第162話
その上!
「増援⁉ ゲズアサルト⁉」
フェストゥングの相手にしていたゲズとジーナの混成部隊の後ろから、ゲズを燃費度外視で武装と装甲と機動性の全ての性能を上げた強襲型のCFGのゲズアサルトが現れ!
「しかも、ただのゲズアサルトじゃねぇ! レーザーソードや、レーザーガトリング、パルスレーザー砲などのレーザー兵器を搭載しない代わりに…ッ‼」
ザインが眼力を強める中!
「前面のゲズやジーナを盾にして接近して来る⁉」
味方を盾にしながら急速に近付き!
「ですが…ッ‼」
フェストゥングが遠距離用大型レーザーキャノン放つ…がッ⁉
「レーザーシールド装備ッ⁉」
ゲズアサルトが左外腕部にレーザーシールドを形成し、遠距離用大型レーザーキャノンを相殺しッ⁉
「レーザーシールド装備で、敵陣への突撃も楽勝ッ‼」
更に、そこから、短距離誘導垂直ミサイルポッドを展開しつつ!
フェストゥングから300メートルの地点に到達し!
そこで足を止め!
大型バズーカを放ちながら!
両外脚部のグレネードランチャーをも連弾で放ってくる⁉
だが、重装甲KGのフェストゥングと、歴戦のパイロットのマカロニなら、この程度、受け切って、反撃で二倍返しッ……できない…ッ⁉
「クッ…! まさか、その位置から来るとは…⁉」
何故か、フェストゥングの反撃が全く行われず…ッ⁉
「アアァァァ…ッ⁉」
相手の砲撃を全弾モロに受け続けるだけで、どうにもならない…ッ⁉
「その上、砲撃小僧のフェストゥングは、武装が遠距離用にカスタマイズされていて、砲撃用に射線をOSが補正している! だから、遠距離戦の命中率はピカイチで、パラベラム等で近距離も多少できる…。 だが! OSの補正が逆に仇になって、丁度、機体から300メートルの地点が死角!」
更に、嫌らしいニヤニヤとした声で、ザインが話す中!
「し…しかも…盾として使われていたゲズやジーナがッ⁉」
ゲズアサルトに気を取らていた隙に、さっきのゲズやジーナたちまで、フェストゥングから300メートルの位置に合流し、その位置から実弾攻撃を放ってくるッ⁉
「それに、どれだけAフィールドバリアが有ったり、装甲が硬かろうがなぁッ‼」
眼力を強めるザイン!
更に、その、絶望的な防戦で身動きが取れない中ッ‼
「ゲ…ゲズアサルトが…ッ⁉」
ゲズやジーナ達からの砲撃に、防戦のままのフェストゥングにゲズアサルトが近付き‼ スタンアンカーを放ってきたッ⁉
「死角から甚振りながら近付いて、アンカーでスタンさせれば、ただの大きな的だぜ‼」
アンカーをモロに食らうフェストゥングを尻目に、ギロリ、と、ザインが睨みつけるッ!




