ⁉」


「いや、ダジルさんこそ、大丈夫っスか⁉」



「見た感じで、こっちもそっちも人機共じんきともに外傷なしってとこだな。」


「それは何よりで。」



「何よりじゃねぇよッ! 何してやがんだ、オマエのオヤジはッ⁉」


「いや、さすがに、そこら辺は、あの世にダジルさんが行く時が来たら、向こうで父さんに言ってもらうしかないとしか……。」



 ぶっちゃけ、家族とはいえ、こっちからしても理不尽な感じ。

 まあ、そういう人だわなって感じでしかないワケだけど。



『マスター、ここより5キロ先付近に、前マスターが発見したG(ギア)倉庫があるのですが、そのG(ギア)倉庫からの発掘されたG(ギア)を運ぶ時間を短縮しスムーズに運ぶ為に、ここより10メートル先付近の路面の前には、前マスターによりG(ギア)ハンガーが設置されています。それを使えば、ただ連結れんけつしてライドブレードで走るだけより、先ほどのシュタイガーンバオアーというKG(ナイトギア)の進行地点に到達できる時間が、より短縮できると進言します。』


「一応、聞いとくけど、それも使ったら爆発とかしないよねッ⁉ ねッ⁉ マジでそうしてくれるよねッ⁉ どっちかっていうとそうしてくんないかな、マジでッ⁉」



 流石に、さっきの爆発はトラウマものっスという。

 いきなり爆発が起これば誰でもビビるわ!っていうね。



 だから、そのG(ギア)ハンガーまで爆発したら起きても見ちゃう悪夢ナイトメアになっちゃいますよと。



 それは流石にカンベン。





『流石にG(ギア)ハンガーには爆発物はありません。安心して御使用ごしようください。』


「マジだよなッ⁉ ロクスリーんとこのOS(オーエス)よッ⁉」

流石にダジルさんもトラウマ気味の模様。そらオイラでこうだもんね。



『イエス。ですが、G(ギア)ハンガーは、本来、FG(ファイターギア)などの戦闘用せんとうようG(ギア)の為のハンガーですので、ゾンドも運ぶなら、ゾンドを前方に向けて連結れんけつして、ゲズをハンガーに付けて運用される方がベターだと判断します。』





 なるほどねぇ。


 まあ、このゾンドには父さんがライドブレードを趣味で付けたけど、ゾンドはゾンド。

 G(ギア)ハンガーで、WG(ワーカーギア)のゾンドをおもにして使う事は、38(さんぱち)の言い分から、おそらく本来は想定されてないのだろうと分かる。





「分かったよ。まずはオレがゲズを先にG(ギア)ハンガーに繋げるから、オマエんとこのゾンドを前から連結れんけつしな。」


「ほいさ」



 先にダジルさんのゲズがG(ギア)ハンガーに向かう。

 こっちも遅まきながらそっちに合流。


 ダジルさんのゲズがG(ギア)ハンガーをセットしている間に、ゾンドをゲズの前方に移動させる。



「ダジルさん、G(ギア)ハンガーの仕込み、OKっスか?」


「大丈夫だ! 30秒後に動く! 連結れんけつしとくぞ!」


「うぃっス!」


 さっきまでと逆でゾンドからゲズへの後ろ手の連結れんけつを行う。





 うむ、気付かなかったけど、中々、上手く動いているじゃないか、このゾンド。

 てか、さすがにAC(アームズコレクション)と同じ操縦方法で動かせないと、人として厳しいですわ。


 ですよね~。



 そんな中、ドラム缶運びでつまづいたオイラって何よとは思う。

 さすがに相当操縦は下手なのだろうなとは客観的に分かる。

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