第159話
「今のところ、レーダーに反応は……うん⁉ これは⁉ 艦長! リーダー! レーダーに反応アリ! 艦の南の方から、4機ほど、ゲズが来てます!」
急ぎ、レーダーの反応の報告をし、4機のゲズの進入の報告を直ぐさま行うセリア!
「ゲズで4機のみ…。しかし、相手は、あのスナッチャーザインの部隊…! どうする、ミケ⁉」
いくらゲズ4機のみとはいえ、スナッチャーザインのラフィンスカルの部隊を侮るのは危険過ぎる!
しかし、あまり味方部隊を戦局序盤から大っぴらに使うワケにもいかない!
そんな事をして、戦局中後半で、味方部隊の人員が、まるで足りない中で、各所で、多量の敵に一度に挑まれる事になれば、まず、こちらの戦力が足りなくなる恐れがある!
「ユリン! エンジェルシード! 4機の敵を抑えて来てや!」
殲滅ではなく、抑えろとのミケの指示に、
「おっまかせー! よーし! ユリン=エメラルド! 今日は、ロクスリー君の仇で、抑えろって言われたけど、徹底的に撃ち込んで叩きのめしちゃうんだから!」
Lトライバレルをバレットで構え、手前の相手に撃ち込み、直ぐレーザーに変えて、良く当てれる様にする為に、先に相手のゲズのバズーカを、そのスーパー重装甲なボディーで受け切り、Lトライバレルのレーザーで、1つ後ろのゲズの頭部を撃ち抜く!
「こ…こんなにバズーカをぶつけて無傷⁉」
「その上、砲撃戦で、こっちがボコられてる⁉」
「あれが、エンジェルシードか⁉」
残ったゲズたちから、悲鳴の声が上がる!
「南も、ユリンだけで抑えられそうか! セリア! 他の箇所からは、まだ進入なしか⁉」
南のユリンの活躍に、そこはユリンに任せ、他からの敵の進撃が無いか聞くバーダック。
「南東に新たな部隊! ゲズとジーナの部隊です! ザイン機とシュメル機の反応は、まだありません!」
ザインとシュメルが居ないとはいえ、相手は、仮にもラフィンスカルの部隊!
「できれば温存しておきたかったけど、しゃあない! マカロニ! 南東の敵部隊を迎撃! 殲滅でき次第、ユリンと合流や!」
ザインとシュメルなしで、ゲズとジーナだけの部隊!
油断は出来ないが、時間さえ掛ければ、マカロニだけでも十分殲滅できる機体構成!
「了解です! ザインたちは、まだ出てませんが、任されました! ロクスリー君の敵討ちの為にも! ロイド=ノーマン! 南東の部隊を! 徹底的に、叩いて来ます!」
出撃し、敵部隊から2キロほど離れた場所で、背部から右肩にマウントして、遠距離用大型レーザーキャノンを展開し、相手を良く狙い澄ませてから解き放つ!
「な…何て砲撃だ⁉」
「キロ単位の距離から届かせて来る砲撃だと⁉」
遠距離用大型レーザーキャノンの一方的なレンジに悲鳴を上げるゲズやジーナのパイロットたち!




