第2話
自分の住んでいるとこは町というより住民の人数的に村だけど、そこだけが自分の分かる範囲。で、うちの村の名前はファトス村。
父さんの話によると数十名単位で邨。数百名単位を村。数千名単位を町。数万人単位を街と考えれば良いとのこと。
そして、オイラの住んでいるファトス村くらいのとこで、いわゆる田舎。
邨になるとド田舎。逆に町で都会。街で大都会という感じとの事。
その上で、過去には100億くらい人類は居たらしいけど、どうやら今の人類は1000万人くらいだけらしい。一聞では多そうだけど、ぶっちゃけ、滅亡寸前の数。
どうも、15年前に、この星、惑星ティアナだけでなく宇宙までも巻き込んだ世界的な大戦争が起こったらしい。
その年に、宇宙の住民の住居である宇宙基地……自立稼働可能な超巨大建造物であり、質量兵器として使えば、星の大地や海の形すら変える程の超質量兵器にすらなるというモノが、宇宙からティアナの大地に向けて放たれたそうな。
それを止める為に、ティアナ側も、星から星に放っても出力を落とさず、核兵器以上の破壊力を誇る威力の巨大レーザーを放つ事が出来るという星間レーザー兵器という悪夢の様な兵器を使ってしまい、それで宇宙基地を撃ち落とそうとしたんだけど、宇宙基地が見事に回避してしまって惑星ティアナの統合本部基地とティアナ統合首都のある大陸に着弾。
それでティアナの人類は、ほぼ全滅。
逆に回避された星間レーザー兵器が、最後の足掻きで乱射して、偶然、相手の主力艦隊に丁度当たってしまって相手もほぼ全滅。
しかも無理な乱射の負荷が掛って暴発して、星間レーザー兵器の方も潰れちゃったっていうね。
そういう、Win×Winの逆でLose×Loseになって、お互いに潰し合うだけで勝者の居ないまま戦争が終って人類が衰退してしまったらしい。