第172話
その最中ッ!
レーザーライフルを掃射するディルグたちに、レーザーガトリングと背部垂直ミサイルを牽制で放ちながら、レーザーを弾丸に纏わせないAトライバレルのノーマルバレットをディルグたちの前の地面に放ち、それにより土砂の粉塵を巻き上がらせ視界を奪い、その隙に、アリーエルスラスターなしだが、ダッシュで近付き、Aトライバレルのレーザーソードを出し、1機の首を刎ね、横のもう1機の腹部を刺し貫き、更に、横のもう1機の足を斬り払う、ラーゼンレーヴェ!
「へへへ…!Aトライバレルのレーザーは、レーザーマガジンだけじゃなく機体ENも大量に使うから今は使えねぇし、チャージレーザーは、もっとダメ。オサフネは、もっと大量にENを使うからもちろんダメだし、アリーエルスラスターも今は使ってらんねぇ。だがな! レーザーガトリングなら本体ENも使わずレーザーマガジンが尽きるまで使えるし、ミサイルだって問題ねぇ! それにAトライバレルも、バレットは、レーザーを纏わせないノーマルバレットなら、弾が切れるまで機体ENを使わず問題無く使えるし、オリジナルラジエールエンジンの性能のお蔭で、Aトライバレルのレーザーソード程度なら、アリーエルスラスターと併用とかしないなら、問題無く使える程、機体の余剰ENも確保できた! 地味な戦い方しかできねぇが、ラーゼンレーヴェは、戦える様に復帰したぜ!」
アリーエルスラスター在りの時よりは落ちるなりに、素早いダッシュ力で、ディルグたちにレーザーソードを振るいつつ、ケビンさんが叫ぶ!
四方に陣取り、エンジェルシードに向けて、前後左右から徹底的に、レーザーガトリングと90mmパラベラム機銃を掃射していたゲズアーマードだったが、左側、後ろ側、前面側、右側、と、次々にガトリングとパラベラムの掃射が止まる!
そこで、エンジェルシードが、Lトライバレルのレーザーを目の前のゲズアーマードの腹部に撃ち込み!
右側のゲズアーマードの頭部に、バレットを叩き込み、ブッ潰す!
「へっへ~ん! 四方囲まれて、ガトリングとパラベラム掃射されて、ユリンちゃんも、ちょっと困ったけど、これだけ撃たれても、ユリンちゃんのエンジェルシードは、スーパー重装甲で、まだまだ問題無く戦えるんだから! そっちも重装甲で、バルカンとか効かなかったけど、そっちは、そろそろガトリングもパラベラムも、流石に、マガジンの弾切れで撃ち止め! 四方からの掃射が止んで、Lトライバレルを構える余裕ができて、ユリンちゃん、そろそろ本領発揮! ユリンちゃん、近接格闘は苦手だけど、近接射撃なら結構できちゃうんだもんね! さぁ、徹底的に叩いちゃうんだから! 持久戦なら、こっちが上よ!」
後ろのゲズアーマードにもレーザーを撃ち込み!
更に、左のゲズアーマードの頭部にも、バレットを叩き込み、叫ぶユリンさん!
ジェネレーターが死に、一方的にバズーカやミサイルの攻撃を受け、ボッコボコにされていたフェストゥングの頭部メインカメラに光が戻り!
「ジェネレーターが回復しました! これなら!」
虚を突き、ブーストダッシュで前にダッシュし、近辺で唯一スタンアンカーを持っているゲズアサルトに、レーザーシールドを構えさせる暇も与えず、バルカンとパラベラムを撃ち込みながら、ダッシュで近付き!
更に、間近まで近付きながら、掃射し! ダッシュでゲズアサルトの胸部にレーザーバズーカを突き付け! 0距離発射‼
そして!
0距離射撃で破損したバズーカを捨て!
「良し! アンカーを持っていたゲズアサルトを仕留めました! 後は、他の敵も、死角に移動されない様に、ボクのレンジで仕留めさせて貰います!」
こちらも虚を突かれ動けないでいたゲズやジーナたちに!
急ぎ、急速にブースターで距離を取り! レーザーランチャーを構え、ランチャーの射程を維持して、ゲズとジーナたちにランチャーを叩き込むマカロニさん‼




