第166話
シュタイガーンバオアーは、出撃直前に38に、ACの操作で動けるようにチューニングして貰ってある!
グラオザームリヒターのアクセラレートレーザーキャノンをPBLHで逸らすなんて超難度の動きも、複数掃射されたレーザーをPBLHで連続相殺なんて事をするのに比べれば、単発的な動きで済んだ為と、ソルファージュという大きな的を狙い撃ちしてくれたお陰もあって、狙いが分かりやすかった為もあって、オイラでも何とか対応できた!
「もう動いて大丈夫なんか、ロクスリー君⁉」
ミケさんが、驚きつつも、優しい声をかけてくれて、
「身体の方は、セリアさんのお陰で、普通に動く分には、どう動いても問題なしっスよ!」
セリアさんの有り難さを称えるオイラに、
「ちょッ⁉ 何で、よりによって、その機体なのよ⁉」
何故、それなのと、大きく驚きの声を上げるユリンさんと、
「それは、ボクたちはおろか、ミケさんですら扱えなかった機体ですよ⁉」
自分たちどころか、ミケさんでも扱えなかった機体なんですよと、大きく疑問の声を上げるマカロニさんと、
「ド下手のオマエに、ちゃんと扱えんのかよ⁉」
一番の疑問点だろう、確信の疑問点を聞いて来るケビンさん!
「ひどいッスよ! ポートティリアでFGを全部売ったせいで、ソルファージュの中にある機体が、この機体しかなかったから、これに乗るしかなかったんスよ!」
散々に言われながらも、経緯を説明するオイラに、
「良い! 良いんや! 今、ソルファージュを守れるのは、君しかいいひん! だから、ロクスリー君…! ソルファージュを…頼んだで!」
ソルファージュを任せるとの、信頼の言葉をミケさんが、掛けてくれる!
「ハイ! オイラで、どこまで出来るかは、出たとこ勝負っスけど、何とかシュメルを抑えれるように、やれるとこまでやってみます!」
そう答え、右腰からレーザーライフルを抜くオイラに、
「オレを抑えるだと⁉ クズのキサマが⁉」
すかさず、ミサイルを射出して来るシュメル!
「ッ…! PBLHッ!」
何とかガードしようとするが、操縦が追いつかず、そこら中に被弾⁉
「クッ…! ゥゥゥ…!」
全身、被弾するも、流石KG! FGとは比べ物にならない装甲だ!
けど! オイラの腕で、どこまで行ける⁉




