第165話
「オマエら、止めは刺すなよ? 止めは1機ずつオレが刺すんだからな! へへ……ラーゼンレーヴェも、エンジェルシードも、フェストゥングも、ボロボロ! 頼みのオマエの攻撃は、チャージレーザーすら防がれ、助っ人の奇術師野郎も、オマエを庇ってボッコボコ! へへへ…そして、ここで! オマエたちの憎き裏切り者! ザ・パーフェクトのシュメル=ウェイン様の登場なワケよ!」
ザインのその言葉と共に!
ソルファージュの東500メートル先に、CGが現れ、KGに変化する!
「シュメル…!」
静かな怒りに燃えるミケ!
「テメェ…! よくもまた顔見せやがったな!」
自分たちの前に、良くも現れたと、ケビンが、大きく怒りを燃やし!
「いくらネコやらせるのに最適な顔と姿してても! ここまでの酷さが、実はタチやらせるのに最適っぽい逸材でも! ロクスリー君を、あそこまでイジメたのは! ユリンちゃん! 絶対、許さないんだから!」
ユリンですら、大きく怒りを燃やし!
「ユリンの発言は、ともかく、怒りは、ユリンもボクも皆も、相当高まってますよ!」
マカロニも、大きな怒りを燃やす!
「吠えたところで、手も足も出まい。更にな、そうやって手も足も出ず、吠えるしか無い中で、オマエたちの目の前での、戦艦撃墜ショーを行ってやろう!」
シュメルのグラオザームリヒターが、背部から右肩に、アクセラレートレーザーキャノンをジョイントする!
「艦の東、500メートルから、グラオザームリヒター! アクセラレートレーザーキャノン! 砲撃の構えです!」
急ぎ、報告を行うセリア!
「クッ…!」
焦りの声を上げるバーダック!
「あぁぁぁぁぁぁ…ッ⁉」
大きく、悲鳴の様な焦り声を上げるリッド!
「最悪野郎が! 好き放題やりやがって‼」
焦りながらも、大きく怒りを燃やすケビン!
「クッ…! ユリンちゃんが身動き取れないから…ッ! この場が何とかなるなら! いっそ! ザインがネコで! シュメルがタチってパターンで! 徹底的にギシアンさせるのに! こ…このままじゃ…ッ⁉」
ユリンですら、大きく焦りの声を上げ、
「こ…このままでは、ボクたちの母艦が…⁉」
マカロニも、焦りの声を上げる!
「クッ…多寡が下賎な下男共に、ここまで好きな様に荒らされるとは⁉」
レナスすら、焦りの声を上げ、
「あぁぁ…ッ⁉ ウチらの…ウチらのソルファージュが…ッ⁉」
大きく悲鳴と、焦りの声を上げるミケ!
「へへへ…! 何もできず、ただ母艦が、やられるのを眺めるだけ! どうだ! 悔しいか、アヴァドン! ハハハ! さあ! やれ! シュメル‼」
「OK! クライアント! さあ、トロイメンカッツェ共! オレの完璧な経歴を汚した報いだ! 目の前で自分たちの母艦が墜ちる様を解くと見ろ!」
グラオザームリヒターの背部から右肩にジョイントしたアクセラレートレーザーキャノンが、ソルファージュの機関部目掛けて射出される!
「あぁぁぁ…ッ⁉」
戦慄にミケが瞼を閉じた、その瞬間ッ‼
「させるかッ‼」
射出され、機関部に襲い来るアクセラレートレーザーキャノンのレーザーを!
1機のGが出撃し、左手のPBLHで、弾いた⁉
レーザーが太過ぎた為、レーザーの全ては弾けず、ソルファージュは被弾したが、メインのレーザーの軌道は逸らせた為、致命傷を避ける事ができたッ⁉
それを行った…その機体は……シュタイガーンバオアー…ッ⁉
「な…なんだと⁉」
いきなりのシュタイガーンバオアーの出現に、驚愕の声を上げるシュメル!
「だ…誰だってんだ⁉」
ザインも、突然のイレギュラーに驚きふためく!
「シュタイガーンバオアーだと⁉」
現れたのがシュタイガーンバオアーな事に、ケビンも驚きの声を上げる!
「まさか、乗っているのは⁉」
そのマカロニの声に!
「ハイ! シュタイガーンバオアーは! ロック=ロクスリーで、出撃しました!」
シュタイガーンバオアーみたいな難しい機体を、ちゃんと扱えた嬉しさに、全力で答えるオイラ!




